ハンターカブ カスタム開始 何はともあれUSBソケットを着けた話

さすがは人気車種。カスタムパーツが実に豊富だ。
アシグルマのハンターカブなので、パフォーマンスアイテムや、ドレスアップ・パーツの類には興味がないし、荷物を満載にしてロングツーリングに出かけるつもりもないので、ツーリング・アイテムにも関心がない。
そうしたオートバイのアフターパーツの王道のようなアイテムを無視できれば、精神的にもお財布的にも平穏なオートバイライフが過ごせるだろうと思っていたのですが、それは極めて甘い考えだった。
普段使いを快適にするアイデアが具現化されたアイテムだけを眺めても、文字通りに星のように出て来やがる。
オラついた感じになるのは避けたいので、できるだけノーマルの印象を維持していこうと思っておりましたが、その事の難しさを痛感しているトコロ。

今回紹介するのはカスタムなんて言うのもおこがましい、こちらの『キタコ USB電源キット』。
取り付けは5分程度と難易度も満足度も低いなんてことないパーツなのですが、この装着作業を通して現在の国産オートバイの状況に思うトコロがたくさんあった。

USBポートなんてものは、今や必需品と言ってもいい重要度の高いアイテムなのですが、どういったわけか未だに標準化されない。
なぜなんだろう?とか、マヌケにも考えていたのですが、今や車輌本体が持つ可用性が、アフターパーツ市場を活性化する使命を帯びていたことにやっと気がついた。
巨大資本が作る車輌本体が、オートバイ市場のエコシステムの要となっているという驚愕の事実を、この小さいパーツを購入して知るに至った。
まさに持ちつ持たれつ。サードパーティのアプリ開発を前提に作られるPC市場と同じ市場原理。

これ以外に用途のない穴が最初から用意され、贅沢にもゴムのグロメットで蓋をするという用意周到さ。
これだけ手間のかかることを考える暇があったらUSBソケットを標準装備にしろよと言いたい。
もちろん配線もヘッドライトケースの中に用意されているアクセサリーカプラーに繋ぐだけ。
しかもカプラーの色まで統一されている。
一応言っておくが、私が買ったUSBソケットはアフターパーツ大手のキジマ製。ホンダの純正部品ではない。
ちなみに、その下にある黒いヘックスボルトも、ここに別のアフターパツを留めるために用意されているもの。
このネジ穴はJA55にはなかったらしい。
車輌本体が市場を生み出し、アフターパーツの多彩さが車輌本体の魅力を引き出すというオドロキの市場原理。

これまで、ユーザーのアイデアや熱意による創意工夫を前提にした、欧州の“なんちゃって専用パーツ”とばかり対峙してきた私としては、昨今の国内メーカー同士の談合と言っていい蜜月状態には心底驚かされた。
こう書くと批判しているように思われるかもしれないが、その逆である。

そうしたメーカー同士の堅い結束の元、ハンターカブのアフターパーツは見た目重視のものから性能重視のものまで、新品でも中古でもタマ数も豊富のよりどりみどり。しかもどれも安価で手が出しやすい。人気車種なだけにもしものときのリセールも期待できるので、比較的気軽にカスタムにチャレンジできてしまう。

こりゃあとんでもなく楽しい世界だぞ!
というわけで、USBソケットを手始めに、怒濤のカスタマイズ計画が発動する。
(つづく)

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • まだ乗ってもないのにとりあえず15Tスプロケとシールチェーンが来ました。
    昨日電話したら登録済みで納車整備中~1年置いてもらったので文句言えません。

    • ontake.telemarkさん
      スプロケ交換ですか!
      私も高速よりに変えてみたいのですが、
      スプロケの歯数変えるとABSの設定を変更しないと警告が出っぱなしになるって聞いて躊躇してます。

  • 15Tと110コマならエラー出ないそうです(友人の実績あり、ただし個体差は?です)

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