『タウシュベツ川橋梁』は1937年完成で1955年まで使われていましたが、群馬県の安中市にある『碓氷第三橋梁(めがね橋)』は1893年完成で1963年まで使われていた廃線橋梁。
コンクリートアーチ構造のタウシュベツ川橋梁は水没してしまうため、ボロボロに劣化した見た目が特別感満載だが、実は、頑丈で美しいレンガ作りで現役感バリバリの、こちらのめがね橋の方が古い。
タウシュベツ川橋梁をはじめとして、こうした近代化遺産が好きな私としては、めがね橋は見逃せない場所だ。
外出自粛のムードが解けたあたりから、このめがね橋がメディアで多く取り上げられるようになり、私もツーリングルートとして気になっていたのですが、やっと行くタイミングが訪れた。
往路は下道で向かうことにした。
特にこうと決めているわけではないのですが、ツーリングはできれば往復とも、少なくとも往路か復路のいずれかは下道を走ることにしている。北側に向かうときは必ず川越街道を北上することになるので、「東松山I.C」までのあいだにそのまま下道を進むか、高速の上がるかを決めている。今回、復路で高速道路を利用する事に決めたのは朝のうちはまだ比較的に涼しいから。
国道254号線を北上し、富岡の辺りから妙義山を正面に見ながら「松井田妙義I.C」を抜け国道18号線に至るルートは、冬に下道で白馬を目指すときにも使うルートなので、ナビゲーションなしで走れる馴染みの道。
とはいえ冬にここを走るときは決まって夜中なので、こうして日中に走ればほとんどはじめて走る道。
実は、この数日前にオマージュシートに戻した。
いよいよ「オマージュシートの方がカッコいいのではないか?」という呪縛に抗えなかった。
そんな呪いにかかるくらいなのだから、オマージュシートの方が収まりが良いように感じてしまう。
また気まぐれに交換するかもしれませんが、またしばらくこのまま楽しもうと思う。
SPORTAILに交換したときに、リアサスペンションのセッティングを変えたので、オマージュシートに戻すにあたり、セッティングも戻さないとならなかったのですが、あえてそのままにして走ってみた。
シッティングポイントが上がったため、リア荷重の入れやすさが向上し、これまで足したくても足せなかったリアのプリロードを増すことができた。と、ここに書きましたが、今回オマージュシートに戻したことで、それが大きな勘違いであったことが判明した。
シッティングポイントが下がるオマージュシートでも、フロントの入りの良さは維持されたままであった。
違っていたのはリアが強めに跳ねること。
これを避けたくてプリロードを足せなかったのですが、プリロードを足せたのは、単にSPORTAILの座り心地が良かったというだけのことでありました・・・なーーーんだ。そういうことかよ。
ここはやはりハンドリング優先。サスペンションセッティングは戻さずに、ゲルクッションを装備して、お尻の痛みをしのぎながら、なんとかベストと思えるところまできたハンドリングを楽しむことにした。
18号線を旧碓氷峠(旧道)に折れたら、めがね橋はもうすぐ。
実は軽井沢まで遊びに行くために、バイパス(新道)ができる以前からこの旧碓氷峠を何度も走っていた。
めがね橋は道のすぐ脇にあるので、ここを通れば否が応でも見ることができる。もう何度もこの橋を橫目で見てきたのですが、ここがフィーチャーされるまではまったくこの場所には興味が湧かなかった。
近代化遺産とかなんとか言ってますが、要はただのミーハーです。
ただ、そうしたミーハー心をくすぐる場所はツーリングに持って来いの場所だったりするので、アンテナの張り方としては実に真っ当だったりする。
そんなわけで、何度も見てきたわりに、この橋の上を歩けることも、
廃線になったトンネルを歩けることも、紹介されたメディアを見るまで知らなかった。
これをして「灯台もと暗し」とは言わないが、身近な場所にも面白い場所はあったりする。
さておき、この日も茹だるような猛暑日だったのですが、トンネル内は天然クーラー全開。
気持ちイイイ〜〜〜
せっかくなのでトンネルの出口まで歩いてみたのですが想像以上に長かった。
廃線となった横川駅~熊ノ平駅の間の約6キロが遊歩道として整備されており、その間には6つの橋梁と10のトンネルに加え、国の重要文化財である旧丸山変電所も見られるのだという。
私は歩くのは遠慮させていただくが、トレッキングがお好きな方は是非。
というわけで、ここは猛暑時にうってつけと言って良い観光地でありました。
駐車場があまり広くないので、休日はクルマだと停めるのに苦労するかもしれませんが、風光明媚な避暑地としても家族連れの皆さんに強くお勧めしたいスポットでありました。
めがね橋を出発したら、そのまま旧碓氷峠を軽井沢へと進む。
とはいえ、軽井沢に用があるわけでもなく『軽井沢プレミアムアウトレット』に立ち寄って、フードコートでドネルケバブを食べただけ。レストランは混雑していてとても入る気にはなれない。
さすがは高級別荘地が立ち並ぶ、関東圏で避暑地と言えば?と問われて答えられない者はいない(※40代以上)軽井沢ですので、夏場の渋滞はすでにお約束。プレミアムアウトレットの駐車場待ちは3時間を超え、周辺の渋滞はMAX状態でありました。関東圏の人間にとって、それでも夏のうちに行っておきたいのが軽井沢なのであります。
軽井沢からの復路はバイパスを気持ち良く走って旧道の分岐点に戻る。
そのすぐ先、横川駅の足許にある「峠の釜めし おぎのや」で、夕飯用に釜めしを買って帰る。
帰りは松井田妙義I.Cから高速道路に乗って渋滞前にサクッと帰らせていただいたのですが、15時頃の暑さは尋常ではなかった。私の他にオートバイが走っていない・・・さすが皆さんは灼熱地獄をご存じなのね・・・
中身の画像はおぎのやさんのホームページから拝借しました。
「釜めしにビール」「釜めしにビール」と、念仏のように唱えながら灼熱の関越道を走破した・・・
今年の夏は暑すぎるよ・・・そうして食べた峠の釜めしはやっぱり旨かった。
そんなわけで、あまりにガッつきすぎて食べ終わってから中身の写真を撮っていないことに気がついた。
今回も道中の様子を動画で撮ってみたので明日はそちらをご覧いただこうと思います。
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