去年は色々あってスノーボードに付き合ってあげられなかった甥っ子を連れて石打丸山へ行って来た。
なぜ石打丸山なのかと言うと、こちらにはリフト一日券の学割があるから。
こういうのって調べないと分からないよね。
この翌日には舞子高原に行ったのですが、舞子高原はリクルートが展開する『雪マジ』に参加していて19〜22歳は平日なら無料。休日も割引が受けられる。
だいたい、円安の恩恵を受けるインバウンド客と、学生のリフト料金が同じで良いわけがない。今のリフト料金を聞いて、学生が自腹を切ってスキー場に行くはずなどないと私は思うし、すぐに長いものに巻かれるこの国の大人のやり方を見て、この業界に携わりたいと思うはずがない。取れるところから取れば良いと言ったご都合主義をスキー場が続けていたら、この国のスキー・スノーボード人口はますます衰弱していくだろう。こうしたスノーアクティビティの次世代を担う若者への施策はどんどんやっていただきたい。

早速話が逸れました。スミマセン。
というわけで、降雪予報も天気予報も見ずに学割の存在だけで湯沢方面に決めたのですが、朝のうちは天気も良く、上々のリゾート気分。
しかも、雪質も維持されていてエッジのよく効いて操作のしやすい雪面。
心配された花粉の方も外にいる限りは問題なし。
2年ぶりとなる甥っ子にこれ以上ないシチュエーション。叔父の面目も保たれた。
甥っ子と二人で車中泊というわけにもいかないので。安宿ですが部屋を確保した。
その宿がハツカ石のリフト乗り場の前だったので、中央エリアではなく、今回はハツカ石からスタート。
たまたまそうした選択になったのですが、この日、中央エリアのメインのリフトとなる『サンライズ・エクスプレス』が故障で運休になっていたので、結果的にハツカ石から入ったのは大正解。


まずは初心者向きの『ハツカ石ファミリー』で足慣らし。
甥っ子は2年ぶりとは思えない滑りっぷり。若いって素晴らしい。
言ったように雪質はとても良く、緩斜面ですが私もとても楽しめてしまった。

この日は『MOSS Q545』。
集中的に乗ってきた『SLASHER II』で好感触を得たセッティングを流用してテスト。
セッティングを揃えないとこの2本のボードを正確に比較できない。というタテマエではありますが、こうした興味を道具に向けて試していく作業はとても楽しい。
んで、Q545のスタンス幅はSLASHER IIよりも狭い方が私の好みに合ったのは、やはり後ろ足操作の意識の違いにあるように思う。SLASHER IIのように前足を踏んでも向きが変わらないので、出口に向けて後ろ足を踏みやすいポジションがとても重要であることを再確認。
同じ匂いや雰囲気を感じたとしても、この2本は全く違うボードであります。


甥っ子が勘を取り戻して来たところでスキー場の上部に向かう。
毎度申し上げますが、この南魚沼を一望する景観はなかなかのもの。ゴンドラとクワッドリフトを同じ支索線で運行する『サンライズ・エクスプレス』や、国内最大級を謳う本格的ハープパイプ『モンスターパイプ』などが注目される石打丸山ですが、この景観が一番の見どころだと私は思う。一見の価値あり。

反対側には越後湯沢の街並み。

そうした観光資源を最大限に活かす施設も加わっていた。
それが『ザ・ヴェランダ石打丸山』。
スキーやスノーボードをしない方でもスキー場を楽しむことのできるアクティビティなのだそう。
こういった試みは白馬岩岳あたりが先行しているイメージですが、石打丸山も負けてはいない。スキー場もあの手この手で集客を試みている。良いことだ。

ランチを挟んで久々のスノースケートを投入。
この時間帯にはスキーに乗り換えることが多くなったので、先シーズンはスノースケートにはまったく乗らなかった。2年ぶり。
一番大きくて安定感のある『HOVLAND BUCKSHOT』を持って来たのですが、それでも久しぶりに乗るスノースケートはかなり怖かった。最後にはなんとか以前の感覚を取り戻せたけれど、あの頃に感じたヨロコビまでは取り戻せなかった。もっと雪がシャバシャバになってから再チャレンジすることにしよう。たぶんだけど・・・

というわけで、8.5時間券を目一杯使って16時まで滑り倒した。
甥っ子は満足を通り越して足腰が痛いとか言うほど滑った。
その晩は近くの温泉施設のレストランで夕飯を食べて(私は飲んで)宿に戻ったら、20時には二人とも爆睡。
壁の薄い安普請な宿だったし、格安な値段もあってか若い方が多くお泊まりになっていたので「隣で宴会が始まらなければいいな」と思い耳栓をして寝たのですが、それでも騒がしくて目が覚めそうになった。すぐに眠りに戻れたから良かったのですが、翌朝、男性トイレはなかなかの惨状になっていた。私も若い頃にはまあまあやらかした方なので、これも因果応報と思えるのですが、仲間にも酒を飲む人がいないという甥っ子は「スキー場の宿で宴会とかするんですか?(どうかしてますね:心の声)」と、目を丸くしていた。
こんな場所ならパートナーを連れて来たりはしないだろう。
時代は変わって来ている。このまま放っておくとスノーアクティビティは昭和遺産になりかねない。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2件)
石内ではなく石打丸山です…
失礼しました〜