前回も書きましたが、もうほとんど怨念とも取れる、Insta360の「改善」に対する姿勢には、ほんとに頭が下がる。

昨年購入した『セルフィスティック・ホルスター』にも、登場から1年を待たずしてバージョンアップバージョンが登場した。
セルフィスティック・ホルスターとは、アクションカメラを自撮り棒に装着した状態で、バックパックのハーネスに装着しておくことが可能となるホルダーのこと。
カメラ本体と自撮り棒を別々に持ち歩き、撮影時にバックパックから取り出して、合体させる作業はまあまあ面倒くさい。
何より、1秒でも早く滑り始めたいという時に、それにかかる時間はかなり疎ましいものとなる。
これを使えば、カメラが自撮り棒に装着された状態でスタンバイして、肩口からサッと取り外してすぐさま撮影が開始できるというわけだ。
今回そんなセルフィスティック・ホルスターに加えられた改善点は「軽量化」。
とはいえ、ホルスター自体はバックパックのハーネスに取り付けるものなので、軽量化する必要性はそれほど高くはない。重要なのはあくまでも自撮り棒とカメラ本体の方の軽量化である。

旧モデルでは、自撮り棒とカメラの間にジョイントパーツを追加することで、磁石によってジョイントとホルスターを強固に固定しながら、使用時はスティックを20°程度回転させることで、磁石から引き剥がすように取り外すことを可能としていた。
ただ、このジョイントが51gある。1mを超す自撮り棒の先にカメラ本体とともに装着されるので、51gというその数値以上の負担となってカメラを構える腕にのしかかってくる。
“消える自撮り棒”を使って、まるで第三者が撮ったかのような三人称視点の映像を撮ることがデファクトとなった現在において、X4が小型軽量化されたX4 Airにアップデートされたように、撮影機材の軽量化はアクションカメラの最大と言っていい課題だ。
アクションスポーツ中の撮影となればなおのこと、それ自体を邪魔するようでは本末転倒となってしまう。

そこでInsta360は、マグネットで固定させるジョイントを使わないシンプルな構造のホルスターを登場させた。
ゴム製のバネによって開閉するホルダーでスティックを挟むだけの小学生レベルのアイデア。
たぶん、この構造の方を先に思いついていたのだろうが、お世辞にもその姿はスマートとは言い難い。
もしかするとまた改良版を出してくるかもしれないので、こちらはまた暫定版となってしまうかもしれないが、私としてはそれでも、Insta360がこれを発売してくれたことには感謝しかない。

片方の手でホルダーを支えていないと、スティックを脱着できないので、ホルダーに引き寄せられるように装着され、片手でクルッと回して外すことができていた旧型の方が、モノとしては明らかに洗練されている。
くどいようだが、それでも私は、軽量化を果たしたこの新型を支持したい。軽さこそ最強の正義だ。
というわけで、先日の斑尾でのパウダー祭の模様をご覧いただきたい。
※音楽が流れます。視聴の際はご注意ください。
最初と二番目のカットでは、バックパックハーネス・マウントとして、ホルスターに装着したままの状態で撮影している。
あまり身体が映り込まないので、滑りの確認には向きませんが、自撮り棒を構えて滑る必要のないことを含めて、これはこれで悪くないアングルだと思う。
それにしてもこの日の斑尾は良かったなあ〜〜


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