【BMW R18】フロントタイヤとリアブレーキパッドの交換

このタイミングでR18に加えてクルマもあちこち交換タイミングを迎えている。
できれば順番に散らばって寿命を迎えて欲しいのですが、どういったわけか同時期にまとまってしまう。
壊れる時、逝かれる時とは、得てしてそういうもんだ。
クルマはもうすぐ車検なので、いいタイミングと言えなくもないのですが、そろそろバッテリーの交換サインが出てきており、これから来る冬を思うと交換しておくに越したことはない。
夏タイヤもほとんどスリップサインが出かかっているのですが、そんなわけで夏タイヤまで交換してたら破産してしまう。もうすぐ交換するスタッドレスタイヤで来年の春までしのいでおきたいところ。

といったタイミングで、R18もフロントタイヤとリアのブレーキパッドが寿命を迎えた。
そんなケチケチ人間なので、オートバイの消耗品に関してはストックしておいて、出費を分散するように心がけてはいる。中でも高価なタイヤに関しては、そうして家に保管しておいたタイヤを、持ち込み交換に対応してくれるショップにお願いするようにしている。

R18のフロントタイヤの交換はこれで2回目
1万キロ1本のペースで寿命を迎えている。つまり1年に1本。
GSに乗っていたときもだいたい1万キロが交換の目安だったので特に驚きもしないのですが、R18のリアタイヤは、偏摩耗が見られるものの、新車時から着いているタイヤの溝がまだ半分以上残っている。
前後タイヤで3倍以上消耗度に差があるのはかなりおかしいのですが、ここでも再三言っているように、あまりにフロントに偏っている前後重量配分がその原因であることは疑いようのないところなのですが、フロントはラジアルタイヤで、リアは大重量を見越してバイアスタイヤが採用されていることもその理由のひとつなのかもしれない。
リアタイヤはセンターだけ偏って摩耗が進行している(それでもまだ溝は半分程度残っている)ので、今回リアも一緒に交換してもよかったのですが、やっぱりもったいないので、まだしばらくこのままでいく。

今回は板橋にある『二輪タイヤショップ ウルフMoto』さんに交換をお願いしたのですが、電話でR18であることを伝えると、未だR18の交換実績がないらしく「交換作業に余計に時間をかけるかもしれないから、よかったら平日にしてもらえると助かる」と、作業に難色を示されてしまった。

「やると決めたら即行動」が座右の銘である私は、思い立ったら吉日。別の日に振り返るのが大嫌い。
自分でホイールをを外して持ち込めばその日のうちに作業をしてもらえることになり、電話を切った5分後に取り外し作業にとりかかった。
はじめて作業するオートバイ、しかも外国モデルとなれば、百戦錬磨のタイヤショップでも慎重になるのは無理もない話だ。BMWが多く採用する片持ちのリアスイングアーム用のホイールは、古いタイプのタイヤチェンジェーだと作業ができなこともあり、よく断られたものだ。そんな記憶もまだ残っているのかもしれない。

ただ、専用工具は必要になりますが、R18のフロントの車軸周りの構造はいたって普通なので、ジャッキアップさえできればフロントホイールはほんの10分程度で外すことができる。逆にこのタイプのフロアジャッキがないと作業は一歩も前に進まない。
近頃オートバイ用のジャッキを探せばこのタイプのものが真っ先に紹介されるのですが、むしろ昔ながらのショップにはなかったりする。ジャッキがあったとしても、車体がかなり不安定になるので、別に安全策を講じる必要があるのでこういったジャッキは敬遠されるのだと思う。
もしも旅先でパンクしたら、ジャッキアップと特殊工具の関係でR18専用の環境が必須となるため、リアホールを一般的なオートバイ屋さんで外すのはほぼ絶望的。いっそシリンダーヘッドの下に何か敷いて、横倒しにした方が作業は簡単だ。そんなわけで、たかだかパンク修理でも正規ディーラーに持ち込むしかない。
350kgを超すR18の車重がすべての元凶なので、もしかするとハーレーをいじれるショップならなんとかなるかも。

前回はまだホイールの構造や分解方法が分かっていなかったため、念のためタイヤ交換はディーラーにお願いした。
ただ、作業の間に試乗車を乗り回していたため、ホイールの構造を自分の目で確認することができなかった。そのためホイールの内側を覗くのはこれが初見。
分かっちゃあいたけど、タネも仕掛けもないごく普通のスポークホイールだった。
R18には、せめてパンク修理のしやすいチューブレスタイヤが必須だと思う。でもスポークホイールの方がカッコいいんだよな〜〜GSなどのモデルに採用されるようなチューブレスのスポークホイールが欲しい。

さておき、土曜日ということもあり、ショップはキャパいっぱいに混雑していたのですが、ホイールを外して持って行ったため、タイヤチェンジャーの空いているタイミングで、サポートにまわっていたスタッフの方にすぐに交換作業をしてもらえたのは逆にラッキー。

銘柄は今回も『MICHELIN COMMANDER III TOURING』。
流通量の多いタイヤでは決してないので、いざ取り寄せようとすると時間がかかる。
当時はまだ特殊だったタイヤサイズを採用していたHP2 Enduroのときにも、タイヤがなくて半年近くツーリングに出られないなんていう間抜けな事態に陥ったことがあったので、半年前にチューブも含めて確保しておいた。もちろん家にはリアタイヤもストックされている。
そのため今回の出費は交換工賃のみで済んだのですが、ホイールバランサー工賃の¥500が徴収された。
スポーク一本一本が膨張や熱収縮を繰り返すことで衝撃を吸収しているスポークホイールでバランスをとっても意味ないと思うんだけどな〜〜それに、タイヤバランスが重要になるような速度域では走らせないので要らない。

何よりホイールのリムにガッツリと錘が貼られているのは見るに耐えない・・・

時間が経つと剥がしづらくなるので、帰ったら錘はすぐに剥がすことにする。
とはいえ、タイヤ持ち込みで交換作業をしてくれるだけでもありがたいので、¥500はお布施だと思って我慢する。っていうか、こんなにたくさん貼ったら原価もかかってしまい元も子もないように思うんだけど。モッタイナイので返品してあげたくなる。

リアのブレーキパッドは残2mm。セコい私は、正直まだ使えると思ってしまう。
ただ、「だいぶ減ってきたな〜」と思ってからの減り方がかなり早かったので、最悪の場合、長距離ツーリングに出た先で土台の鉄が出てしまうなんてことも考えられる。
今回は次のツーリングの前に整備できるタイミングがこの先なさそうだったので、すぐに見切りをつけることができた。
フロントのブレーキパッドはまだ半分以上の厚みが残されており、タイヤの消耗度とは真逆の関係。
R18はフロントブレーキだけでは止まらない。
ダブルディスクが奢られているのに、あまり頼りにならない。そのためリアブレーキを主体にしたブレーキ操作の方が効率的に減速できるので、こういうパッドの減り方になることも理解できる。
フロントフォークのキャスターアングルが寝ていることが原因のひとつであろう。
通常、制動力よりも姿勢制御が主な仕事となるリアブレーキですので、フロントに比べて小さいキャリパーとローターが装備されることが多いのですが、R18は前後3つとも同じキャリパーが装着されており、それだけリアの制動力が必要だということが窺い知れる。そのため使用するパッドは3つとも同じなのは注文の時にラクなのですが。

ちなみに。
ブレーキパッドは『サービスインクルーシブ』には含まれない。何となく消耗品の部品代も含まれるているような気がしてしまうが、それは明らかな幻想。点検と調整、整備に係る費用が免除されるだけだ。そもそもの点検整備のための手数料が高額なので、それを考えれば確かにお得なサービスとも言えるが、新車から3年程度では点検しても整備の必要があるのはこうした消耗品の交換であることがほとんどなので、私のような輩にはあまり有用性はない。今更ですが「点検整備はディーラー任せ」という人のためのサービスであることが分かった。

サービスインクルーシブの話はさておき、R18に採用されるキャリパーは、パッドを押さえつけるパッドクリップが交換時に外れてしまうこともなく、パッドピンを抜いて単純にパッドを入れ替えるだけで済むので整備性がとても高い。面倒なキャリパーピストンの洗浄を含めても、キャリパー一個なら30分程度で終了する軽整備。暇つぶしにもってこいの内容。

早速タイヤの皮剥きと、パッドのアタリをつけに100kmほど走ってきた。
前にも書きましたが、フロント荷重の大きさがハンドリングに大きな影響を与えているR18の場合、フロントタイヤが摩耗した5mm程度の車高が元に戻るだけでもハンドリングがかなり向上する。
それは切れ込みがちなR18のハンドリングが改善されるだけでなく、前後荷重が適正化されるからだろう、リアサスペンションの動きまで良くなる。
リアブレーキは明らかにブレーキタッチが向上した。制動距離に関係なく、私は効力がグイーーンと一気に立ち上がるブレーキタッチを好むのですが、まさにそんな感じ。
ノーマルよりもパッドの性能が向上しているはずはないので、これはやはり、パッドが厚くなったことでキャリパーピストンがキャリパーに押し戻され、押し出し剛性が高くなったためだろう。

やっぱり、タイヤもブレーキパッドも、腹八分目で交換がベストなタイミングだ。
私にはモッタイなくてできないけど。

というわけで、主要消耗品のメンテナンスは完了した。
これで心置きなくR18で紅葉のシーズンを走り抜けられる。
というタイミングで、なんとも間の悪いことにお天気の方は今更の秋雨傾向。
あ〜〜〜早く長距離を走りに行きたい〜〜〜〜

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