REVOLTが気になりすぎて 何はともあれ「FRAMELESS 2」を買ってみた話

『REVOLT』はここのところゲレンデで一番目立っているゴーグルだと感じる。

私は長いこと『OAKLEY』を使って来たのですが、ここ数年は『SMITH』も併用している。
そのワケはやはり「光学メーカーとしての信頼性」によるトコロが大きい。
目を守るということだけでなく、見えづらい雪面の凹凸への対応であったり、防曇性能といったレンズに求められる性能は、フィット感以上に重要であると私は思う。

そうした視点からも、両ブランドに不満などなく、むしろその信頼度はとても高い。
それゆえ、いかにREVOLTのデザインに惹かれても、おいそれと手を出すわけにはいかない・・・というのは半分嘘で、例によって「だったらまずは使ってみなさいよ」という気分になる。
という私の心模様を見透かしたかのように、SNSでもショッピングサイトでも、私にREVOLTをレコメンドしてくる。
こういったリコメンドには素直に乗る私でありますので、ヤフオクがリコメンドしてきたこちらの『FRAMELESS 2』が、試してみるにはちょうど良いお手頃価格だったので、何はともあれ買ってみた。

というわけで、REVOLTのことなどほとんど(っていうかまったくもって)知りもせずにイメージだけで買ってしまった。まさにジャケ買い。
あとから調べて最初に驚かされたのはREVOLTが国産ブランドだったということ。
自社ブランドとして『SWANS』を展開する山本光学の製品であるようだ。
それすら知らずによく買ったもんだね。と、自分で自分に呆れるが、いつものことなのでスルーして欲しい。

調べるとREVOLTは「MADE BY RIDERS」を掲げるライダー視点のプロダクトで、ライダーの中井孝治氏を中心に2005 年に立ち上げられたブランドであるという。
私は多くのプロライダーについて、名前も顔もよく分かっていないのですが、もちろんニセコダウンチルで散々お世話になった廣田鉄平くんのことは知っている。その鉄平くんもチームライダーに名を連ねていたので、もうそれだけで説得力は十分。

さておき、この国の現在のフリーライドシーンの“キブン”に、絶妙にフィットするREVOLTのデザインセンスの理由がこれでよく分かった。

技術とセンスは必ずしも揃わないのは日本に限らない製造業の課題でありますが、センスの部分をライダー視点で補完するという発想はとても分かりやすい。
とはいえ、ただライダーと契約するだけでは、良いプロダクトを生み出すフィードバックにはなり得ず、なかなかそうしたマッチングは成立しないのもまた世の常。
ボードシェイプを担当できる鉄平くんがそうであるように、滑走技術や経験だけでなく、プロダクトの製造過程や業界の慣例にも精通し、なおかつイマの“空気”や“ノリ”といったものにも目が利く人材がいなければ、スノーボードマーケティングは成功しない。

ちなみに、先日こちらでも紹介したFLUXの『NGR-LACE』も中井氏プロデュースのプロダクトのようだ。
中井氏プロデュースのボードとバインディングも併せて発売されるらしい。
製造は山本光学ですが、企画販売はFLUXと同様のカーメイトのようなので、REVOLTもそうした関係性の中で企画されたブランドということか。
中井孝治氏はこういった総合的にブランドをプロデュースできる“クリエイティブディレクター”的な立ち位置を任させられる人材のようだ。これを機に今後もその活躍に注目していきたいと思う。

そうした下調べを経て、個人的に一番に目を見張ったのはパッケージ。
型抜かれた手触りの良いスポンジに包まれた姿はなかなかにカッコいいし、何より製品品質の高さを静かに主張してくる。
捨てられてしまうかもしれないパッケージに、コストと時間をかけ、こうしたユーザーエクスペリエンスを大切にするスノースポーツブランドは、世界的に見てもそう多くはないと思う。
こうした体験がブランドを強くすると私は思う。

私が特に気に入ったのは、黒いスポンジで済まされることの多いベンチレーション部に、目の細かいメッシュが奢られていたこと。しかも、メッシュ素材がフレームと同色とされているところに強いこだわりを感じた。
湿度の違いに大きく影響を受けるスポンジのような素材は、ゴーグルに限らずスニーカーなど、湿度の高い日本で展開する海外製品の最大の泣きどころ。経年劣化が早く、比較的短い期間でボロボロになってしまうように思う。
同じように自社製品のデザインや品質に対して、異常とも取れるこだわりを持つ『POC』であっても、日本の風土で使うには、スポンジと接着剤の耐久性は低いように感じる。
肌にあたる部分の厚めのスポンジにも日本の気候に合ったものが奢られているものと思われ、耐久性に関しても期待したい。そうしたことを伝えるための豪華なパッケージなのかもしれない。

そして、今回購入したゴーグルには透過率10%〜34%の調光レンスが奢られていた。
近頃はレンズ交換を容易にして千変万化する外光から眼球を守る思想が取り入れられたゴーグルが多いが、交換レンズを持ち歩くよりも、そのままのレンズで外光の透過量を調整できる調光レンズの方が便利であることは、この際言うまでもない。
調光レンズはもうだいぶ前から存在していたのに、レンズ交換を容易にする技術の方が発展したのは、調光レンズという技術の確立が想像以上に難しいから。
こういった便利ガジェットに目のない私は、スノー用に限らずオートバイ用でも、もう10年以上前に調光レンズを試していたが、割高な価格設置は横に置いておいても、満足のいく性能や耐久性をもつものはひとつとしてなかった。
ここ数年になってやっと調光レンズとして満足できるものが増えてきましたが、それでもまだ濃度変化の度合いは「うっすら」といった程度にとどまっているように感じる。

そんな中、REVOLTに関しては、標榜するその数値に嘘偽りのないレンズ濃度の変化が確認された。
透過率34%というほぼ「クリアレンズ」と言ってもいい薄さから、透過率10%まで色が濃くなるゴーグルレンズには、これまでお目にかかったことがない。

「フレームレス」という名前の通りに、フレームの目立たないモデルなのですが、上のパッケージに入っている画像を見てわかる通り、装着する前にはフレームは透けて見えている。なのですが、実際に雪山で使っている時の画像を見ると、ここまでフレームや顔は隠匿されていて、デザイン的にも箱から出した時とは印象が大きく違っている。

さらに調べてみると、REVOLTが展開する9割がたのモデルに調光レンズが採用されていた。
しかも、調光レンズ採用モデルでありながら、海外製品に較べて比較的安い価格が設定されているところにもMADE IN JAPANのプライドを感じさせる。

うーん・・・REVOLT、ファンになっちゃうかも。
次に買うならフレームがガッツリ外に出ている『Super Light Frame』がいいかな。っていうか、REVOLTはそっちが本命らしく、そちら以外のモデルはフリマ市場ではお安くなる傾向にあるようだ。
Super Light Frameのオーセンティックな雰囲気が、Green Clothingとも相性ヨサゲだ・・・

・・・つまりこれも、Green ClothingRain or Shineなどとも同じ空気感を共有する、ジャパネスクな一派というわけか。
どうりで気になるハズだわ・・・っていうか、今シーズンは機能性重視のスポーツウェアのど真ん中を行く『Arc’teryx』のウェアも手に入れてますが、私はやっぱりこうした“伊達モノ”たちの方に強い魅力を感じてしまう。ということを改めて思い知ることとなりました。

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