ほぼ年一と言っていい湘南へ行った話

私のサーフエリアは茨城、千葉が主で、湘南にはあまり足が向かない。
実は距離的には、うちから一番近いポイントは湘南なのですが、なかなか湘南に足が向かない理由は、いつも海が混雑していること、海水のケミカルな匂いが苦手なこと、帰りの環状8号線がバカみたいに渋滞することなど様々ある。
というのも後付けの理由で、他のポイントでも同じように面倒に思う部分はいくつかある。それでも繰り返し行きたいと思えるのはやはり、最初に入ったときのイメージが良いか悪いかの違いでしかない。
はじめての湘南で味わったインサイドのギロチンダンパーのイメージと、隣と2mも間隔を取れない大混雑がトラウマになっていて、要はこれまで湘南の海でこれといった良い思いをしたことがない。

この週末は千葉も茨城も波が整わない。
とか言いながらもまったくどうにもならなかった。なんてことはまずなく、行けば行ったで何とかなるものなのですが、どうも気分が前向きにならない。モチベーションを上げる意味でもここらへんでポイントの味変が必要だ。
そう思い直してポイントを見直せば、この土曜日の湘南は風も合っていて予報がまあまあ良い。
しばし悩んだのちに湘南好きのOYくんに連絡すると、朝一で辻堂に行くつもりだというのでお邪魔させてもらうことにした。

6時に辻堂に到着。
確かに風はオフだったが、肝心の波の方はヒザ〜モモとかなり小ぶり。
ウネリはミドルからはっきりと見極められるのですが、ブレイクするのはかなりのインサイド。
見た目にはダンパーだったのでボードを壊しそうで怖いやつだった。

それと、雨上がりの湘南の海は例の匂いに加えて浮遊物がエグい。
紅茶ポットの中にいるみたい。纏わり付く茶葉のような木枝やゴミ屑が口に入らないか気が気でない。

もうちょっと短いヤツにしようかとも思ったのですが、『Ellis Ericson LITE KITE 7’2』にしたのは、この波質だとクワッドの方が合わせやすいように思えたから。

その見立てはかなり合っていたようで、とろ〜〜んと厚めに来て、ドカッとダンパー気味にブレイクする波に対して、クワッドフィンの良い意味でストールの効いた引っかかり方の塩梅がとても良かった。
薄い波からの走り出しさえ攻略できれば、あとはLITE KITEの速さを利して崩れた波を追い越していくだけ。

といった具合に、これまでずっと苦手としてきた湘南の速い波に対応できるようになると、ゲンキンなことに、気持ちは一気に上向き。
だいたいの波はつながっていたのですが、中には切れ目のある波も含まれていて、それを探し当てるのが無性に楽しくなってきた。これが湘南サーフなのか!(たぶん違うと思うが)

中にはかなり長く乗れる波もあってかなり上機嫌。
一応言っておくと、所詮いつもと同じか、それよりも良くない程度の波なのですが、そもそもの平均値が低いと当たったときの感動は倍加する。

といった具合に、意外にもこの日は湘南を満喫できてしまった。
遊び方が分かると気分もかなり変わる。
また来ちゃおうかな〜〜〜〜〜

とか調子に乗っていたら、8時をすぎる頃からだいぶ混雑してきて暗い過去が蘇る。
そして案の定、帰りの環8は大渋滞・・・
これまで首都高を含む環8以外の様々なルートを試してきたけれど、これだけ渋滞していても結局のところ環8が一番早いのだから困りものだ。
埼玉から空いていれば2時間かからないところ場合によっては4時間かかってしまう。
それでも茨城の海までの時間と変わらないので近いっちゃあ近いのですが、走ってかかる時間と渋滞の中を過ごす時間では精神的に雲泥の差がある。
やっぱり埼玉県民に湘南はハードルが高いんだよな。

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