久しぶりの大貫で久しぶりの“Green”を味わうの巻

河口湖へツーリングに行った、その翌日。
静岡沖を進む台風23号からはまだ遠い、茨城の波の予報がかなりヨサゲな感じに上向いてきた。
ツーリングから戻りまあまあ脱力していたところでしたが、すっかり観光になってしまった先日の伊豆のリベンジを果たしたい気持ちが沸々と湧いてきた。
鉄は熱いうちに打て。とかいうことを考えずとも、大貫に向け前夜のうちに家を出ることにする。
大貫に行くのは海の日以来なので3ヶ月ぶり。それも疲れた体に火が入った理由の一つ。

迷い始める前にさっさと家を出たので22時過ぎには大洗に到着。
伊豆の夜はかなり蒸しましたが、大洗でする車中泊はすでに涼しい季節。
せっかく積んで行った『EcoFlow WAVE 3』は、まさに無用の長物となってしまったが、車中泊に適した季節がやってきてくれたことは素直にウレシい。

翌朝。
ハラ〜ムネサイズがブレイクしていた!一発で目が覚めた。

たまのセットでカタを超すような波も入ってきていた。
ただ、大貫らしい厚めの波。割れそうで割れない。
たまのセットに釣られてアウトに出ると置いてきぼりを食うし、セットを諦めてミドルで待つとダンパー気味のラインブレイクに捕まってしまう。セットの切れ目を見極める。もしくはたまたまそこに居合わせるほかない。
ただし、三連休の中日となる日曜の大貫はかなり混んでいて、ポジション争いがかなり激しい。

ちなみに、海水温はまだ高い。
この日は曇り空でしたが風がなかったこともあり海パンにタッパーで入っている方も多く見かけた。
私はセイフティにロンジョン+タッパー。

この日は久しぶりに『Andrew Kidman “Green”』を持ち込んだ。これもまた今回のやる気の源。
『Ellis Ericson First Model』にばかり乗っていると、俄然“Green”に乗りたくなってくるのですが、“Green”を出すべきタイミングがなかなか訪れない。
今回は予報を見た瞬間に“Green”を持っていこうと決断できた。

そうして久しぶりに乗る“Green”の足応えは、やっぱり素晴らしい。
足の裏から伝わってくる、柔らかでいて芳醇なボードからの反応は比べるものが他にない。
よく「魔法の絨毯」とか言うけれど、これぞまさにソレだ。
踏み込みに対してボードが減衰して、水面からの反力を吸収しながら加速していく感覚がたまらない。
やっぱりいいなあ“Green”!!!

これは、ピンテールと連携するレールにツインフィンの組み合わせ、それにエッジと独特なボトムデザインが織りなす乗り味なのですが、中でもPUフォームであることが、そうした感触につながっているように思う。
オルタナ系のボードに使われるフォームは、PUがその大半を占めるので、EPSを採用する稀有なミッドレングスであるEllis Ericsonにばかり乗っていることが、こうした感想につながっているのだと思われる。
なので、普段からPUのボードに乗っている方とはまた感想が違うと思う。
だからこそ、“Green”とEllis Ericsonの乗り換えは特別な感触を私に与えてくれているわけだ。
これぞ組み合わせの妙。

ただ、言ったようにブレイクポイントが散らかっていると、なかなか“Green”を走り出させることができない。
もうちょっと速い波だといいんだけどな〜〜〜とか、そうなったらそうなったでまた別の苦労が始まることを棚に上げて贅沢を言ってしまう。
ここのところ走り出しの良い『Ellis Ericson First Model』にばかり乗っていたので、なおのこと感覚を合わせられない。
走り始めさえすれば、その先に待つフェイスは厚い波なりにとても滑りやすい斜度なので、言ったような“Green”を味わう間尺が十分以上に残されている。
なかなか乗り切れなかったが、乗れれば一気に天国。いつも以上にコントラストの強い波乗りとなった。

波数が増えてボヨつきはじめた頃に一旦海から上がり、数百メートルですがポイントを変えた。
そして、結局乗れ高の誘惑に負けてしまい、そのタイミングでFirst Modelに乗り換えることにした。

案の定、テイクオフ率は倍以上に跳ね上がる。
まだモヤっとしたウネリからでもFirst Modelは走り出してくれる。
ただ、走り出しが良すぎるため、切れ目ではなく、崩れた波に出てしまう確率も上がってしまう。
“Green”はクリーンな切れ目につづくリップからしか走り出さないので、結果その先に待つ充実度が高い。
量を取るのか、質を取るのか。
ポジション取りに課題を抱える私の場合、結果的に満足度は五分五分。

波数が多い割にゲッティングアウトもしやすかったため、あまり体力も削られなかった。
おかげさんで4時間も遊んでしまった。
こんなにシビれる大貫、いつぶりだろう?とんと記憶にない。

海から上がったら、ちょうどあの店の開店時間。さっさと着替えて次に控える目的地に向かう。
これまたお久しぶりの『バンセンストア』の『ガパウムー』。
実はこれが今回のやる気の最大の目的。
これを食べるためのツーリングに出ようかと思ったほど、このガパウムーを食べたかったのですが、大洗まで来ておいて、海に背を向けて帰るのは何か違う。
なので私は、大貫に限らず海に向かってツーリングに出かけることができないのであります。

それはさておき、いい波に乗って、うまいガパオライス食べてーの素晴らしい休日となった。
これでしばらく海に後ろ髪を惹かれることなくツーリングに行ける!ハズだ。

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