今こそハンターカブが欲しい〜その2〜格安新車販売店ッテ大丈夫ナノ?

中古車はなんとなくヤフオクの方が安く手に入るイメージがあって、主にヤフオクで探していたのですが、市場価格を知るためにもオートバイの中古車サイトも覗いていた。
メーカー希望小売価格44万円の原付二種なので、自賠責保険を含む初期手数料を考えれば、諸経費を含む新車の乗り出し価格は46万円あたり。
中古車サイトでは乗り出し価格40万円が一つの目安。
ただ、アフターパーツが豊富で手を加えられることの多いハンターカブの場合、装備品の違いが価格に大きく反映されてしまう。そして、私の望むパーツがドンピシャで装着されている車両などまずないのでアフターパーツぶん価格が上がってしまうのは悩ましいトコロ。

ヤフオクに目を移すと35万円が目安。
つまり、ヤフオクで買うメリットは5万円ほど。
ヤフオクだと個人売買故に受け渡しやナンバーの取得などの納車時の手続きが煩雑になることと、購入地域を絞って探すとタマ数が少ないことがデメリットとして挙げられる。どんなに希望に添った車輌であっても、出品地域が遠隔地だと輸送コストが上乗せされてしまい5万円の差などすぐに相殺されてしまう。

やはり中古車の最大のメリットは価格だろう。納車待ちがないことや、慣らし運転が必要ないことなど、中古車を選ぶメリットは多いが、とどのつまり安くなければ中古を選ぶ理由はほとんどない。
というわけで、新車のことをツラツラと調べはじめたわけですが、新車にせよ中古にせよ、物件を選ぶ際には意外とも思える大きな違いがあった。

JA55とJA65である。

CT125 ハンターカブには、2022年の12月にマイナーチェンジが行われ、それまでのJA55からJA65に型式が変更された。見た目にはほとんど違いが分からないので私はそのことを気にも留めていなかったのですが、知れば知るほどその違いの大きさを感じるようになってきた。
ホンダのお家芸と言って良いカブシリーズなので、ある意味すでに熟成されているだろうし、125ccという小排気量なので、たとえ変更点が多かったとしても、さほどの違いもないとも思えるのですが、妙な胸騒ぎがする。
JA65のタマ数はまだ少ないので新車との価格差は余計に縮まる。確実に近所で手に入れるなら新車だ。

そして、24年モデルとして追加されたこの『ターメリックイエロー』が超絶気になる。
身長178cmの私がハンターカブに跨がるとサーカスの熊みたいになる。
こういった膨張色の方が車体を大きく見せてくれるので助かるのであります。
20年近く連れ添ったBMW R1200GSもイエローだったし、そもそもオレンジ系が大好きだと言うこともあるのですが、へそ曲がりな私にとって、特にこの不人気そうな雰囲気が堪らない魅力に映る。

中古車市場にはまだJA65のタマ数は少ない。というわけで、一気に新車に傾きはじめた。

そこで浮上してくるのが、こちらにある乗り出し価格で40万円を切ってくる販売店の存在。
画像もメーカー支給の画像そのまんまで在庫なしの取り寄せ前提なのは言うまでもないが、どこか怪しい。
これも新手のフィッシングなのか?とサイトURLを何度もチェックしたが問題はなかった。
乗り出し価格と言っておいて、あとで膨大な手数料が乗っかってくるとか?
保険の勧誘か何かと抱き合わせだったりとか??
納車1年待ちとか???
アレコレ悩んでいてもラチがあかないので表示の住所まで行ってみることにした。

その店は何店舗かあるグループ店のひとつだったのですが、薄暗めな店内に原付を中心にざっと100台ほどの中古車が雑然と並ぶ、ちょっと大きめの中古車販売店でありました。
こういった店に足を踏み入れるのは十代のとき以来。イヤミでも何でもなく新鮮な気分。
こうして実店舗があるのだから私の支払いを持って雲隠れしたりもしないだろう。心配事はひとつ減った。
早速内容を確認すると、乗り出し価格に含まれる自賠責保険は1年ということでしたが、表示価格には一切の嘘も偽りもなく一年の盗難補償もつくという。もちろん国内正規品。
しかも、希望の『ターメリックイエロー』は、最短4日でメーカーから店頭に届くという。
ちなみに『グローイングレッド』もメーカー在庫ありで『マットアーマードシルバーメタリック』のみバックオーダーで納期未定とのことだった。やっぱり世の中にはコンサバな人が多いんだな。

「一体どういう仕組みなんですか?」と訊いても、店の若いあんちゃんは「?このオッサン何言ってんの?」といったあからさまに面倒くさそうな表情を向けてくる。
グループのスケールメリットもあるのでしょうが、中古車販売店であることも大きな理由のひとつのようで、あんちゃん曰く「修理用のパーツ頼むついでに取り寄せちゃう感じっすかね」だそうだ。
通常の仕入れの仕方よりも安く仕入れられるのだろうか?
ただでさえ表情から心情を察するのが難しい令和の若者。気を悪くされたらあとあと面倒だとか思っていたら「それと、新車って丁寧に扱わないとならないから置き場所にも困るし。実は扱いにくいんですよね」と、売ってはいますけど、できれば中古車の方を売りたいといった主旨のことをこぼしていた。新車を餌に店頭の中古車に目を向けてもらおうという算段か?はたまた購入者が乗らなくなったら自動的に自分の店の在庫になると計算しているということなのか。要は企業努力に他ならないということなのだろう。もうこれ以上あれこれと詮索するのはよそう。

アフターサービスやら納車整備やら、心配しだしらそれこそキリがないし、原付二種だし、何より国産だし。
国産でも値の張る大型ならこういった店で買うのは躊躇するだろうけど、この場合は大したリスクでもないだろうと思いその場で契約することにした。

今後の段取りとしては、4日後に車輌が店に届き、車両番号の記載された販売証明書が自宅に発送される。届いたらそれを持って市役所に行ってナンバーを交付し、ナンバーを持ってお店に行ったら納車。という流れ。
納車整備にどれくらい日数かかるの?と訊くと、2日かなあ?とか、相変わらず暖簾に腕押し。
愛想笑いを含めたサービスの手間を省くことでこの価格が実現しているのだと妙に納得した。
そうと分かればオレもここから先はタメ口でいくぜ。

というわけで、納車は一週間後。
まさに案ずるより産むが易しの展開となった。

土と雪と:次回の更新は明後日26日(水)になります。お楽しみに。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次