プロジェクト・ヘイル・メアリー

噂に違わず良い映画でありました。
SF好き、ライアン・ゴズリング好きであれば問答無用でオススメします。
このあとネタバレはせずに私なりの感想を書き連ねますが、そんなアウトライン情報であっても読み込まずに、一直線に劇場に足を運んでください。
あ、こちらはIMAXフォーマットで作られておりますので、できるならばIMAXでご鑑賞ください。

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ キリトリ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

予告編を見ればおおよその内容は分かってしまうと思いますが、それでもまだまだ観るべき要素が多く、それだけ展開の中にドキドキだったりハラハラさせられたり、ときにグッと胸に迫る場面が多く隠されている。
大きな物語の流れ以上に、そうした場面場面の機微のような部分にこそ、『プロジェクト・ヘイル・メイリー』の映画としての秀逸さが顕れている。

私は近頃、劇場で映画を観ることの理由についてよく考えることが増えたのですが、今作こそ劇場で“体験”すべきものだと思いました。
物語の展開がある程度読めても、地球での場面と宇宙に出てからの場面を、時系列を織り交ぜながら観せることで、謎めいた登場人物たちの人物像や、散りばめられた伏線を回収していく演出方法は練りに練られている。
その場その場ごとに起こる出来事やハプニング、そして、人類未到の宇宙の果てを、美しくも壮大な映像と緻密な音響効果によって、観る者も一緒に宇宙空間で繰り広げられる、とてつもない冒険に没入させます。

あえて難癖をつけるとすれば、物語はとても科学的な検証に基づいて描かれるのですが、いち科学者なのに宇宙船の操縦をこなしてしまうことや、異星人とのコミュニケーション方法をはじめとして、そのどれもが「都合が良すぎる」ところ。

とはいえ、プロデューサーも兼任する主演のライアン・ゴズリングならではとも言える「権威に楯突く元天才科学者。現在中学校教師」という演技が、「こういう特異な性格を持った人、だからこその幸運」だと観るものに思わせることで、そうした都合の良さをうまいこと揉み消している。

そして、そのライアンの右隣に立つ、地球への宇宙脅威の排除を目的とした国際共同機関の長官を務めるエヴァ・ストラット役を演じたサンドラ・ヒュラーの存在感が際立っていた。
落下の解剖学』『関心領域』での演技によって、欧州では高い評価を得ていたサンドラですが、今作でいよいよハリウッドの超大作に抜擢され、これを足がかりに今後もハリウッドでの活躍が期待される名優。
彼女の起用もライアン・ゴズリングのたっての希望だったと伝えられ、奇しくも彼の高いプロデュース能力も示すこととなった。
今後もライアン・ゴズリングの活躍からは目が離せません。

(オススメ度:90)

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