そろそろ雪のこと。はじめましょう。

気がついたらもう12月ですよ。
同じく猛暑で、そのあと早くから雪が積もり始めた昨年と同様に、今年もすでに降雪があり、ひと足先にいくつかのスキー場はオープンしたようだ。
今年はどっぷりとオートバイに没頭してしまいましたが、その裏側ではちゃっかりと冬の準備も怠ってはおりませんでした。
というわけで、そろそろ冬に向けての話もはじめましょう。

今年は珍しくボードをチューンナップに出してみた。
サンディングすればするほどソールが薄くなっていくような妄想に囚われている私は、あまりチューンナップに出すことができない。できるだけチューナップに出さずにボードを延命させたいと思っている。

そんな私が「今シーズンはチューンナップに出そう」と思えたのは、ひとつには私のリペア技術ではもうどうにもならないほどソールが痛んでしまっていたこと、そして「今季は君達で行くんだ」という決意表明(というか自己暗示)もしておきたかったから。

そうした決意を籠めて、今回はCALLAファクトリーさんにお願いすることにした。

今回チューンナップに出したのは『TT168 ミズメヒノキ』、『TT165 Softflex SPRAY 20th Aniv.』、『SPEEDMASTER 八甲田 Spl.』の3本。
今シーズンはこの3本を中心に滑っていきたいと思う。
言ったようにチューンナップには出さず、いつもテキトーなセルフメンテナンスだけで済ませてきたので、3本ともチューンナップに出すのはこれで2回目。

意識的に『MOSS Q57/Q545』や『SLASHER II』に多く乗ってみたことで、多くの気づきやインスピレーションを得ることができた。
特にTTへの思い、フラットキャンバーに対しての思いが改めて強まり、それぞれに対する考え方にも変化があった。
もちろんそれは結論と言えるようなものではなく、言うなれば「一周回ってなんとやら」な気分。
今シーズンはGENTEMSTICKに、TTに乗り始めた頃の心持ちに戻ってみよう。と、そんなふうに思った次第。

三者三様ではありますが、症状に上も下もなく、どれもがっつりと痛んでおりました。
他の方なら傷つけた時点で即チューンナップに出すようなレベルの傷なのですが、私は着けてしまった傷を気に病むより、短いシーズンの中で、修理中そのボードに乗れなくなることの方がよっぽど凹むので、セルフで応急処置を施してシーズンを乗り切り、シーズン後には「これでいいじゃん」とそのままで済ませて来てしまっていた。
そんな私にいよいよチューンナップに出そうと思わせる。今年はそういうタイミング。
私の気持ちのリセットにもちょうど良い頃合いでありました。

もちろん、その他のクイーバーたちにも気まぐれに乗っていくつもりではありますが、まずはこの3本で行く!と自身に言い聞かせておくことにした。
そろそろ自身の気持ちや目的意識を明確にしておきたいお年頃だってことで聞き流していただきたい。

とか言いながら、新しいギアへの探究心がなくなったわけでもなく、またまた興味本位だけで、新しいボードを手に入れてしまった。
そちらの話はまた明日。お楽しみに。

『EARTH HOPPER Standard』の値段が昨シーズンの120枚のチケットのついた『EARTH HOPPER PRO』とほぼ同額になってしまったことに加え、昨シーズンまであったお気に入りのスキー場が提携施設から外れたり、人気のスキー場ではチケットが2枚必要になってしまうなど、私にとってEARTH HOPERはだいぶ旨みに欠けてきた。

そこに今季から『Club EARTH HOPPER』という新たなサービスラインナップが加わった。
Club EARTH HOPPERは、これまでの十数枚綴りのクーポン券というサービス形態とは異なり、リフト券を通常価格で購入し、あとからリフト券代の25%がマイルとして還元される仕組みとなっている。
使用回数やエリアなどの達成率に対してボーナスマイルも付与され、1マイル=1円で利用することができる。
一律25%還元される会員権で、場合によっては5%ほどのボーナスポイントが見込めるサービスだと思うと話は早い。提携施設はStandardと同じながら、『赤倉観光』や『ARAI』など、EARH HOPPERのチケットが2枚必要になってしまう人気のスキー場に行くことに気兼ねがなくなるので、そのぶん施設数が戻った、とも捉えられる。

そして、ClubとStandardは同時に登録ができない。
まずは「今季はもうStanderdは買わない」と決め、Clubの登録料が無料となる10月のうちに、一応Clubに登録はしておくことにした。
そこから次の手を模索することにしたものの、とはいえ細々と早割を買い漁るか、どこか1箇所に決めてシーズン券を買う以外に出費を抑える方法などない。
そうこうするうちにClub EARTH HOPPERに「先払い(要はデポジット)」の機能が追加された。
「先払い」という、あたかも遊びの出費を予算化したかのような錯覚を、私に抱かせる機能は、実はEARTH HOPPERの一番の魅力なのかもしれない。

そんなわけで今シーズンはClub EARTH HOPPERでいくことに決め、EARTH HOPPERの提携外で、間違いなく行くであろうスキー場の早割は買っておくことにした。
これまではクーポンに上限があったので、使い切りさえすればどれだけお得になるのか、予め分かっていましたが、果たしてどれだけの還元が受けられるのか、シーズンが終わってみないと分からない。
ただ、クーポンを使い切るために多少の焦りやら若干の無理も生じさせていたので、そうした肩の荷は下りてくれるかもしれない。

とはいえ、元値が高騰しているので、いかに早割を買おうとも右肩上がりで出費が嵩み続けていることに変わりはない。こうした努力も傷口をこれ以上広げないための対処療法でしかない。
費用対効果なんてこと言いたくないが、高騰するリフト代がスキーやスノーボードへの情熱を阻害する一番の要因になりかねない状況にも感じる。
リフト代という足枷のないオートバイやサーフィンから得られる悦びと比較した時に、「お金の問題ではない」と、自らの情熱をプライスレスに感じられるかどうか。
そのうち「年に5回も滑れればそれでいいや」とか言い出しそうで、それがいちばん怖い。

何より、おっさんでこの有様なのだから、若い人たちにとってはすでに死活問題と言っていい料金体系であろう。私がいま20代だったら、バイトで稼いだなけなしのお金をウィンタースポーツには注ぎ込まないように思う。
ウィンタースポーツはそのうち高齢者とインバウンドを含む富裕層のためのレクリエーションになってしまうのかもしれない。

とかなんとか。ぶつぶつとブルーなことを吐いていますが、少なくとも今シーズンはまだまだやる気に満ちている。
ただの遊びなんだから、やめたきゃいつでもやめられるんだし、2027年以降のことは一旦棚上げして、目の前のシーズンを全力で楽しみたいと、今は思う。

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