例によって、単にパーツが黒くなるという理由だけで思いついたカスタム。
黒かどうかはさておいても、ハンターカブの鉄の素地丸出しのブレーキ、シフトの両ペダルはとにかく安っぽい。
自分で黒く塗装すれば済む話なのですが、場所が場所なだけに純正塗装の頼もしさに背を向けるのも難しい。
それに、転倒時にペダルの破損を防ぐ、ペダルの折り畳み機能が追加されるのも魅力。
っていうか本来そちらがこのパーツに変更する主目的のはずなのですが、ハンターカブではほとんど転ぶ気がしないのであまり危機感がない。
そんなわけで、興味はあってもブレーキペダル、シフトペダルをそれなりの出費となるフォールディングモデルに買い換えることに、あまり前向きになれないでいた。
もちろん出物の調査は常に怠らずに行っていたのですが、それに伴ってラリーステップの存在に気づいてしまった。
近所の砂利道を走る程度でラリーペダルが要るのか?と問われれば、はっきりと要らないのではありますが、幅広いステップにより、足許ががっちりして踏み込みが容易となるラリーペダルの頼もしさは、これまでも多くのオフロードバイクで感じるところ。これまた見逃せないのでありますが、とはいえこちらも余計な出費。
なんてことを考えていたら、こちらの思いを見透かしたように、割安の3点セットの販売が開始されてしまった。
別々に買い揃えるとそれぞれに送料がかかってしまうし、本体価格の合計も単純計算で1万円以上安くなる。というわけで、飛んで火にいるなんとやら。すぐにポチってしまった。

「全部交換しても30分もあれば済むだろう」と、高を括っていたのですが、そうは問屋が卸してはくれない。
ブレーキペダルはこの黒いプレートの裏側に固定されているのですが、

スナップリングで留められていた。
スナップリングプライヤーを使えばすぐに外せるのですが、滅多に使う工具ではないのでいつもの工具箱には入れておらず、部屋に戻って棚の奥からプライヤーを引っ張り出す羽目に陥った。ア〜〜メンドクサイ。

並べて見るまでもなく、鉄剥き出しのパーツは思いっきり安っぽい。

続いてステップを交換するわけですが、行きは良い良い帰りはなんとやら。
外すのは簡単なのですが、装着するのが超ムズい。
ウォーターパイププライヤーでリターンスプリングを押し込みながら、軸受にシャフトを通したのですが、この作業が超面倒。
一生に一度で十分の作業。否、できれば一生やらずに済ませておきたい作業だった。

ちなみに、ステップの裏側にあるバンクセンサーは付け替えが必要。

バラしてから気づいたのですが、ラバー製のステップカバーを外すと、その下からそれっぽいステップが現れた・・・
先にこれを試しておきたかったがもう遅い。気づかなかったことにする。


ブレーキペダルも、外すべきボルトがかなり奥まった場所になっているため知恵の輪的な工具の扱い方が必要となった。加えて、ギアの噛み合わせでペダルのタレ角を決めるのですが、一歯ズレるだけで大きく変わってしまう。元のタレ角をメモっていなかったので、取り付け直していたらここでも大きくタイムロス。
なんとかブレーキペダルの交換を済ませると、ステップ交換の第2ラウンド。2度めは少しはラクになるかと思ったのですが、何度やっても面倒くさいものはメンドくさかった。
というわけで、なんだかんだで交換作業に1時間以上かかってしまった。


果たして、このフォールディング機構が役立つ日が来るのだろうか。
もちろんそんなことにならないに越したことはない。あくまでも転ばぬ先の杖。


というわけで、今回も言われなければ絶対に気づかない程度にブラックアウトされ、またほんの少しだけ私のハンターカブの逞しさが増した。
オーナーの私が分かればそれで良いのであります。
ステップについては・・・思ったほど変わった感じがしない。
これまではゴツいオフロードブーツで得た感触だったので、それとはだいぶ印象が違っている。
結局こちらも見た目カスタムで終わってしまった様子。
でもこれも私が分かっていれば、それでいーのであります。
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