クリスマスから年末にかけては昇温傾向。
雪どころか、雨の予報も出ている。
年明けから強めの寒波が入ることは報されていたので、いっそ年末は諦めるか。
とか、消極的な考えも頭をよぎるが、シーズンインに感じた違和感や確認事項を、間を空けずにこなしておきたい気持ちの方が上回った。
三が日は家で過ごすことに決めて、大晦日までで一番降雪の期待できる31日は滑ることに決めて、年の瀬のあれやこれやを片付け終えた28日の午後に家を出発することに決めた。
行き先に関しては、関越道の大事故以前に関越方面は積雪が少なかったのでハナからナシ。
比較的雪の多そうな場所は白馬か妙高といったところでしたが、妙高よりも白馬の方が降雪の可能性が高そう。
加えてマッツン一家がこの日から白馬に入るとのことだったので、結果的には二週連続で白馬に行くことに決めた。

というわけで、28日は完全な移動日。
いつもは軽井沢を抜ける18号ルートで長野まで出ていたのですが、この日はいつもとは趣向を変え、夏のツーリングで何度も走っている254号ルートを松本に向けてひたすらに西進し、安曇野〜大町から白馬に入るルートを走ってみた。
いつも夜中にクルマを走らせているので、夕暮れに染まる信州の山々を見ながらのドライブは、夏のツーリングを含めて何度も走っている道なのに、ほとんど初めての気分。とても気持ちが良い。

道すがらの大町で、フと目に止まった『スープカレー グラスプ』さんに立ち寄り夕食。
『チキンベジタブルカレー』をいただいた。旨し。
そうして18時頃に白馬に到着。
温泉に浸かってから早速車内居酒屋を開催。20時には程よい疲労と共に寝袋に転がり込んだ。

年の瀬3Daysの初日は白馬岩岳。
昨シーズンリニューアルされたゴンドラにつづき、今シーズンは麓のセンターハウスも刷新されていた。
元の駅舎を改装したものではなく、完全な新築。
聞くところによると、白馬は夏場の集客にも積極的で、北アルプスの絶景が一望できる山頂テラス『HAKUBA MOUNTAIN HARBOR』や『白馬ジャイアントスィング』など、岩岳はその夏の白馬観光の象徴のような存在となっている。
そうした好調なビジネスが背景にあっての設備投資だと思われる。
インバウンドあってのモノダネだとは思うが、小規模スキー場の廃業が多く伝えられる昨今、こうして新しい施設が登場するのはうれしいことだ。

この日も『KORUA SHAPES APOLLO』でスタート。

赤い『UNION STRATA』を持っていたことが、赤い滑走面を採用するKORUAに手を出すキッカケであったのですが、2回目にして早くも宗旨変え。この日は『UNION FORCE』をセットしてきた。
実はこのUNION FORCE、手放してしまおうとフリマに出品していたのですが、急遽出品を取りやめ、改めて自分で使うことにした。
この変更こそがこのボードの特徴を表している。この日はまずこれを確かめたかった。


マッツン一家と合流する前に大好きな『サウス』で足慣らし。
積雪はまだ薄めで、所々ブッシュが顔を覗かせる箇所のある少々硬めの斜面でしたが、ここの斜度と広さはやっぱり滑りやすい。
そして、APOLLOは左右非対称という特異な形状が想起させる、趣味性の高い味付けよりも、走破性を重視したビッグマウンテン系の頼もしさの方が際立つ乗り味を持っていた。
固めのフレックスと、フルキャンバーを与えられたAPOLLOは、こうした斜面に限らず、雪面が荒れていたり、硬かったりしても、エッジコンタクト性を含む足応えがとても強い。
スノーサーフっぽい意匠ながら、思った以上にエクスペディション方向の漢っぽいボードでありました。
趣味性を煮詰める前に、まずは雪上の道具としての正しさを整えておこうとする姿勢は、カジュアルな軽さを感じさせるパブリックイメージとは違い、一本芯の通ったてとても実直なプロダクトだと感じさせる。
意外と真摯。

こうしたAPOLLOの特性を活かすには、よりレスポンスの高い足周りが必要となると考えてのUNION FORCEの投入というワケ。
最大限にAPOLLOの強めのフレックスを活かして、確実にレスポンスに変換させたい意図でキャンバーディスクに『デュアルワッシャー』も装着した。
そして、足回りを強化すべきだという想像は正しかった。
特徴的な非対称にされたサイドカーブの真の意図を引き出せるのは主に整地されたバーンになる。
そんな滑走全体の数パーセントでしかない状況以外はアイスバーンや踏み荒らされた斜面がほとんどだ。
体重80kgあたりの乗り手を基準としていると思われるかなり硬めのフレックスの与えられたフルキャンバーを確実に踏み潰すメリハリのある荷重を行い、フルコンタクトさせやすいエッジをコントロールすれば、雪上車並みの突破性能を享受することができる。
むしろ私はそちらの方にこのボードの魅力を強く感じた。
趣味性に振り切ったGENTEMSTICKももちろん魅力的だが、操作性を重視する海外製のボードも素敵だ。こうしたボードが一本クイーバーにあるのはかなり頼もしい。


そうしてマッツン一家と合流。
今回も楽しくファミリーランに加えさせてもらった。


新雪の降り積もった朝ではないので、朝一は外国人スキーヤーたちがいない。
年末ということもあり、多くの観光客たちは朝食を摂ってからゆっくりとゲレンデに現れるので、10時頃からがピークとなる。
その隙に滑り込んでおくオフピーク滑走が吉。

山頂駅から麓のセンターハウスまで、トップトゥボトムで滑れるようにコースは繋げられておりましたが、コース下部は石も多く露出する完全な連絡通路。
避けて滑ったつもりでいしたが、後で確認したら滑走面には多くの擦り傷がついてしまっていた。
下ろしたてなのになあ〜〜3日目ですでに傷だらけだよ。
ただ、かえすがえすもこれがチューンナップしたてのGENTEMSTICKでなくてよかった。
APOLLOには今後もこうした役回りでも活躍してもらうことにする。
こういうことに気兼ねがないところもKORUAのよいところ。


というわけで、この日滑れるコースは全て塗りつぶしたところでランチ休憩。
の、つもりだったのですが、11時でもまだ多くの人で溢れかえるセンターハウスのチケット売り場の惨状にすっかり心を折られた我々は、ランチを摂ってそのまま上がることにした。
ちなみに、私もマッツン一家も『NSD(日本スキー場開発)』の発行する25時間券。
今シーズンのEARTH HOPPERはあまり頼りにならないし、マッツンの勧めもあって買っておいた。
子供に関しては『NSD キッズプログラム』があり、ナント1,800円で全国10箇所のスキー場が滑り放題。
時間券を使っていると、一日券にはリフトに乗っている時間のみならず待ち時間も含まれていることを痛感する。
時間が更新されるタイミングを測るのが少々面倒なのだけれど、時間券だと次の一時間に更新されるタイミングで切りの良い行動が採りやすい。
というわけで、白馬のショップをそぞろ歩いてから温泉に浸かり、みんな揃って居酒屋で夕飯。
この居酒屋も我々以外のお客さんは全員外国人。予約席を含め、ほぼ開店と同時に満席となった。
居酒屋の後、子供達を寝かしつけたマッツンと二人でBARに入ったのですが、そこはすでに完全な異国。アウェー感がハンパない。今シーズンも白馬では、昼夜を問わず肩身の狭い思いをしそうだ。
それでも白馬は他のエリアに比べて外食店が多い方なのですが、それでも完全なキャパオーバー。“オーバーディナーリズム” www。
せっかくなので、土地のものを食したい気持ちは大いにあるのですが、あちこち予約の電話をしたり、行列に並んだりするよりも、前回もそうしたようにクルマでコンビニ飯を食べた方が精神衛生上も良さそう。
とはいえ、コンビニも大勢の外国人の方々で竹下通りばりに混雑しているのですが。
なんともすごい時代になったもんです。
(つづく)


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