やっぱり野沢温泉スキー場は滑りがいがあるなあ

今シーズン、ARC’TERYXは「アークテリクスデー」と称して、ARC’TERYX BIRD CLUB会員向けのリフト1日券が割引になるキャンペーンを実施するという。

ARC’TERYX BIRD CLUBアプリに配信されるクーポンで、野沢温泉スキー場のリフト・ゴンドラチケット(1日券)が
大人 4,000円(通常価格 7,500円)
シニア(60歳以上) 3,000円(通常価格 6,000円)
こども(中学生以下)2,000円(通常価格 4,500円)※先着合計500名
で購入できる。

実施されるのは
1月7日(水)・21日(水)
2月4日(水)・18日(水)
3月4日(水)・18日(水)の全6回。

今シーズンBIRD CLUBに入会した私としては、多額の投資を回収するためにも行かないわけにはいかないのである。とはいえ、一年前も正月明けで空いているだろうとタカを括り、5日に野沢温泉を狙ったので今年も同じことをやっているだけのコトではある。

というわけで、7日のARC’TERYXのキャンペーン実施日に野沢温泉にやってきた。
シニアな私はなんと一日券3,000円!こりゃ来るしかないっしょ!
と、確かにお得なので、それだけでここまで来る理由になるのですが、降雪予報のない日は特に、どこに行こうかかなり迷う。優柔不断者にとって、そうした悩みが無用になると言うのも、こうしたイベント開催はとてもありがたい。

ゴンドラ搬器のみならず、『長坂ゴンドラ』の駅舎の壁面にもデカデカとARC’TERYXのロゴマークが掲げられる。
私も敬意を表し、今シーズン手に入れたARC’TERYXを初めて着てやって来たのですが、この環境にあまりにもベタすぎて少々気恥ずかしい。

この日、積雪は期待できないのでゆっくり社長出勤でもよかったのですが「割引券は売り切れました」とか言われるのもシャクなので、一応リフト券販売開始前に販売窓口に並んだ。
言っても平日なので先着限定数に達したのかどうかも疑わしいが、割引チケットを無事ゲット。
朝イチから心置きなく、バリエーション豊かな野沢温泉の広大なエリアを堪能させていただくことにする。

この日も『MAXFORCE』を持ち込んだ。
もうほんとんど虜。少々ハマってしまってます。

前日からの積雪は多いところでも5cm程度。
この日は明らかなピステンデー。
長坂ゴンドラを降りても山頂に位置する『やまびこ』には向かわずに『上ノ平』〜『パラダイス』に向かう。
上ノ平は緩斜面なので、基本リエゾン区間となりますが、その先に待ち構えるパラダイスは斜度といい広さといいフリーライドにうってつけ。
思う存分MAXFORCEを走らせることにする。

MAXFORCEの整地でのターンの感触は『SPEEDMASTER』に近しいのですが、この程度の斜度だとヨコに引っ張りすぎると私の技量ではターンの出口でストールさせてしまう。
SPEEDMASTERならもう少し引っ張れるのですが、そうしたい欲望を抑えて、適度に速度の残る頃合いで次のターンに繋げていくことを心がける。
こうなると、どこまでも横へ横へと引っ張っていける(いきたくなる)『TT』の優位性というか、唯一無二の楽しさが思い出されてしまう。
そんなTTの美味しさを最大限に味わえるのは、こうした朝一のきれいに整地されたグルーミングバーンで、こちらの湿り雪だと尚のこと、TTだと3本目あたりからは少々苦行が入ってきてしまう。
汎用性に優れるMAXFORCEは、逆にそんな時間帯から本来の輝きを放ち始める。
TTで最初の3本に賭けるか。
MAXFORCEでその先にある長い時間を楽しむか。

なんて書くと、刹那の悦びだからこそ、TTの価値が高く感じられてしまうかもしれないが、MAXFORCEのオールマイティなボードの有り難さもまた、それと肩を並べるほどの悦びに満ちている。
実に悩ましい。

『チャレンジ39°のカベ』に行ってはみたが、残念ながら柔らかいところはほとんど残っていなかった。
ただ、そういったややこしい場所でのMAXFORCEが実に頼もしい。
MAXFORCEは、深雪だけでなく、荒れた斜面もアイシーな斜面もあるバックカントリーにおけるもっとも適切な選択肢として生み出されていることが、こうした場所を滑ってみればよく分かる。

荒れた圧雪斜面を抜けると、硬く締まった雪面でシビれる斜度を誇る整地バーンに出る。
こういった斜面をMAXFORCEでビシッとズレのないターンができるようになりたいとは思うが、私にそれはかなりの難題だ。
操作性の高さに甘えて、ついテールを振り出してスピードコントロールする組み立てをしてしまう。
まあこういう硬い斜面で転ぶと大きめの青タン必至なので、怪我の治りづらいオジサンはセイフティファースト。ってことでご了承ください。

いつもならここで『日影ゴンドラ』に乗ってスキー場上部に戻るのですが、平日だし空いているだろうと踏んで長坂ゴンドラに向かおうと『日影フォー』『日影トリプル』と繋いで長坂ゲレンデに出るルートを採った。
そんなわけで、いつもは滑らない『日影ゲレンデ』を中継するのですが、ここがまた短いながらもグルーミングも美しく、とても滑りやすいコースでありました。
こういったちょっとした所なのに手入れのしっかりしたコースを滑ると、野沢温泉もまた栂池高原のようにスキーヤーのために作られた文字通りの“スキー場”であるのだと感じる。

そうして日影トリプルの降り場から長坂ゲレンデを見下ろすと、依然として長坂ゴンドラ乗り場に長い行列ができているのが見えた。
せっかくここまで来たのですが、仕方がないので日影ゴンドラに引き返すことにする。
ただ、『日影のカベ』もまたなかなかに滑り応えのあるコースでありました。
こんなことでもないとなかなか滑らない場所なので、これはこれで貴重な体験。

日影ゴンドラを降りて、ここで野沢温泉スキー場で最上部に位置する『やまびこゲレンデ』に向かうことにする。
『やまびこ第2フォー』から見えるエリアは全てオフピステとして滑れるのですが、雪がまだ不足していることに加え、すでにトラックだらけになっている。
私の勝手なイメージですが、外国人の方はとにかくスキー場の一番高いところを目指す傾向があるように思う。
そして、私なんぞは整備されたコースの方がよっぽど滑っていて楽しかろうに、とか思うのだが「オフピステを滑らなければ損だ」と言わんばかりに、ギトギトに荒れたオフピステを好んで滑られているようにお見受けする。

そして、遠く日本海までをも臨む、やまびこゲレンデからの景観にはいつものことながら癒されてしまう。
この迫力が画像では決して伝わらないことがほんと残念だ。

ここやまびこゲレンデにはA〜Eまで5つコースがあるのですが、そのすべてを2回ずつ舐めるように滑る。
雪はすでに硬く締まりはじめておりましたが、それでもエッジがよく噛む雪でありました。
シンプルに滑りがいのあるコースであります。

そのあと『スカイライン』を経てボトムまで滑り降りて一旦クルマに戻ることにする。
スカイラインは風に叩かれやすい稜線にかかるコースなので、硬く締まっていることが多いのですが、この日はギリ噛んでくれる程度を維持してくれていた。
とはいえ、ところどころにアイシーな箇所があるので油断は禁物。

野沢温泉に来たら絶対にスキーで滑らないとならない。
VECTOR GLIDEのブランドショップ『WHITE TIME』は現在ここ野沢温泉にある。
野沢温泉はいわばVECTOR乗りの聖地と言っても過言ではない。
そんなわけで、聖地に敬意を表して今回は『MASTIFF』を持ち込んだ。
ARC’TERYXといい、VECTOR GLIDEといい、野沢温泉では敬意を表する対象が多いのでありますが、それもこれも歴史の古いスキー場であればこそ。
ニセコ、蔵王、志賀高原、苗場と並び、ここ野沢温泉が日本の5大スキー場と呼ばれる所以。

長坂ゴンドラ〜パラダイス〜チャレンジ〜日影ゴンドラ〜やまびこと、午前中とほぼ同じルーティンで滑ることにする。
この頃から雲が抜け晴れ間が広がってきた。尚のこと景色がすばらしい。

そして思うのは、やっぱりここ野沢温泉は“こしきゆかしき”スキー場だ。ということ。
雪質との相性で、斜度がある場所を中心にすぐにコブができてしまうし、緩斜面〜中斜面〜急斜面と短いスパンで斜度がコロコロ変わるため、スノーボードで滑るには少々忙しなく感じてしまう。つまりは、じっくりと「向き合える」コースが少ない。
そうした目まぐるしく変化する斜面たちを、スキーの操作性を試すつもりで滑らせると、一本のスキーから様々な表情や隠された性能を垣間見ることができたりする。テストコースのような風情があると私は思う。
つまり、野沢温泉はスキーの『ニュルブリンクリンク』。

そうしたこのスキー場の特性を鑑みた上でMSTIFFを滑らせれば、足元から伝わってくる情報量の豊富さに、目が回ってしまうほど。
今シーズンはここまで『OMNNY』『MAKE BC』と乗ってまいりましたが、同じVECTOR GLIDEであっても、とても操作のしやすいこの2本と較べれば尚のこと、MASTIFFの乗り味は、天上天下唯我独尊と言っても過言ではない、まったくの別物に感じさせる。

ただそれは、先鋭的な特殊性などではなく、どちらかというと恐竜のような絶滅危惧種の類のもので、昔ながらの滑り方を応用できればこれほど楽しいスキーもないといったもの。
無駄にズラさず、振り出しすぎず。ショートもしくはミドルターンを中心にした組み立てで、愚直なほどにトップをフォールラインに向け、できる限り真っ直ぐなラインをイメージして滑る。
気がつくととんでもない速度に達していることもしばしば。そして、そうした時にちょっとした外乱を拾うともう収拾がつかなくなるので、MASTIFFに乗る時こそヘルメットは必須だ。
過保護な程にセイフティファーストな今の時代に、このヒリヒリ感はかなり異質。

そんなMASTIFFの性能をフルに引き出して滑らないとならないのが、スカイラインコース。
ここの硬い斜面で直線的なラインを狙うのは、アソコがかなり縮み上がる思いのするスリル満点なスキーになりますが、だからこそ得られる見返りも大きい。

そしてこの日、MASTIFFを「最高」と感じさせたのが『カモシカコース』からの『柄沢ゲレンデ』。
私の技量だと、MASTIFFを一切減速させずに加速させ続けるのはここくらいの斜度がちょうどいい。
ちょっと景色がスローモーションに見えてしまうくらい、気分的にはゾーンに入ってしまう。
超絶気持ち良かった。

このラインは繰り返し何度も滑りたい。
ただし、ここをおかわりするには、今一度ゴンドラから登り直す必要がある。
それだけに満足度も高いのですが、一周するのに1時間近くかかる。ある意味においての秘境。否、魔境。
できればカモシカの出口から一本通しで繰り返し滑れるように、ここに高速リフトを架けて欲しい。
そんなわけで、今一度長坂ゴンドラに乗り込み、同じラインをもう一周してこの日を終えることにした。
是非ともまたここをMASTIFFで滑りたい。

なんなら翌8日も滑ってから帰っても良かったのですが、暴風雪の予報になってしまったので、今回はここで退散することにした。

この日もいそいそと下道を走り『中華そば 四つ葉』で『特性四つ葉そば』を食べて帰った。
スノーボードといい、スキーといい、車中泊といい、ラーメンといい、どれも極上でありました。
あ〜〜冬って素晴らしい。あ〜〜幸せだ。

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