ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング

「さすが!」としか言いようがない。

相変わらずストーリーはザルだし、科学、物理的な設定もかなりいい加減。
何より主人公イーサン・ハントの不死身ぶりには、いかにトム・クルーズの熱烈なファンであっても、これは度が過ぎていると思うことだろう。
それでも何でも、観客をラストまで一気呵成に連れて行ってしまうアクションシーンのパワフルさがもの凄い。
息つく暇もないとはまさにこのこと。真のジェットコースター・ムービー。

今回はアクションシーンをIMAXカメラで撮影したようだが、現代の技術力を持ってしても、いよいよCGシーンが陳腐に見えるようにまでなってしまった。やはり実写映像を超えるものはないのだ。

ただ、

「不可能な任務」と、言うのは簡単だが、その不可能さ加減は回を重ねるごとに過激にしていくほかない。
まるで重い十字架のように自らが背負ったそうしたサガを、「さすがにもうこれを超えるアクションはないだろう」といったこちらの想像の更に上をいく規模で打ち返してくる。
制作費に加えて、製作陣の執念もまた強大。
そんなところにはもう黙って脱帽するほかない。

「映画は文化だ。総合藝術だ。」とか言う頭でっかちの口を封じる破壊力に、素直に身を委ねてほしい。
理屈抜きで楽しめる、ザッツ・エンターテインメント!!!!

次回作への布石もきっちり打っては来ているものの、もしかするとこれで本当に「ファイナル」になるかもしれない。この規模のアクション作品を作れるのは、もうトム・クルーズ以外にいないのだから、だとすれば今作が現段階のアクション・ムービーの最高到達点となるはずだ。

(オススメ度:9)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次