【山形3Days】Day-2 @湯殿山スキー場

山形トリップ2日目はいよいよ今回の遠征の目的地となる湯殿山スキー場に向かう。
ここ2年あまり、SNSなどから伝わる噂や動画を目にするにつけ「R天国」への妄想は膨らむばかり。
いよいよ自らの目でその実態を確かめる機会が巡ってきた。
果たして、R天国とはいかなる場所なのか。こんなに楽しみにして行くスキー場って滅多にない。

朝6時起きで寒河江を出発。
私がいつも行く新潟や長野、群馬であれば、車載の気温計でマイナス3℃を下回るような場面から路面凍結が深刻になるが、こちらでは0℃付近でも路面はカチカチに凍る。これが地面から冷える放射冷却というやつなのだろうか。
まさに「底冷え」と言える現象。地続きだからこそ自分のクルマで感じられるこうした印象は、飛行機で訪れる北海道とはまた違ったものだ。はるばる雪国までやってきた気分が自然と高まってくる。東北。素敵な場所じゃないか。

寒河江を出発して30分ほどは青空も覗いていたのですが、湯殿山に近づくにつれ降雪量が増えてきた。
最強・最長寒波第2弾は日本海側を中心に猛威を振るうとのことでしたが、そのことを肌身で感じる状況。
R天国にパウダースノーは望んでないんだけどな〜〜整った立体地形を攻略するための確かな視界、ここでは何より太陽光が欲しい。とか贅沢なことが口をついて出てしまうのも、楽しみが高止まりしているからであります。

到着してすぐに雪はボッコボコに降りはじめた。
湯殿山は全体的に斜度はなくコース長も決して長いわけではないので、せっかくのパウダースノーではありますが、それを充分に味わえる場所はほとんどない。ここで味わうべきは立体地形にこそあるので、重ねて言うがここで降雪は要らない。壁の凹凸を見極められる太陽光が欲しい。

今季の滑走2日目となる白馬栂池高原でご一緒したTくんの幼馴染のDKくんもお子さんと共に湯殿山に来ていた。
DKくんも湯殿山は初めてとのこと。このタイミングで噂のスポットを訪れるとは、スキモノは考えることが一緒だ。ちなみにこの日、当のTくんの家はスキー家族なのでこちらではなく志賀高原に行っているという。

ここ湯殿山もEarth Hopperに加盟しているのですが、何の割引がなくても一日券大人¥3,700。
どうせなら一日券が¥6,000を超えるようなところで使いたいので、ここでEarth Hopperは利用しない。

私の場合、3D地形となればフラットキャンバーが絶対的な正義。
もちろんここは『SLASHER II』を投入する。そしてやはり、正義はそこにあった。
バンクへの入り方、ヌケ方に関して、フラットキャンバーを超えるものはないと私は思う。
なぜキャンバーが装備されるスノーボードがスタンダードであるのか。
キャンバーという基準値を廃してでも達成したかったコトとは何なのか。
フラットキャンバーのボードで壁に入るとよく分かる。
つまり、R天国は私にとってフラットキャンバー天国でもある。

長さの違う『Q545』だとどうだったのか、比較したい気分もないではないが、今回のトリップには『SPEEDMASTER』と2本しか持って来ていないので、残念ながらそれは叶わない。
でも、166cmのSLASHER IIの縦に速いスピード感でも抜けられるくらいに、R天国の壁の仕上がり具合とつながり方は素晴らしかった。
中でも上の画像にあるナチュラルパイプ「沢コース」が絶品。ここがR天国の核心部だ。
動画でその感動を皆様にもお伝えしたいところですが、雪が降っているとあまり良い画にならないことと、何より手ぶらで滑りに集中したかったので動画はなしとさせていただく。

自然を生かしたバンクが多く点在する以外にもしっかりとしたハーフパイプがあったり、R天国という呼び名は決して誇張されたものではない。少ないながらも期間限定でバンク地形を並べたフリーライド・パークを整備するスキー場はあるが、それらもことごとく閉鎖されているところを見るに、こういった施設の維持管理にかかるコストや手間は相当なもののはずだ。一体どうやってこれほどの立体地形やバンクを維持しているのか。不思議に思えるほど。
もちろんこの土地の厳しい気象状況が、それらの維持に一番大きな役割を担っているのでしょうが、インバウンドに頼らずに収益を維持するスキー場のあり方を示すヒントがきっとここにある。

言ったようにそれほど規模の大きいスキー場ではないので、立体地形がなければ集中して2時間も滑ればお腹が一杯になってしまう規模感。だからこそ一心不乱にリフトに乗る〜滑る〜壁に当て込む〜リフトに乗る〜の無限ループ感があまりにエグい。そんなわけで、写真を撮っている余裕はほとんどありませんでした。
ぜひご自身の目と身体でR天国を体感していただきたいと思う。

昼メシを食べに食堂に入ったら、なんと2014年の焼岳BCでご一緒したヨコtinさんご夫妻とバッタリ。

翌年の白川郷BCでもご一緒させていただき、その数年後に偶然かぐらスキー場で同じようにバッタリお会いして以来。よりにもよってここで会いますか。
その後お生まれになったお子さんも一緒にいらしたのですが、すでに9歳になっていた・・・時の経つのはあまりに早いが、その間、歳をとった以外に何も変わっていない自分が怖い。
これもまたスキモノを寄せ付けるR天国の磁力の強さを感じさせるエピソードであります。
残念ながら、今回は一緒に滑ることは叶いませんでしたが、またいつの日か雪の上でご一緒したい。

結局、15時まで無限ループを繰り返して湯殿山を後にした。
寒河江に近づくにつれて青空が戻ってきた。この天候でR天国を満喫したかった。
また春にも来ちゃおっかなー

この晩もまた寒河江のモーテル(市内の駐車場)で一泊。ちなみにまっつん家はキャンピングカーなので別荘。
この日はモーテルから歩いて行ける寒河江の飲み屋街にある居酒屋さんで夕食となった。
地元の酒蔵が氏神様に奉納する奉献酒をいただいたのですが、これがなかなかに美味かった。
地方都市の居酒屋を訪れるのはホントに楽しい。

明日はこれまた初めて訪れる『Asahi 自然観』を滑ることに決めた。
ここもまた楽しみなスキー場だ。

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • いやぁーまさか食堂で隣の席になるとはびっくりでしたね。
    久しぶりにお会いして、お話しできて嬉しかったです。
    それにしてもR天国は本当に天国でしたね!
    1日で飽きるかもなんて心配してましたが
    すでにまた行きたいです(笑)

    • ほんとご無沙汰しておりました。
      R天国、完全にハマリました。でも今月中で今季営業終了なんですね。
      雪多いから延長してくれないかなあ
      さておき、次はじっくりお会いしたいです!

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