『ぐんまPowder 5』の時間券の残り4時間を使い切るため、奥只見からはるばる丸沼に移動したゴールデンウィーク前半戦の2日目。とはいえ、この日は飛び石の平日なので、ここがGWに含まれるのかどうかは意見の別れるところか。

こちらは朝のロープウェイ乗り場。
混雑して見えるが白根山をハイクする登山者の方々も多く含まれている。ここまで並ぶのは朝一だけであとは乗車待ちなしで乗ることができた。さすがは平日。

というわけで、この日もロープウェイを回しまくることにする。
正面に見えるそこだけ真っ白く見える雪の多い山はこの翌日に登る予定の至仏山。
今年の至仏山はとても雪が豊富だ。

この日も『TT168 ミズメヒノキ』+『GENESIS TT』でスタート。
昨日も言いましたが春にTTを出すなんてコトなかなかない。フラットキャンバーを出してもSLASHERが関の山でありました。
今シーズンはTTへの心的な障壁のようなものがスッキリと取り払われた。その顕れのようなデキゴト。
春雪であっても、雪が締まっている朝一のタイミングであれば足応えもとても良く、操作もしやすいのですが、シャウダーと呼ばれるような、ザラメが深い状況になってくるとTTの不安定さが顔を出しはじめる印象があった。
以前ならTTを諦めてしまうところですが、今はそういった状況を「楽しもう」と思えるほどTTとの距離が詰まっている。
確かにSPEEDMASTERあたりと較べればトップの反応が薄く感じはするものの、春雪の抵抗の高さを活かせれば、TTならではの遊び方がある。おかげでTTで春の壁を攻略するのが楽しくて仕方がない。

『Kashiwax C.W.D.』はこの日の雪でもよく走ってくれた。ただ、水分が浮き始めた頃に引っ掛かりを感じる。やはりそうした水っけの多い春雪にはストラクチャーが必須のようだ。
ちなみに私は滑走面は限りある貴重品であるという考え方から、リペアを含むサンディングを要するチューンナップは3〜5シーズンおきにするようにしている。
とはいえ、ミズメヒノキはコロナ禍もあって5年以上、私が手作業で施すサンディング作業のみとなっている。来シーズンはショップに依頼してストラクチャーを入れていただこう。


そして、春雪がこんなに楽しいと感じるのも久しぶりのような気がする。
TTへの気づきがあったせいなのか、雪の豊富なシーズンを過ごしたおかげなのか。はたまたその両方か。
いずれにせよ、気持ち的にもコンディション的ににも、ここ数年でも屈指の良いシーズンであります。

ロープウェイ乗り場で声をかけられたら、お久しぶりのチュウさんだった。
数年おきにこうして顔を合わせている印象。チュウさんもぐんまPowder5の時間券を使い切るために丸沼に来ていた。考えること、行動パターンはだいたい同じか。2本ほどロープウェイのトップ・トゥ・ボトムをご一緒させていただいた。


ランチ休憩を挟んで第2ラウンドはスキー。
少しでも仲良くなりたくて2日続けて今更に手に入れたコイツに乗ってみたのですが、まったくと言っていいほど乗りこなせない。
どういったわけかスキーがヨコ方向にズレて行ってくれない。つまりほとんどドリフトしてくれない。
コブ斜面を滑りたくて手に入れたつもりだったのですが、これだととてもじゃないがコブは滑れない。『GENIUS Narrow』の方がよっぽコブでの反応が良い。
かといって整地でのカービングが気持ち良いってワケでもない。こりゃ困った。
エッジのセッティングのせいだろうか?ビベリング入れた方がいいのかな?いずれにせよトップシーズンで滑らせてみないと何とも言えない。VECTOR GLIDEのスキーでこんなに滑りづらく感じたのは後にも先にもこいつだけ。


と、新たに手に入れたスキーには手を焼いたが、それもあってきっちり時間券を使い切ることができた。
あ、無料のソフトドリンクをどこでもいただいてない。せっかくなのでいただいて帰ろう。
というタイミングで翌日の至仏山の天気予報を確認すると、朝から雪、もしくは雨の予報になってしまっていた。いずれにせよ視界は悪いだろう。Tくんと相談の上、残念だが今回の至仏山は諦めることにした。プライベート行だしね。せっかく景観の良い場所に行くのだから見晴らしの悪い日に無理をしても仕方がない。
というわけで、ゴールデンウィーク前半戦は一泊二日に縮小。
シーズンファイナルとなる連休後半戦に期待を繋げることとした。
こんな中途半端な気分のままシーズンを終えるわけにはいかんしね。
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