【BMW R18】UNIT GARAGE チタン R18 サイレンサーを装着した話【取り付け編】

オートバイネタ連投で恐縮です。
兎にも角にもオートバイ熱が鰻登り中の私であります。
うっかりリアフェンダーを交換することになり、そこからはドミノ倒しの玉突き事故のチェーンリアクション。
ついに来るところまで来てしまったと言ったトコロであります。

悩みに悩んだ末にマフラーを交換することにした。
普通マフラーを交換するのは、パワーアップや最高速度アップ、サウンドの適正化などが理由に挙げられるが、私の場合は何はなくとも見た目の変化が目的。
UNIT GARAGEのSPORTAILにはじまり、SPORTAILリアフェンダー、FCR製のナンバープレートホルダーと、途中でやめられなくなってしまったカスタマイズの集大成として、いよいよマフラーを交換して見た目を整えることにした。
R18のアフターパーツのマフラーは“ハーレー的”な、クルーザー系に合う長尺のサイレンサーを持つものが多いのですが、ドラッグ系のカスタマイズの場合、ショートマフラーが装着される傾向がある。
私のR18に装着されているBMW純正オプションのAkrapovičは、比較的短くされているのですが、UNIT GARAGEのアフターパーツはさらに短いマフラーを想定してそれぞれのパーツが調整されている。
SPORTAILを手に入れたことで、結果的にUNIT GARAGEのセンスに統一することになったのですが、そもそもはそうしたドラッグ系のセンスに倣いたい。というのが本来の趣旨。
そうした方向性に加えて、個人的な狙いドコロは別にもあって、それに関しては後述させていただく。

今回購入したのはUNIT GARAGEの『チタンR18サイレンサー』。

サイレンサー部分のみを交換する、いわゆるスリップオンマフラー。
もちろんチタン色のバージョンがメーカーのイチオシなのですが、ブラック化にこだわる私としては、ここはあえてブラックに塗装されている方を購入することにした。

UNIT GARAGEにはチタン製のフルエキゾーストもラインナップされているのだが、BMW乗りとして譲れないこともある。

トーゼン、フルエキの方がカッコイイのは言わずもがな。
ただ、排気効率を追求するためフルエキの方はキャタライザーが省かれてしまう。
私は排ガスを浄化して排出する三元触媒を装備することは、BMWの矜持だと思っている。
そう信じるBMWオーナーとしては、いかにフルエキがカッコ良かろうとも、キャタライザーを外すことは避けたいところ。
そして、R18にはエキゾースト内の排気速度を調整するエキゾースト・バルブも装備されておりますが、こちらもUNIT GARAGEのフルエキには装備されない。
モーターによって電子制御されるエキゾースト・フラッパー・バルブは、低速時にはバタフライバルブを閉じて排気速度を下げることでトルクを維持し、中速度以上では解放させて排気効率を上げ高回転に対応するようになっている。排気音量の低減や、トルク特性もさることながら、省燃費性にも寄与しているものとも思われる。
この排気バルブを外すと、少しばかり低速トルクが痩せると言われているが、それを差し引いても、これもBMWの良心だと私には思える。外した状態も試してみたいとは思うものの、キャタライザー同様に、このエキゾースト・フラッパー・バルブも残しておきたい。
というわけで、キャタライザーとエキゾースト・バルブを維持できる、後方のみを交換するスリップオンタイプの方が私の嗜好に合っているのですが、スリップオンタイプでショートサイレンサーを持つものが、私の知る限りこのUNIT GARAGEのチタンR18サイレンサー以外になかった。
なので、ここまでUNIT GARAGEのパーツで揃えてきたということ以上に、他に選択肢がなかったというのが真相だったりする。

今回は“ものは試し”でメーカーのオンラインストアから直接購入してみた。

UNIT GARAGEはイタリアのエミリア=ロマーニャ州リミニのサン・クレメンテが本拠地だったはずだが、荷物はボローニャから発送されていた。その後、特に気を揉むようなこともなくドイツを経由して、注文から1週間ほどであっさりと極東の島国の埼玉県にある我が家にヤマト運輸の人が届けてくれた。地球は狭くなったものだ。
ちなみに、消費税はヤマト運輸の方に徴収される。
とはいえ、特に安く手に入れられるわけでもなく、製品や運送に何かあった場合の英語での交渉など、単にリスクが増すだけなので、買えるなら日本のショップを経由したものを買った方が利口だろう。今回はマフラーだったら大きな問題は起きないだろうという皮算用。あくまでも興味本位。でも結局、問題発生したけど。

それでは早速取り付け開始

まずサイレンサー部分を外してマフラーハンガーを交換する。
このハンガーですが、ノーマルは「軽くする気など毛の頭ほどもない!」という強い意志すら感じさせるガッシリとした作りで、おかげで気兼ねなくこのハンガーにジャッキをかけてリア側をジャッキアップできていたのですが、今回交換してしまうので、今後のジャッキアップ作業が少々面倒になることがかなり気がかりだ。

今回購入したキットに含まれるのは、主に上記のマフラーハンガーと、ノーマルエキゾーストパイプとサイレンサーをつなぐ、このジョイントパイプと、

チタン製サイレンサー、そして複雑な造形をもつキャタライザー部分を隠蔽するカバーの4点構成。
リアフェンダーの交換とその後の調整作業のために、もう10回以上サイレンサー部分を脱着していたので、今回の交換作業にはものの1時間もかからないだろうと、たかを括っていたのですが、そこはやはり海外製アフターパーツ。

そもそも同梱されるジョイントパーツは左右2個あるのですが、見た目にほとんど違いがなく、説明書も付属しないためどっちが右用なのか左用なのかの判別ができない。っていうか同じ物が2個届いていると考えた方が妥当だと思う。
仕方がないので目を瞑って手に取った方を車体右側に取り付けたらスンナリと装着できたのですが、左側に関してはホルダーとジョイントの取り付け穴の位置がどうにも合わない。
試しにジョイントパーツを左右入れ替えてみましたが、左側の取り付け穴の位置は合わないまま。
加えてノーマルのエキゾーストパイプとジョイントパーツのパイプ径がビッチビチで、嵌め外しが超硬い。冗談抜きで腱鞘炎になりかけた。

左右のロゴマークの位置(向き)がおかしい

サイレンサーにプリントされたUNIT GARAGEのロゴマークの位置が、左右で南半球と北半球ばりにズレている。
ジョイントパイプを回転させれば位置を変えられるのですが、言ったようにハンガーの取り付け穴の位置によってジョイントパイプの向きが制限されるため、調整しようにもこれ以上は無理。っていうか、調整の範囲を超えている。
これもあって左右のパーツを入れ替えたりもしましたが結果は同じ。
送ってきたパーツが間違ってんじゃねーのかな?

UNIT GARAGEはセンスはとても良いのですが、取り付けには経験則や調整作業を前提としたかなり緩めの設計が施されている。純正パーツと同等以上の精度を求められる、BMWの正規純正パーツにUNIT GARAGEが採用されることはまずないだろう。

何はなくともテストライドに出かける

ひとまず走行できるところまでの作業を完了し、付属のステンレス製のカバーを装着したら、何はなくともテストライドに出かける。サイレンサーがブラックバージョンであってもカバーはステンレス地の仕様が同梱される。私のR18にまったく似合っていないが、ここは走りに一切関係がないので、まずはこのままテスト。

エンジン始動時は先述したエキゾースト・バルブが解放されることもあって、数秒のことではありますが、ちょっと大きめの破裂音が辺りに鳴り響いてしまう。そのため特に自宅の周りでは気を遣わされる。
Akrapovičもアクセルオフ時や、減速時にバックファイヤが発生するが、バックファイヤの音量も上がった。負荷がかかる前にクラッチを切っておくなどの対処が必要となるが、概ねジェントルな音量に留まってくれた。
爆音系の可能性もなくはなかったので、これでまずは一安心。

バンク角が足らなくなった
やっぱりテスト走行は大切だ。と思わせるのが音量よりもバンク角。
サイレンサーの装着位置がだいぶ低いことと、これまでフロント荷重を減らすために、リアの車高を下げる方向でセッティングを進めてきたので、ステップのバンクセンサーよりも先にサイレンサーが接地するようになってしまった。

リアのプリロードをかけて車高を上げてバンク角を稼いでおく。
不本意ではありますが、これまで抜く方向で進めてきたプリロードのセッティングを、足す方向に戻し、リアの車高を上げてバンク角を稼いでおくことにした。まずは車高調整までは使わずにプリロードだけで対処。
R18の持病とも言える低速時のフロントの切れ込みと、リアサスの強い突き上げを嫌って、これまで後ろを下げるセッティングを施してきた。
プリロードを上げればまたその症状がぶり返してくるわけだが、フロントの切れ込みに関しては、R18とそれなりの距離を共にしたことで、ある程度の免疫ができたようだ。記憶ほどの苦手意識は薄れていた。
ただ、段差を乗り越える際にリアが強く跳ね上がる症状に関してはまた悪化した。
やはり、おしゃれは我慢なのか・・・

ナンバープレートホルダーの位置はそのままにしておく。

前方に移動したナンバープレートホルダーをサイレンサーの長いAkrapovičに合わせるため、パーツをカットまでして上方に移動させたのですが、これでその甲斐はすっかりなくなった。とはいえ、車検対応を含めてまたAkrapovičに戻すことになるし、パーツ本来の低い位置よりこの高さの方がカッコいいようにも思うのでこのままにしておく。

最後にマフラーカバーにラッピングフィルムを巻いてマットブラック化し完成。

まあまあ熱を持つ場所なので、「ラッピングでは無理かなあ」と思っていたのですが、シリンダーヘッドもインシュレーターカバーも同じくらい熱を持っていたので、ここもお手軽にラッピングで済ませることにした。
これくらいシンプルな形状ならラッピングは超簡単。左右30分で作業を完了した。
ただ、後日談としては、直接エキゾーストに触れてしまっていた部分のフィルムが焦げてしまい、結局塗装したので、これはあくまでも暫定仕様。

シートカバーカウルも装着したらこれまたカッコよし。

ボバーキットのリアフェンダーの時はほとんど似合っていなかったシートカバーカウルですが、リアフェンダーとサイレンサーを変えたらバッチリ似合っている。さすがUNIT GARAGEの『SPORTAIL』同士の組み合わせだ。
やっぱりセットで換えないとキマらないんだね。
すっかりUNIT GARAGE化されてしまいましたが、なかなかにカッコいい。と思う。
私はとても気に入っている。

実は一番に気に入っているのはリアアクスルセクションが丸見えになるところ。

これが今回のカスタマイズによる見た目の変化の最大の“見せ場”。
あえて剥き出しにされ、ブラックメッキが施されたドライブシャフトと併せて、私はこのリアセクションの造形がR18の最大の見せ場だと思っているのですが、長いサイレンサーをもつノーマルマフラーだとここが隠されてしまう。リアフェンダー交換のドタバタがあって、ここのところマフラーを外すことが多く、その度に剥き出しになったこの部分を見てはため息をついていた。そんなことを繰り返すうちにショートサイレンサーに換えたいという思いは確信に変わっていった。

というわけで、実際に走らせてみた【インプレッション編】はまた明日!

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