あ〜〜R18に乗りたい!
とにかく乗りたい。たっぷり乗りたい!
という嬉しいような悲しいような悪夢に取り憑かれてしまった私は、サーフィンそっちのけでR18に乗ろうとする自身への理由づけに、滅多に食べられない『げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか』を設定した。
『さわやか』のげんこつハンバーグを食べるためならこの際仕方がない。
そう思えてしまう食い意地の張った自分が我ながら悲しい。
さわやかは静岡県にしかないので、おのずと距離が走れてしまうという算段。
ご存知の方も多いと思うが『さわやか』は休日だろうと平日だろうと、どの店舗だろうと、いつも入店待ちの長い行列ができている。
お昼時は1時間待ちなどザラで、夕飯時ともなれば17時の時点でその日の整理券の発行が終了してしまうことだってある。
予約は受け付けてくれないので、一刻も早く食べたければ、とにかく店頭まで行って整理券を手に入れる他ない。
一番効率的なのは、開店前から並んでしまうことなのですが、さすがにそれでは文字通りに味気ない。
つまり、埼玉県在住の人間としては、待ち時間を覚悟の上でとにかく突撃する他ないわけだ。
そんなわけで、『さわやか』の中でも、一番時間を潰せるであろう『御殿場インター店』に照準を定めることにした。
あとは出たとこ勝負。状況によっては沼津の『さわやか』まで足を伸ばすか、潔く諦めよう。
できるだけ早く整理券をゲットしたくとも、高速道路で行ってしまっては元も子もない。
『さわやか』はあくまでも口実。下道を存分に味あわねば意味がない。
よって、山中湖に向かうときに走る道志みちから籠坂峠を経由して御殿場に出るルートに決定した。
もしもの場合は『小作』のほうとうでお茶を濁すことも念頭においたプランだ。


特に意図はしておりませんでしたが、道志みち〜山中湖周辺の紅葉はちょうど見頃を迎えていた。
秋はいつもの道の景色を「目的」にしてくれる、ツーリングの“マジックタイミング”。
なんかすごく得した気分。
前回の松本行きのツーリングでは寒さ対策を怠ったおかげで、ほぼ全編に渡って寒さとの戦いになってしまい、あまりライディングに集中できませんでしたが、今回は完全防備で挑ませていただいた。
山中湖周辺で5℃台の気温でしたが、おかげで終始快適な走行ができた。
ついレザージャケットを羽織って出かけたくなってしまうが、本気の寒さの前では痩せ我慢にもならない。
寒さが奪っていくのは体温だけではない。寒さは体力も奪っていく。
体力を奪われることが、ライダーにとってどれだけ危険かはいわずもがな。

一刻も早く『さわやか』に行って整理券をゲットしたいところですが、山中湖からの富士山もしっかり拝ませていただく。
この日は曇り空でしたが、奇跡的にこのときは富士山に雲がかかっていなかった。
これまたラッキー。
ここにわちゃわちゃといた外国人観光客は、あまりにも風情に欠けるので、消しゴムマジック(Photoshopは「生成塗りつぶし」)で消させていただいたが、この時期に遠路はるばる日本までやって来て、秋の山中湖にいるなんて。と、むしろ感心させられる。
あ〜〜今シーズンの白馬もすごいことになるんだろうなあ。憂鬱だ。
山中湖を過ぎ、『さわやか 御殿場インター店』に到着したのは正午過ぎ。
整理券を受け取ると2時間弱の待ち時間だった。
『さわやか』のホームページでは各店舗の待ち時間が一覧できるようになっているのですが、沼津にある店舗だと1時間待ちだった。とはいえ、ここから沼津に行くにはさらに1時間。それから整理券を取得することになるので、ここで2時間待つ方が得策だ。

整理券を受け取り、暇つぶしに向かった先は『御殿場プレミアムアウトレット』。
高級ブランドや国内外の著名ブランド約210店舗が軒を連ねる、敷地面積も日本一のアウトレットモール。
さわやかから10分程度。

実はここプレミアムアウトレットにも『さわやか』はあるのですが、13時の時点で整理券の発行が終了していた。
富士山の前で記念撮影していたときに確認したら6時間待ちだった。さすがのプレミアムアウトレットと言えども、6時間潰すのは並大抵のことではない。私には無理だ。
ここも休日ともなると駐車場に入場するにも渋滞するほどの人気のスポットなので、休日だと駐車場に並んでいる間に1時間くらい平気で経ってしまう。平日でもすぐに車を停めることは難しく、さわやかの待ち時間が2時間だとしても、ショッピングに充てられる時間は30分程度になってしまう。
もちろんオートバイなら無問題。1時間以上の余裕がある。

20代の頃は、とりあえずここにガールフレンドを連れてくれば何とかなっていた時期もあり、その頃はここに限らず何かといえばアウトレットモールに行っていたのですが、そうした需要のないここのところはすっかりご無沙汰。
久しぶりに来てみたら、さらにエリアが拡大していた。以前は一番奥まで行って引き返すようになっておりましたが、今ではぐるっと回れるようになっている。一周すると3kmほどになるそうなのですが、あまりにプレミアム過ぎて私には縁のないブランド店ばかり。1時間でも持て余した。

先ほどご覧いただいたように、整理券を受け取り、整理券に記されたQRコードを読み取るとスマホで自分の待ち時間をリアルタイムで確認できるようになっている。私の知る限りさわやかは最先端のファミリーレストラン。
そうして残りの待ち時間が30分を切ったところで現地に戻った。
残り15分となったところでエントランスの待合席に入ると、その時間ここで待つ人はおらず、時間前でしたがそのままテーブルに案内された。実質の待ち時間は1時間半あまりでありました。

というわけで、念願の『げんこつハンバーグ』にありつけた。
久しぶりだし、次はいつ食べられるのかも分からないので、つい欲張ってしまったが、250gはちょっと食べ過ぎではある。ただ、一口食べればこれだけの行列ができるワケがよく分かる。やっぱりうまい。


15時。ハンバーグを食べたらさっさとに帰路に着く。
帰路も同じ道。

道志みちは夕陽に照らせれた木々が美しいマジカルタイムでありました。


お腹も心も満腹であります。
食欲の秋。
実りの秋。
秋はまさにR18に一番合う季節かもしれない。
ごちそうさまでした。
この日最高に満喫したOHLINSサスペンションのご報告は明日。
やっぱりいいわ。オーリンズ。


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