ワケあって1月7日(水)は野沢温泉に行かないとならない。
理由に関してはまた説明いたしますが、遠路はるばる野沢温泉まで行くのだから、その前後にどこかでひと滑りしたい。
と、そんな調子で天気図を睨めば、5日(月)にストームの予報となっていた。
となれば6日が美味しそう。
野沢温泉に行くには関越ルートと上信越ルートの2通りがある。
ちなみに埼玉からだとどちらから行っても距離はほとんど同じ。
関越ルートなら野沢温泉の手前に位置するのは湯沢〜塩沢エリア。
上信越道なら斑尾、戸隠、戸狩などがあるのですが、今回は塩沢を経由するルートで向かいたい気分。
と、少し考えて、6日にかぐらで滑ってから野沢温泉に向かうことに決めた。
例によって前夜に埼玉を出発。
途中、かぐらのFacebookを確認すると「強風が予想されるため田代エリアと第5ロマンスリフトは終日休業。その他のエリアは朝に判断」とのことだったので、かぐらの駐車場で夜を明かすことにした。

翌朝。かぐらの駐車場レベルでこの積雪量。
駐車場でこれならゲレンデにはかなり積もっていることが窺える。
強風予報だから来る人も少ないはず。とか、ウハウハしながら準備をしていたら、ブーツまで履いたところで「本日はかぐらゴンドラまでの営業になります」と場内アナウンスが流れた・・・
午後に向けてかぐら第一高速リフトが動き出すかもしれないが、私は後先考えずに衝動的に行動に移す人間だが、こういった賭けには出ない石橋を叩いて壊すタイプの人間だ。
さっさとかぐらスキー場から離れることにした。

かぐらから舞子高原までは30分程度。かぐらのリフト営業開始は8時で舞子高原は8時半開始。場内アナウンスはリフト券販売開始の7時半だったので測ったように営業開始の30分前に舞子に到着。
こうした不測の事態に備えてバックアッププランは持っていたので、つべこべ悩まずにさっさと動くことができた。というのは半分嘘で、Earth Hopperが使えるのはここと神立と湯沢中里の3ヶ所。中でも積雪が期待できる日に行きたいのは舞子高原だったというだけの話。
かぐら、苗場、八海山、妙高杉ノ原といった西武系スキー場で使える20%割引券も持っているので、八海山も候補に挙がるのですが、このあと野沢温泉まで移動することを考えると塩沢あたりまででとどめておきたい。
後日談ですが、この日のかぐらは終日ゴンドラまでの営業だったので、この判断は正解でありました。
というわけで、今シーズン初のEarth Hopper Club。
3万円デポジットすると8千円分のマイルが還元されるので、この場で3万円ぶんデポジットして7,000円の1日券を購入。デポジットしておくと昨年までと同様に自動券売機からリフト券を発行できるので、窓口に並ぶ必要がなくて便利。
ただ、デポジットした分から購入しても更に25%にあたる1,750円のマイルが還元されるのかと思いきや。デポジット時に付与された8千円が還元分の先取りマイルということのようだ。
欲の皮が突っ張らかった私はちょっとがっかりしましたが、27%弱の還元にあたるので、都度払いよりもデポジットの方がお得ではある。

営業開始15分前でゴンドラ乗り場はこの混雑。
「除雪作業のためゴンドラの運転開始が遅れます」というアナウンスを聞くや否や、目の前の長峰第1クワッドリフトに乗ることに決めた。

長峰第1クワッド、第2クワッドを乗り継ぐと、ほぼゴンドラと同じ標高まで上がることができる。
リフトから試運転中のゴンドラ搬器を見ると、風のためかこちらとほとんど速度が変わらなかったので、行列の長さも考え合わせれば、リフトの方が先着できそう。この判断もまた正解だった様子。
ゴンドラ山頂駅とは違う場所に出ることになるので、ゴンドラの時とは少々攻め方を変えてみよう。

雪は止む予報でしたが、このときまだ雪は降り続いていて、視界を遮るかなりの降雪量。
リフト一本乗ると体中に真っ白に積もってしまう。
う〜〜ん。なんか冬本番な感じがして、寒さよりも楽しさが上回る。キブンアゲアゲ。

この日の相棒は『KORUA SHAPES APOLLO』。
まだきれいな滑走面に傷をつけるのが怖くてTTを出すことができない。ということもあるが、APOLLOが新雪でかなり従順な動きをすることはすでに確認済みだったので、素直にこいつに乗りたかったということもある。

まずは「ガンガンコース」から。
乾いた新雪が深いところで40cmほど積もっている、ほぼノートラックで面ツル選びたいホーダイ。
やべえ脳汁出そう。

一旦ピステン・パウダーの箇所を過ぎると、コース左側に非圧雪が残されている。
ここが吹き溜まりになっていてさらに深かった。ここで完全に脳汁出ました。

ガンガンを2本やっつけてから、つづいて「ギンギンコース」へ。
それにしてもこのコース名なんとかならんのかね?
こちらの雪の方がよく走ってくれた。
ただ、こちらの最後の部分はなだらかな連絡コースとなり、スタックを避けるために中程から下は圧雪されてしまっていた。チ、余計なことを。

ギンギンも2本滑ってから、ゴンドラの時にいつも最初に向かう「奥添地エリア」へ向かった。
もちろんいつも最初にノートラックを狙う「グングンコース」はすでにトラックだらけ。
次に動き出す「奥添地ペアリフト」が動くのを待ちがてら「グイグイコース」を2本滑って乗り場に向かうと、ちょうどリフトが動き出すところだった。とはいえ、私の前には50人ほど先客がいたので面ツルは諦め、端パウと荒れた雪面の中に潜む畳1畳ほどのノートラック斜面に当てこむ“清掃作業”に勤しむことにする。

こうした深いトラックが縦横無尽に刻まれた斜面でのAPOLLOの動きは見事と言っていい。
パウダーボードは新雪での浮力を得るために、タテに走る軽快感をバーターで失ってしまうものだが、APOLLOはそのいずれもなかなか良い落としドコロに設定されているように感じる。
そのためトラックを横切る際に舵が取られることもなく、何事もなかったかのように突っ切っていくことができる。
記憶に残る『SPOONFISH』に近しい印象で、浮力も、生み出した速度をターンへ変換させる機動力も「適度」という言葉が相応しいイメージ。
ただ、SPOONFISHがそうであったように、適度な道具というのは飽きられる傾向にあるように思う。
ある程度「クセ」を持っていた方が乗りこなす楽しみが生まれる。
そこでAPOLLOは、圧雪でのターン強化を盛り込んで、圧雪においてのクセを演出している。
そのへんの話はもうちょっとグルーミングバーンを滑り込んでからお話ししようと思う。
今季初めてInsta360を現場に持ち込んで、ここまでのパウダースノーの様子を動画で撮ってあるので、明日、編集版をご覧いただこうと思う。
というわけで、この日は舞子に来て大正解だった。

このあたりでガスが抜けて遠くまで見渡せるようになってきたのですが、まだまだ薮だらけで雪が足りていないことが見て取れる。
ここ舞子高原には救助費自費を謳う自己責任エリアであるオフピステが設定されているのですが、この状況を見るに、まだまだそちらには踏み込めない。危ないという以前に、行ったところで藪漕ぎがオチだ。
奥添地ペアをしつこく回し、納得がいくまでお掃除に励んだ結果、ここを5本も滑っていた。
という頃でお時間は11時を過ぎていた。ここで一旦下山してランチ休憩。

本来ならばここでスキーにモードチェンジするところなのですが、この日はどうしても『MAXFORCE』に乗りたくて、午後の第2ラウンドもスノーボードとなった。
前回の栂池高原で、想像以上、というより想定外に楽しめてしまったMAXFORCEを今一度味わいたかった。
何より、斜面が荒れてきた時間帯でさらに輝きを増してくれたので、それをこの時間帯でも再確認しておきたかった。
そして、MAXFORCEはこの日も素晴らしい操作性を披露してくれた。
側から見たらどう見えているのか分からないが、もしかしたらあまり楽しそうには見えていないかもしれない。
でも、乗っている本人からすると、無理して荒れた箇所を通過しているわけでもなく、そうした場所を攻めるように滑れていることが楽しくて仕方がない。
TTであればさっさと撤退したくなるような時間帯でも、MAXFORCEなら居残りしようと思えてしまう。
道具としての至極真っ当な性能:6
スノーサーフとしての官能性能:4
TTなら、真っ当:1、官能:9といったことにもなりかねない。
こう書くと、いかにMAXFORCEが実直に作られているのかが分かっていただけると思う。
とにかく、「タメ」と「ヌケ」の出し入れが楽しくて仕方がない。
これもまた私の思い込みを含む持論でしかないので、軽く聞き流していただきたいのですが、TTは極力「タメ」を排除して、いかに「ヌケ」させるかに照準を当てて設えらているように思う。
MAXFORCEは明らかなGENTEMSTICKの考えるバックカントリースノーボーディングの「テーゼ」。
TTは「アンチテーゼ」、なんなら「カウンターカルチャー」と言ってもいいだろう。
ディレクショナルツインを正当なツインの一派としては認められないのかもしれないが、MAXFORCEに乗っていると、なぜツインがスノーボードのスタンダードなシェイプなのか?ということが痛いほどよくわかる。
気がつけば14時。MAXFORCEでも2時間以上遊んでしまった。
あ〜〜スノーボード楽しいなあ〜〜〜〜〜
このあとまあまあ険しい353号線を越えて、豪雪地帯として名高い津南に抜けて行かないとならない。
この時間もまだ雪は豪快に降りつづいていて、かなり不安感が募っていた。
登りの途中で止まったら最後、もう発進できないFF車なので、前走車のペースがとても重要になる。
そのためできるだけ険しい箇所は交通量の少ない時間帯を狙って向かうようにしているのですが、この日ばかりは仕方がない。
前をいつ止まってもおかしくないスローペースで走る四駆がいるのが一番困るのですが、こういう時に限って厄介なペースで走るミニバンに追いついてしまう。
同じ速度でトラクションを抜かないようにアクセル操作に集中しながら、車間距離を保つのはまあまあシビれましたが、なんとか峠を越えて下り坂に出ることができた。あ〜〜嫌な冷や汗いっぱいかいた。

今回初めてこちらの村の共同浴場といった趣の温泉に寄ってみた。
タイミング的に貸切で入ることができてしまったこともあり、ホッコリとした印象深かい温泉体験となった。
あえて名前と場所は伏せておくので見つけられたら寄ってみてください。
200円とかなりお安い値段設定なのですが、券売機は紙幣も500円玉も受け付けないことに加えて、誰も常駐されていないため両替はできません。必ず100円玉を2枚握りしめてから行きましょう。

今回は『道の駅 野沢温泉』の食堂で夕食を済ませることにした。
さすがは野沢温泉。ご飯と野沢菜はおかわり自由。

ビデオ鑑賞用にiPadも導入され、いよいよ我が家(車) の快適性は最高潮に達している。
近頃車内鑑賞でハマっているのはNHK夜ドラマの『ひらやすみ』。
やはりこの日も20時には眠くなってしまい、さっさと寝袋に避難して寝ることにした。
さあ明日は野沢温泉だ。超楽しみ。
(つづく)


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