私はこうした“予感のあるパーツ”の交換が大好きだ。
何をして「予感がある」のかに関しては、あくまでも私の主観によるものなので、少々説明が難しいのですが、簡単に言えば今回は私の体格に対してハンターカブの車体が小さいことに由来する困り事の改善。の予感。
ハンターカブはシート高やサスペンショントラベルなど、上下方向にはサイズ感があるのですが、前後に関してはとても短い。手のひらに収まるという意味ではよろしいのですが、私の場合「収まりすぎる」きらいがある。
あまりに操っている感覚に乏しい。
それを何とか改善できないか。
常日頃から気に病んでいたりするときに、こうしたパーツを目にしてしまうと、値段もお手頃だったりして、いとも簡単に「予感」が発動してしまうと言うわけであります。
今回購入したのは『ZETA スペシャライズド ハンドルバー』。
手許に届いたパーツを比較すると、精悍なマットブラック塗装以外でまず目につくのは、幅の広さ。
幅:ZETA=773 ノーマル=740mm
高さ:ZETA=187 ノーマル=195mm
引き幅:ZETA=68 ノーマル=80mm
ZETAの方はメーカー公表値で、ノーマルの方は外してから計測した実測値なのであくまでも参考にとどめていていただきたいのですが、これを見てもZETAがグリップ位置を乗り手から遠くに持って行こうとしていることが分かる。
高さはノーマルよりも低くなっているのですが、取り付けアングルは自然と前フリになるので、結果的にグリップエンドは高くなっています。
ハンドルを交換すると言うことは自動的にグリップも交換しないとならないのですが、大昔に買って置いたものがあったのでそちらで済ませた。これもエコ。小さな節約。
次の交換時に面倒になるので、私はいつも接着剤は使用せずにワイヤーロックだけで済ませている。
これでアクセル側もズレたりヨレたりすることもない。
ノーマルハンドルには振動を吸収するバラストが内蔵されており、できれば流用したかったのですが、残念ながらノーマルのバーエンドは転用できず。仕方なくアフターパーツを入手したのですが、ハンドル周りの微振動は増えてしまった。長距離走の場合に手の痺れなど大きな違いが出るだろう。
ハンドルに巻き付けるように装着されるウィンカーは、その奇抜なアイデアを含めてとても気に入っているのですが、回転や移動を防止するためのストッパーがわざわざハンドルに用意されたり、こだわりが裏目に出てその装着方法はかなり複雑。
こちらのハンドルキットにはそのストッパーは溶接されていないのですが、そのストッパーをクランプで固定するパーツが含まれる。なくても何とかなりそうなのではありすが、振動でいちいち動かれても面倒なのでありがたく使わせていただく。とはいえ見た目はかなり余計。
これはZETAには関係なくノーマルの問題なのですが、ウィンカーだけの向きを変えることができず、ハンドルを煽った位置にするとご覧のようにハンドルと一緒に下向きになってしまうのはいただけない。
これまた玉突き事故発生中・・・
それ以外にも、玉突き事故というわけではありませんが、せっかくハンドル周りをバラすので、ついでに一緒に交換したパーツもあったりして。そちらの話はまた今度。
んで、走らせてみた感想ですが、このハンドルが生み出すポジションはなかなかに良い。
幅が広がることで肩周りに余裕ができるのはとても運転しやすい。
さすがオフロードパーツを多く扱うDIRT FREAKの製品だけあって、スタンディングポジションの時のハンドル位置がかなり良くなった。それでも本格的なオフロードモデルと較べれば60点といったところではありますが「それならCRFを買ってください」となってしまうだろう。そういう意味でもハンドル交換だけで得られるポジションとして、これは良い落としドコロだと思う。
コメント
コメント一覧 (2件)
いろいろ参考や、ニヤニヤしながら読ませてもらってます。私のカブはやっと来て、アチェルビスの赤いグリップガード付けて、ハンドル位置をポスト前後ひっくり返して1cm?前出して、シールチェーンとフロント15T、そんなところ、まだプチツーリングにも行ってないので50km以下。。。何をどうしていこうか思案中です。あっご存知かもしれませんがこんな方も、BMWR1200R からフォローしてます。
https://meisourider.blog.fc2.com/blog-entry-4893.html
ontake.telemarkさん
とても参考になるサイトをご紹介いただきありがとうございます!私と違い、説明が丁寧で分かりやすいwww
それと、ハンドルポストを前後入れ替えれば、確かにハンドルを少し前に移動できますね〜〜
HP2 Enduroも同様の仕様になっていて、それがポジション調整として取説にも明記されていたのですが、ハンターカブではそれに気づきませんでした!
私もやってみます。