【東北5Days】Day-1:合併後初メテ行ク ネコマ マウンテン ヲ制覇セヨ

昨シーズン初めて訪れた冬の山形にすっかり魅了されてしまった私は、当然のように今シーズンもマッツン一家と山形トリップの計画を練っていたのですが、この様子だと昨シーズンのように3月まで待ってもいられそうにない。

まだ2月だというのにすっかり春めいてきてしまった。
1ヶ月予報も例年より昇温傾向を告げており、しりつぼみ的にシーズンが終わってしまう予感がしている。
なんだかんだとここまで充実したシーズンを過ごさせていただいて来たので、本来であればこのへんで一週休んで残りのシーズンへの英気を養いたいところですが、どうやらそうも言ってはいられない様子。

そこで、昨年よりも1ヶ月ほど前倒しした2月の三連休に東北へ向かうことにした。
もはやここを今シーズンのヤマ場と位置付け、仕事や家の用事を片付けまくり、2日継ぎ足した5日間に渡って南東北へトリップに出かけることに決めた。

連休の前に2日足したのは、水曜の深夜からひょっとしたら今季最後になってしまうかもしれない寒波がやってくるから。
最強クラスと言われるような寒波ではなく、あくまでも通常レベルの寒波ではありますが、これ以降は晴天がつづく予報となっていたので、残り少ない貴重な寒波であることは間違いない。

というわけで、今回は福島〜山形〜宮城の順で南東北を巡って行こうと思う。
まず向かうのは『星野リゾート ネコマ マウンテン』。
ここは以前『猫魔スキー場』と『アルツ磐梯スキー場』という山を隔てて南北に位置していた二つのスキー場を、星野リゾートが連絡リフトで繋いで『ネコマ マウンテン』という一つのスキーエリアにした経緯を持つ。
隣接するスキー場を経営統合することで、それらのスキー場の持つ魅力を最大化する例は全国的にも多いと思われますが、ネコマはいくつもの観光事業の再生を担っている星野リゾートが手がけた比較的新しい事例と言って良いと思う。

というわけで、まずは福島にあるネコマを目指し、この日もせっせと下道を走る。
ちなみに、埼玉の我が家からは、白馬も、妙高も、磐梯も、距離はだいたい同じ。下道5時間圏内。
那須あたりまでは降雪もなく快調そのものだったのですが、白河を抜けたあたりから雪が降り始め、猪苗代湖が近づくにつれて横殴りのブリザードとなっていった。
路面に積雪はほとんどないのですが、前方視界が悪いためスピードを上げることができない。
最後の50kmほどはガードレールのない道路脇の田んぼや畑に落ちそうになりながらの、かなりシビレるドライブとなった。

朝、『道の駅 猪苗代』で目を覚ますと、雪はすでに止んでおり、晴れ間も覗いていた。
積雪もあまりなかったようでちょっとがっかりはしましたが、晴れて雪が溶けるよりはずっといい。
ただ、昨晩のブリザードから風だけが残ってしまったようで、それがちょっと心配。

旧アルツスキー場側を『南エリア』、旧猫魔スキー場側を『北エリア』と呼んでおり、南エリアの方が広くコースバリエーションも豊富。
ただ、言ったように積雪の可能性もあったので、朝イチの新雪に期待して北エリアから入ることにした。

2つのスキー場が統合されたのは3年前。ここに来るのはそのはるか以前の10年ぶりくらいになるのですが、こうしてスキー場を前にしても、猫魔スキー場のことも、アルツ磐梯スキー場のことも、何も思い出せない。
それは、私がどちらにも視界の良い日に滑ったことがないから。
私にとってはそれくらい磐梯山周辺の冬には厳しいイメージがある。

さておき、昨夜のブリザードの置き土産のような強風は、ここに来ても続いており、止まってしまうリフトも出るんじゃないか?と心配させられましたが、結果的には運休箇所もなく、リフトのほぼ全線を乗り継ぐことができた。

もちろん『IMPOSSIBLE カラマツヒノキ』一択。
念のため他にも何本か積んでは来ましたが、それはあくまでも何かあった時のためのバックアップ。
たぶんこのトリップでは使わないだろう。
と、確信できるほどに、すでに私はIMPOSSIBLEの虜になってしまっている。

その一番の魅力は、いかなる斜面であってもその性能が発揮されるところにある。
斜面や状況にほとんど左右されない汎用性の高さをIMPOSSIBLEは持っている。
もちろん、雪質が良ければ良いほど、発揮される性能も比例して高くなるのですが、雪質が悪くてもその魅力が失われるようなことはまずない。と、そう信じられるところがIMPOSSIBLEのスゴいところ。

雪質が悪いと一気に興醒めしてしまうTTとは真逆の存在と言っていい。
TTには「官能性能の塊のようなボードなので、それも致し方なし」と、そう思わさせる説得力が確かにあるのですが、そのTTと同じくらい魅力的な官能性能を持ちながら、それを状況に左右されずに引き出すことができてしまうところがIMPOSSIBLEの異才だと思う。

繰り返しますが、IMPOSSIBLEは、GENTEMSTICKのほぼすべてを併せ持つ、“究極”のスノーサーフ・クイーバーであると私は思う。

もしかするとIMPOSSIBLEは、TTの存在意義を根底から覆しかねない、GENTEMSTICKにとって“諸刃の剣”にもなり得る存在なのかもしれない。
MAGIC38にも、MAXFORCEにも、BIGFISHにも、SPEEDMASTERにも、MANTARAYに対しても揺るがなかった、私の中でのTTの位置付けは、IMPOSSIBLEの登場によって大きく揺らいでしまっている。
もっと言えば、私の中のTT以外のGENTEMSTICKの印象すら、IMPOSSIBLEは書き替えてしまっている。

この日のネコマは前夜の風に叩かれているはずなのに、踏み応えの良い雪質を維持していてくれた。
短いながらも適度な斜度がつづくコースが多く、そこに良質な雪面が備わるのだから、IMPOSSIBLEがキレないわけがない。もう楽しいったらありゃしない。

『デビル1』『フォレスト3』といった美味しい中斜面のピステンを味わいつくしたあとに、『エキサイト1』『ディープ2』といった斜度のある非圧雪コースへと向かう。
さすがにこの斜度のオープンバーンだと風はモロに当たっていただろう。見るからに硬そうな斜面に、うっすらと新雪が載っているように見えたので、ほとんど期待していなかったのですが、滑ってみれば底突きしてもなんとか踏みとどまれる程度の硬さで、吹き溜まりではくるぶしくらいまで埋まる乾いた新雪を味わうことができた。

特に『ディープ2』の上部はそこそこ雪が積もっていて、足応えはかなり美味しかった。
トーゼンのようにおかわりを繰り返し、この森の中もしっかり圧雪させていただいた。

そうしてひとしきり北エリアを堪能してから、初めて乗る連絡リフトで南エリア(旧アルツ)に向かう。
ただ、このリフトが猛烈に寒くて凍傷になるんじゃないかっていうくらいに手がかじかんだ。
ここに来て今季最高の寒さを味わった。東北ナメたらあかんぜよ。

そうして南エリアに到着すると、雲が抜けはじめ、猪苗代湖に向けて視界が開けた。ナイスビュー!

視界が良くなったこともありますが、南エリアの雪も存外に良かった。
中でも『アルツエクスプレス』で回す『ズナイ1』『ズナイ2』が斜度といい長さといい、とても素晴らしいコースだった。
とうぜんここでも、おかわりをさせていただきましたが、強風のためか、この日ばかりは「エクスプレス」とは名ばかりのノロノロ運転。この日のように底冷えする日は尚のこと、どんなに良い斜面が待っていたとしてもリフト時間が長いのは我慢ならん。

11時にランチ休憩。
珍しくゲレ食をいただくことにしたのは、久々の旅気分であることが大きいのですが、リフト搬機のフードに貼られていた『The Rider’s Burger Stand』の広告が、やたらと美味そうに見えたから。
どう見てもその場でジュージューと肉汁たっぷりのハンバーガーを焼いて、火の通った熱々のバンズに載せてくれると思ったのですが、おねーさんがサクッと保温ケースから出してトレーに乗せただけだった・・・なんだよ出来合いじゃねーかよ。しかもコンビーフみたいな肉の味で大して旨くもないし。生ビールとセットとはいえ、これで¥2,600(税込)とはいかがなものか。見損なったぜ星野リゾート。

レストランを出るとまた曇りはじめてしまいましたが、視界不良もお構いなしでツリーランを堪能するため『フローズンツリー』にやってきた。

北エリアの新雪が意外と良かったので期待していたのですが、南エリアはあまり積らなかった様子で、カチカチではないものの、滑って楽しいと思える雪面は、林の中にはほとんど残されていなかった。残念。

ここでまた超寒い連絡リフトに乗って北エリアに戻り、朝滑ったラインをもう一本ずつ滑った。
やはりこの日は北エリアで正解だったようだ。
この時間、北エリアもすでに斜面がそこそこ荒れてはいましたが、まだ雪質が維持されていた。
気分的には満足していたのですが、あまりに名残惜しくて『デビル1』を3本ほどおかわりしてしまった。

というわけで、この日は14時前にお開き。
初日からしっかり滑ってしまった。果たして最後まで体力はもつのだろうか。
そうして一路、山形を目指しネコマを出発した。

途中にある『名人のゆ』に浸かってからこの日の車中泊ポイントである『道の駅 やまがた蔵王』に到着。
お土産のコーナーの広さはかなりのもので、中でも充実した日本酒コーナーはまさに圧巻。
即断即決を旨とする私でも、何を買うべきか、何を呑むべきか。かなり悩まされる充実ぶり。
結局『出羽桜 純米吟醸』を買わせていただいた。旨かった・・・

こちらのクラフトビール『蔵王ビール』の看板に心を射抜かれ、そちらを片手にレストランの『スタミナ焼肉丼』をいただいた。まさに道の駅車中泊冥利に尽きる最強ルーティン。お腹も心もととのわせさせていただいた。
おかげさまで初日から旅気分を満喫させていただいている。
やっぱりトリップは楽しい。

こちらのブログを初期の頃からお読みいただいている、山形在住のサクライさんから連絡をいただき、この日こちらで車中泊することを告げると、わざわざお仕事帰りに立ち寄っていただけることとなった。
帰宅されるまでのほんの束の間でしたが10年ぶりに再会することが叶った。
歳のせいだと思うが、こうしたちょっとした人生の交差点みたいなことがジンジンと心に染みてしまう。

明日は、これまた2011年以来、15年ぶりとなる蔵王温泉スキー場に行こうと思う。

(Day-2につづく)

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