福島から磐梯吾妻スカイラインを抜け下道で埼玉へ帰る道

翌朝。この日も7時起き。
天気予報は磐梯吾妻スカイラインの曇り空を告げている。

福島駅から吾妻方面を見渡すと曇り空。
せっかく一泊までしたのだから、昨日は曇り空の下走った磐梯吾妻スカイラインが晴天になってくれた方がいいに決まっているけれど、モノゴトはなるようにしかならない。と言い聞かせて8時に福島駅前を出発。

すると・・・

福島駅から磐梯吾妻スカイラインは目と鼻の先なのですが、平地部を抜け標高を上げはじめたらなんと雲の上に出てしまった!
まさかの晴天!
陽は出ていても相変わらず山の気温は低いのですが、寒さに関してはすでに前日に体験しているので心も身体も準備と覚悟は万端。
充分ライディングと景色に集中することができた。

昨日は逆にすっぽりと雲の中に入ってしまい、まさに五里霧中を走ったので、二日続けて同じ道を走っていますがこの景色は初見。20年前には浄土平で引き返していたのでこれが本当の意味で初見だったのですが、福島側もまさにスカイラインと言える素晴らしい道でありました。

あまりの気持ちよさに浸っていたら、あっという間に昨日登った吾妻小富士が見えて来てしまった。
もう着いちゃうのか。
ちなみに、小富士の裾野に広がる森が「天狗の庭」。

この日は浄土平駐車場には停まらずに先を急ぐことにする。

浄土平から先の猪苗代側も昨日は曇り空だったので、同じ景色でも鮮やかさがまったく違って見える。
たぶんこの翌週あたりが紅葉に見頃だと思われるが、それでも素晴らしい秋山の景色を堪能させていただいた。

ほんと、来て良かった。
生きてて良かった。
この写真を撮ったあとは、オートバイを止めるのも勿体なくなってただただ走り続けてしまった。

というわけで磐梯山の麓に到着。こちらは予報通りの晴天。
麓の猪苗代町でも標高が514mあるのですが、標高1,600mを超える場所を縫うように走る磐梯吾妻スカイラインから降りて来るとむしろ暑く感じる。寒暖差が激しすぎる。
復路は東北自動車道の方へは向かわずに、会津若松の市街を抜けて下道で日光に至るルートを選択。

大内ダムからダム湖を臨む。
なぜか水辺を見るとオートバイを止めて愛車の写真を撮ってしまう。よって湖と写るR18の画像が多くなるのは私の分かりやすい傾向。

さておき、このルートを選んだのは、私が田舎道が大好物だということももちろんあるが、こちらの『大内宿』に寄りたかったから。

往時の面影を色濃く残す宿場町としては、木曽の『奈良井宿』などが有名ですが、こちらは「半宿半農」の宿場だそうで、東西を結ぶ要衝と言って良い中山道に構える奈良井宿とはまただいぶ趣を異にする。どちらかというと『白川郷』のような佇まいの街並み。
昨日は駐車場にクルマを停めるのに2時間かかったんですよ。とか、若干押し付けがましいヒソヒソ話が聞こえるのは観光地あるあるか。
今はもう違っているのかもしれないが、私が訪れた時の奈良井宿は普通にオートバイで通り抜けられる文字通りの街道の宿場町でありました。観光バスが停められる駐車場などもなく、有名な割に観光地化されていなかったように記憶している。
それと較べるとこちらは観光地として完成しすぎていてちょっと萎える。
そう言った意味でも白川郷的と言えるかも。

まだ11時でしたが、せっかくなのでこちらで手打ちそばをいただく。

湖バックの記念写真とともに、ツーリング先で蕎麦を食べるのもすでに私のテッパンネタ。
だって蕎麦が好きなんだもの仕方がないじゃないですか。

ここから先の福島県道131号線、そして日光に至る国道121号線は、信号も少ない何気なくも素晴らしい道がつづく。
とても気持ちの良い道なのですが、景色にはあまり特徴もなかったりするいたって普通の田舎道。そのため画像はありませんが、そのぶんとてもツウ好みの街道と言える。
走ってみればその気持ちが分かると思う。
私は、適度な道幅に、ほとんど信号にお目にかからずペースを維持できて、しかも通行量が少なく、連なる緩やかなコーナーや程度なアップダウンの続く会津若松から鬼怒川を抜けて日光に至るこの100kmあまりの道筋が、どの道と比べても好きかもしれない。
ぜひまた走りたい。

そして今回の旅の最後の一枚となるのが、以前にも紹介した日光街道の杉並木。
ここも何度走っても気持ちの良い道であります。

というわけでここを過ぎると、まるで夢から醒めるようにいつも生活道路に戻ってしまう。
旅の終わりにふだんを生きる人たちの喧騒を感じるのも悪くはないが、渋滞やらノロノロ運転やら、いちいち止めさせられる信号に出くわす度に美しい旅の思い出が薄まっていってしまう気がしてなんとも切ない。否、歯痒い。
そう考えると、一日目の行程を思いながら酒を煽っている時が一番なのだという気がしてくる。
やっぱり一泊二日って素敵。

そうして往路と同様に16時前に家に着いた。
高速に乗っても80〜100km/h程度のスピードで走るのが一番心地よいR18の場合、高速道路を使っても使わなくても到着時間に大差がないことが分かる。
そんな、飛ばすでもなく流すでもない、R18ならではのペースが今の私にドンピシャだ。

距離を伸ばすごとにシリンダーを含むエンジン内のクリアランスが適正値になるように作られているBMWは「10万キロからが本域」とか、まことしやかに言われるが、私のR18もいよいよその本域に入って来た感触が強い。
1気筒900ccもあるビッグボアシリンダーが往復するエンジンが、まるでモーターのような完全調和を魅せる。
味わいだけを濾して残したような、とても静かでいて精密な振動だけを感じる、完全に調和の取れた世界。
1万5千キロを越え、エンジンに吸い込まれそうな心地よさとともに走る時間が、私のR18でもはじまっている。

これを知る人生と知らない人生。
それを考えれば、すでにR18に費やしたお金や時間はすでに回収できていると断言できる。
ここから先は丸儲けだ。本当に良いモーターサイクルに出会えたと思う。

さて、次はどこに行こうか。
すでにR18と次の旅に出ることが楽しみで仕方がない。
金沢にも行きたいけど、それは来年のお楽しみだな。九州にも走りに行ってみたい。
あ〜時間が足らない。もう仕事リタイアしちゃおうかなあ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次