2025年滑り納め 大晦日は予報通りのパウダースノー

前夜はなんと18時に寝てしまった。
途中トイレに起きたので完遂ではないが、6時起きなのに12時間睡眠というある意味快挙。
滑り倒して温泉に浸かって、暮れなずむスキー場を眺めながら缶ビールを煽ったらもう眠くなった。
長いこと車中泊は貧乏旅行のように思えていましたが、子供の頃に近所の野っ原に作った“秘密基地”のような穴蔵感が楽しくて仕方がない。今ではむしろ車中泊は贅沢な旅のカタチだとすら思っている。
テントでも同じかと言うと、それは違う。ペラいナイロンではなく、曲がりなりにも鋼鉄の壁に囲まれているという閉鎖感が、秘密基地として成立させる一番の要因。

「明日の朝はクルマの雪かき大変だぞ〜〜」とかウキウキしながら眠りに落ちたのですが、朝起きると乾いた雪ながら、クルマにはうっすらと載っている程度だった。あれれ??
スキー場ボトムで積雪は3cm程度。
思ったほどではなかったが、乾いた雪なので許そう。
何より、前日のようなストップスノーではなく、とてもよく走る雪。
やっと2025-26シーズンがスタートしたって感じ。

そんな、ある意味 真のシーズンオープニングを任せるのは、まさかの『MAXFORCE』

まだまだ積雪量が少ないので、今季チューンナップに出した3本を出すわけにはいかない。ということもないではないが、それだったら『KORUA SHAPES APOLLO』を続投すれば良いだけのこと。
もちろんMAXFORCEにしたことにはワケがあるのですが、その話はまた長くなるので明日にしようと思う。
それ以前に「まだ持ってたの?」というみなさんの声がパソコンの外から聞こえてこなくもないのですが、いつかまた乗ることになるであろう予感。と申しますか、「いつか、きちんと乗れるようになりたい」という思いが私の中に強めに残されていて、2シーズン前にチューンナップに出していたのですが、そのまま仕舞われていた。
MAXFORCEもまた私にとって手放すことのできない大切な一本なのであります。

この日もゴンドラ乗り場には、前日と同じような乗車待ちの位置で到着できた。
ただ、前日とは違い、私の後ろの列はそのあとぐんぐんと伸びていき、改めて降雪後の競争率の高さを感じさせた。

滑りはじめた時間帯は陽も差しはじめて視界良好。
毎度言うが、視界以上に滑走の助けになるものはない。
ゴンドラ山頂駅直下で、ボトム付近と同様にピステンに5cm程度の積雪。
ただ、前日まで踏み締められた硬い雪面に乾いた軽い雪がのっているので滑空感は低めではある。
前日は湿った新雪でありましたが、それが逆にほどよい浮力を生み出していたことにここで気づく始末。

非圧雪斜面で20cm程度。
吹き溜まりを狙えば底突きなく抜けられた。
こういった斜面でのMAXFORCEは、ターンの入口からあまり横にターンを引っ張ろうとせずに、縦のラインで狙うのが吉。そうして溜めた荷重をターン出口でテールに乗せ切ると、軽〜〜〜い感じでキレていく。
今となってはゲンテンらしくない、前後ともに長さを感じさせるツインプロポーションですが、かといってテールタップで飛んだり跳ねたりするトリック系の小技が得意というわけでもない。
「先がトンガっていない」ことで、パウダーでの浮力や操作性に劣るように見えてしまうかもしれないが、MAXFORCEもまた、まごうことなきGENTEMSTICKの一員。
こうして久しぶりに乗ってみれば、MAXFORCEがスノーサーフの官能性とバックカントリーエリアでの走破性の二兎を、ど真ん中で追う意欲作であったことがよく分かる。
スノーサーフな趣味性よりも、実はエクスペディションを見据えた走破性を持たされたAPOLLOに乗っていたからこそ、そのことに気がつけた。とも言える。
物事を近視眼的に見ていては、見えているものも見えなくなってしまう。と言う好例だ。

しっとり雪と軽い雪。
2日続けて味わいの異なる新雪を、全く同じ場所で滑ることができたおかげで、いつもとはまた違った気づきがあった。
今シーズンはかえすがえすも不思議なシーズンだ。

この日は『ハンの木ゲレンデ』の非圧雪ゾーンに狙いを定め、他のコースには目もくれずに『ハンの木第3クワッド』を回しまくる。
みなさんは例によって上へ上へと上がって行かれているようで、リフトの待ち時間なしで回すことができた。
おかげでリフト4本にわたって3畳程度の新雪面を繋ぐ滑走ができてしまった。パウダー乞食万歳。

雪面が固まりはじめたタイミングでこの日もスキーにモードチェンジ。
この日は満を持して『MAKE BC』を投入する。

すでに乗っているのに「満を持して」と、申しますのも、思うところあってこちらもビンディングを『MARKER GRIFFON 13』から、同じMARKERの『JESTER 16』に着け換えたのでその違いを確認したかった。
『OMNNY』のときにも言ったように、スキービンディングの解放値性能と滑りの関係性について、どうやら私は大きな勘違いをしていたようだからだ。

GRIFFONの土台部分がプラスチック製であるのに対し、JESTERは高荷重に耐えるために、ご覧のようにヒールの台座部分と、トゥの爪の部分がスチール製とされる。
多少の重量増と引き換えに、高いレスポンス性能による確実な操作性を得ることができている。ハズ。

というわけで、今シーズンの私はスキーもスノーボードも、ビンディングの違いによるレスポンスの変容に関して、試したい病が発病している。

一旦下山したので、今一度ゴンドラに乗って上がらないとならないのですが、このタイミングのゴンドラ乗り場はすでにカオス状態。きっちり30分待ちを余儀なくされた。
ゴンドラに乗らずにリフトを4本繋ぐとゴンドラ山頂駅まで上がれるのですが、ボトムのリフト乗り場にも長蛇の列ができており、乗り換えの手間を考えたらゴンドラを待って乗った方が早い。
仕方なく30分列に並ばされ、20分間ゴンドラに揺られてやっとのことスキー場上部に到着すると『ハンの木高速ペアリフト』を待つ列はここまで伸びていた。もう付き合いきれん。

ちなみに。ここ栂池高原もEarth Hopperに加盟しているのですが、『NSD(日本スキー場開発)』の25時間券も使える。Earth Hopperは1箇所2回しか使えないこともあり、もっと積雪が増えるタイミングまで温存。
この日もNSDの時間券を使うことにした。
時間券だとリフト待ちの時間もカウントされてしまうので、区切りの良いタイミングを測る必要がある。
ただ、栂池高原のゴンドラは自動改札が頂上駅の出口に設置されているので、乗車中の20分間は時間券がカウントされず、下車したところから時間券が発動される。想像以上にこのメリットは大きい。

さっさと前日にも良い思いをさせてもらった『白樺ゲレンデ』に逃げ込むことにする。
何より、JESTERの性能を引き出すには、ここの斜度はうってつけの場所だ。

硬く締まりはじめた雪質は、削り取られたスキーラインのまま固まるためかなり荒れている。
いかにこうした場所での走破性に優れるMAKE BCであっても、きっちりと集中して滑ってやらないと足を掬われるリスキーな斜面だ。
こうした強く速い操作を求められる場所だからこそ、GRIFFONと解放値の高められたJESTERとの違いがよく分かるはず。

やはりMAKE BCの難所での操作性の高さは抜群だ。
OMNNYだとテールが抜けていってしまうところでも、きっちりとエッジコンタクトを維持してくれる。
OMNNYの名誉のために付け加えておくと、OMNNYはこうした難所でテールを適度に抜くことで安定したコントロール性を得ているので、あくまでも使い方の違い。
とはいえ、これだけの斜度でエッジコンタクトが維持されるということは、それだけ高い荷重を足腰で支え続けないとならないわけで、どちらがコンビニエントでめっちゃホリデーかと言えば答えは明確だ。

MAKE BCのレスポンスの高さを支える相棒として考えれば、より解放値の高いJESTERの方が適任だと考えられるワケなのだが、私レベルの滑りの場合、それは私にできる最高荷重の最後の10%程度のエリアでの違いにとどまる。
むしろ、GRIFFONのプラスチック製のボディが、雪面とエッジが放つ衝撃を良い具合に減衰してくれているようにも思えた。
スキービンディングの世界もまた深い。

というわけで、この日も前日に引き続き、足が棒になるまでスキーのために設られたコースをリフトの待ち時間なしで回しまくった。
やっぱりこのコース最高だわ。まさにスキー天国。

そうして正午過ぎには私の体内電池を使い果たした。
やたらと混むのが玉に瑕だが、やっぱり白馬のスキー場のもつ魅力には抗えない。
毎シーズン安定した積雪量があることに加え、八方尾根のダイナミックな斜面や、HAKUBA47/五竜のバリエーション豊かな斜面に、コンパクトにまとめられながらも滑り応えのある白馬岩岳など、白馬バレーは目移りするスキー場の多いエリアではありますが、スキーもする私にとって、中でも栂池高原の滑りやすさは特筆すべきものがあると感じている。
シーズン開始からの5日間のうち、すでに3日を栂池で過ごしてしまった。
とはいえ、栂池はまだその本領を露わにしていない。
もっと積雪量が増して『TSUGA POW DBDエリア』が開いた頃に、またここを訪れることになるだろう。

さて、さっさと家に帰って、年越し蕎麦食いながら紅白観よう〜っと。

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