23-24シーズンスタート!DAY-1:12/22 @ LOTTE ARAI RESORT

少雪が予想されていた割に12月の早めからまとまった雪が降り出し、
ちょっと意外な出だしでしたが、勢いが良かったのも最初だけ。
結局、その雪は根雪になるほどには積もらず、例年通りのスタートとなった。
とはいえ雪が少ないと言われるシーズンに例年通りに滑り始められるだけまだマシか。

いつもなら「足慣らしに」と向かう湯沢や片品にまとまった降雪はなく、
ボードやスキーを壊しに行くだけなので、まだ様子を見ても良いような状況。
そんなときにOYくんは「アライ狙ってます」とか言う。

ここ数日、北陸方面の上空に寒気が張り出し続けていて
「この時期最強の寒波襲来」とか、ニュースではまくし立てているので
確かにアライの辺りにも期待が持てる。
足慣らしの段階から奥座敷のアライまで足を伸ばすとは、なかなかに破天荒な考え方ではあるが、
こういうシーズンだからこそ変則技に出てみるのもいいだろう。

「だったらいっそ金曜日から行っちゃおう!」と、更に変則技を掛け合わせ、
強制足慣らしを敢行することとなった。

例によって前乗り。
最強寒波なんて脅されはしたが、深夜の高速道路の降雪量もそれほどでもなかった。
先シーズンに来たときはガチの寒波襲来のタイミングで、
高速道路では信州中野を過ぎたあたりから路肩に吹きだまる積雪路面と吹雪による視界不良、
高速を降りても一級国道ですら除雪が間に合っていない状況で、
最低地上高の低い私のクルマで夜のうちにスキー場の駐車場まで上がるなんてもっての外。
道の駅の中さえあわやスタックといったかなり際どい状況でありました。
それに較べればこんなのいたって平時。ラク〜〜にスキー場の駐車場まで上がれた。
朝起きても降ったのはこの程度。
あくまでも「この時期の最強」ってことか。大げさなんだよ。

OYくんとも無事合流し、いよいよシーズンスタート!
いきなりアライとは自分でも驚かされるが、それはあくまでも移動距離の話し。
「せっかくの遠出の前までに自分を仕上げておきたい」とか邪念が挟まるからであって、
こうして来てさえしまえばどこでも一緒。

シーズン初日からTTを出すと言うのも異例中の異例の事態。
とにかくミズメヒノキ+UNION FORCEの乗り味を試したくて仕方がなかった。

駐車場レベルではうっすらでしたが、スキー場上部では10〜20cmほどの降雪があった様子。
踏み応えは悪くない。って言うかかなりいい。
充分TTが機能してくれる。

UNION FORCEの第一報としては、
やはりミズメヒノキには剛性感の高いバインディングの方が合っていると再確認。
操作に対して間髪入れずに反応してくれるので、
ミズメヒノキの美味しい所に乗りつづけることに集中できる。
同じTTでもソフトフレックスだとまた違ってくると思うが
TTの「藪から棒」な部分に後れをとってしまいがちな私の場合、
これくらい超速についてきてくれる方が余裕をもって操作がしやすい。

追っかけゲートが開いた「マムシガエシ」ではそこそこの量の雪が蓄えられていた。
とはいえ、雪が軽いこともあって足突きしないような積雪量ではなく、コブまがいの地形はほぼ丸出し。
そうした本来はTTが苦手とする状況でも、レスポンスが上がることで切り返し動作に余裕ができる。
お世辞にもTTで滑っても楽しい斜面ではないが、できること自体が歓び。

もちろん、UNION ULTRAやSTRATAの「間」のあるレンスポンスで
タメを作るように伸ばしていくTTの滑り方も楽しいが、
こうした荒れた斜面ではその一拍の「間」が裏目に出てしまうこともある。

とまあ、足慣らしにはほど遠いスパルタンなシーズンインとなったが、
ドタバタさせることもなく、意外に脚が着いて行ってくれたのには助かった。
意外と元気じゃん。オレって。

その件で言うと、私よりずっと若いことに加えて、
年間200日近く海に通うOYくんなのでシーズンのド頭からほぼ全開の滑り。

午後からはスキー。
昔スキーをしていたというOYくんも、近ごろスキーに興味を持ってくれていて、
この日は私のスキーとブーツを貸し出してスキー体験会。

OYくんのスキーをはじめて間近で見たが、やっぱり何でもソツなく熟す人だ。
「怖い怖い」と言いながらも無難に滑り降りてくる。
この人も早いとこ沼に落とそう。

というわけで、2時過ぎまで滑ってからリフト券で割引が効く「星空温泉」で汗を流した。
私はここには初めて入ったのですが、なかなか良い温泉施設でありました。
さすがは大型リゾート。妙高辺りのしなびた風情のある温泉も良いですが、これもアリです。

いつも混んでいてなかなか入れないこの近くの美味しい焼き肉屋さんですが、
「平日なので予約なしでも入れるだろう」という考えは完全に甘かった。
そっけなく電話を切られて夕飯難民。否、居酒屋難民。

仕方なく『道の駅あらい』に向かうと、捨てる神あれば拾う神あり。
『ごはん処 食堂ミサ』は、車泊組にとってはそのまんま居酒屋。
〆のラーメンまできっちりメイクできる天国のようなお店。
あまりに調子が良すぎて飲み過ぎの食べ過ぎではありますが
目の前には『ローソン』もあってヘパリーゼも即時入手可能。
スノーバムにとってまさに至れり尽くせりの住環境が整っている。
こりゃあ止められん。
(明日につづく)

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