溜まったうっぷんを晴しに湘南へ

仕事の面倒が折り重なるように襲いかかり、重度のストレスに見舞われた師走の一週目。
どこを見てもあまり波の予報は良くなかったのですが、日曜日の湘南の予報が上向き、わずかながら希望の光が差し込んだ。
肚に据えかねるこのドロドロとした気分を吐き出すため、一路辻堂を目指した。

予報ほどのお祭り加減はなかったが、サイズはコシ程度ながらもウネリは入っており、面もきれいで見た目には悪くはない。
湘南ならイケそうだと思い、この日は2mmの裏起毛付きのウェットスーツを持って来たのですが、案の定、海水温はかなり高めで温さを感じされるほど。

ある程度のサイズまで見越して『LITE KITE 7’2』一本勝負。
だったのですが、残念ながらそこまでのサイズとはならなかった。
でも、LITE KITEならこの程度の波でも充分に楽しめる。
スネからムネサイズまでカバーしてくれるとんでもないワイドレンジの持ち主。頼もしい。

意気揚々と海に入ってみると。上から眺めていた様子よりもインサイドブレイク。
正面が一番ブレイクしていたのですがショートさんたちが群がっていて近寄りがたい。
何より水深モモくらいの場所なので、大きなミッドレングスだとボードを壊しそうで怖い。

波数は減るがもう少しミドルから割れているポジションに入った。
のですが、一見パリッと張って見えても少し先でドロ〜ンと消えてしまう波ばかり。
砂浜からすぐに深くなってしまう地形が理由だと思われる。
私の7’2のLITE KITEで何とかテイクオフできる程度で、周りのショートさんが不憫に思えるほど。

ほどなくして全く割れなくなってしまった。
仕方がないので、さらに混雑し始めた正面に移動したのですが、投げ餌に群がる池の錦鯉の如き状況にさっさと心が折れた。
上がってから確認したら、サイズが上がったのは平塚の方だったようだ。
ただ、ギリ上級者向きだったようで、私だとジャンクに映っただろう。

というわけで、この日はわずか1時間で終了となった。
温かい海から上がると寒い寒い。湘南でももう完全にセミドライの季節。
尻尾を巻いて海に背を向けて歩いていると、いつも以上に北風が染みるぜ。
まあこういう日だってあるサ。

そんなわけで、久々のコンパクトヒーター登場。
売り切れていて買えなかった、このトレーを追加した。
ウェットを着替える間に冷めた缶コーヒーの温め直しができる。
なんて思ったら大間違い。そんなすぐに熱々になるはずもなかった。

というわけで、鬱憤晴らしのつもりが、さらに鬱憤を抱え込むような状況となってしまったが、少しでも海に入れば、もちろんそれだけでもストレスの発散にはなる。
ただ、自らへの戒めとしても、こういう乗れ高の低かった日に有料道路代は払えない。
朝マックを頬張りながら、いそいそと下道で帰ったことは言うまでもない。
ただ、まだ朝早かったので、環八含めて比較的 道が空いていたのは良いことだったけれど。

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