ふと思い立っていつもの奥多摩へ〜のはずが石和温泉まで走った話

秋分の日の三連休。
その前の週の敬老の日の三連休は溜まった仕事と家のゴタゴタで、R18で近所を流した以外は全く外出ができなかったので、ここはなんとしても遊びに出かけたい。と、鼻息荒く波情報を睨みつけていた。
土曜、日曜はどのポイントも南よりの風が強目の予報でしたが、三連休最終日となる月曜日には、風は弱まる予報に変わっており、サーフィンに行くなら月曜日。そこで、前半の2日間でツーリングに出かけることに決めた。
すると、朝鮮半島の手前でカットバックし、突如日本海側に進路を変えた台風14号のおかげで、天気予報にも異変が起きはじめた。
本州の北側を移動する台風のおかげで、本州の山沿いの天気は不安定になってしまった。北側のツーリングルートが閉ざされてしまうと、私の長距離ツーリングの選択肢はほぼ塞がれてしまう。ただ、かわりに本州南側の天気は安定していた。
せっかくの連休なのに。と苦虫を噛み締めながら、気持ちを南下型の日帰りツーリングへと切り替えることにした。
久しぶりに箱根にでも行こうかと思ったが、東名高速の渋滞予測を見ると一日中渋滞の予報。この様子だと箱根の道も混雑しているだろう。
また山中湖に小作のほうとうを食べに行こうかとも思ったが、繰り返しが過ぎるのも気が引ける。
となれば残るは奥多摩なのですが、いつでも気軽に行けるだけに、切り札として取っておきたい気持ちが邪魔して逆に行きづらい。これは冬の群馬のスキー場にも共通して言える気分。
とはいえ、ここで切り札を切らずにいつ切るのかと思い直し、結局奥多摩を目指すことにした。

そして、話は一気に飛んで道の駅「たばやま」。

ここまで来てふと、この先の石和温泉に『小作』があることを思い出した。
一度頭に浮かぶと頭の中がほうとうでいっぱいになってしまった。
そこで、ダメもとで山梨に住む従姉妹に「小作でほうとう食べない?」とLINEを入れると、なんと甥っ子と姪っ子と三人で石和の方に買い物に来ているという。すんなりとランチの相手をゲットした。

ここ道の駅たばやまは、もともと村営・丹波山温泉「のめこい湯」のある場所が道の駅に登録された場所。
道の駅には多くのオートバイが停められているのに、ライダーらしき人が見当たらないのは、みなさん吊り橋の先にある温泉に入りに行っているからのようだ。
ひとっ風呂浴びて帰る日帰りツーリングにも惹かれるが、温泉に入るとどうしても一杯やりたくなってしまうので私には無理そう。

というわけで、国道411号線をそのまま進み、石和温泉までやって来た。
駅からほど近い『小作』で従姉妹たちと待ち合わせ、この日も美味しいほうとういただくことができた。

こちらは納車に1年半かかったという姪っ子のジムニー。
いつもサーフィンに付き合ってくれる姪っ子はこの娘の姉。
運動神経は良いようなのですが、私にも似て人見知りのようで、これまでは遊びに来てくれなかったのですが、今回説得に成功し、こんど甥っ子と一緒にサーフィンをしに行くことになった。
その甥っ子はスノーボードにも一緒に行っているいつもの甥っ子。つまり、これで三姉弟コンプリート。
さておき、グレーのジムニーとはなんとも良いセンス。っていうかジムニーを選ぶあたりよく分かってるじゃないか。

従兄弟たちに別れを告げてツーリングに戻る。
画像は暑いことで知られる甲府盆地。
なのですが、この数日から気温も下がりぐっと過ごしやすくなったので甲府盆地もなんのその。
酷暑を乗り越え、いよいよ本格的なオートバイツーリングの季節到来であります。

道の駅たばやまから先へは行ったことがなかったのですが、これがまたとても良い道でありました。
山梨県側に入ると、真新しいループ橋が連なる明らかに最近整備されたであろうきれいな道に変わる。
ちょうどそこに富士山を臨む展望台があるのですが、なかなかの景観が広がる。

ちなみに、私のおすすめは展望台の一段上のカーブ脇からの眺め。
山の木々が色づきはじめているのがお分かりだろうか。
秋はもう目の前だ。

裏甲州街道とも呼ばれるこの国道411号線ですが、東京都に入ってからも良い道がつづく。

カーブの屈曲も流すように走ることを好む大型バイクに適度で、森のトンネルや渓流など、流れる景色も様々。
どこもとても整備されていてきれい。さすがは東京都。
つまり、国道411号線は奥多摩街道から全線に渡りずっと素晴らしいルートだということ。
また新しい切り札を手に入れた気分。また絶対に来よう。

もちろん走り屋のメッカ『奥多摩周遊道路』にも寄り道してから帰ることにする。
この日はこれまで以上に走り屋さんが多く、ビッシバシに追い抜かれた。
ただ、抜かし方も行儀が良くておっかない抜き方を仕掛けてくる輩は一人もいなかった。

この時点で16時を回っていたので、いつもの月夜見第一駐車場でUターン。
青梅街道を経て家路についた。

というわけで、今回は期せずして気軽に行けるいつものツーリングルートの味変の方法を習得してしまった。
このルートは石和温泉から先の拡張性の可能性も秘めている。
どんどんルートが広がるな。

日本全土はおろか、ご近所にだってまだまだ未知の道や場所がたくさんある。
山や海のアクティビティと違って、オートバイという趣味は、道には縛られても場所には縛られない。
ステルビオ峠とか、愛車で走ってみたいとは思うこともないではないが、こうして自身の目で広げていく見聞の方が今は楽しい。

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