ハリソン・フォード主演で1990年に映画化された『推定無罪』がApple TV+のドラマシリーズとしてリメイクされた。
ハリソン・フォード版は観たはずなのですが、結末はおろか、展開についてもまったく覚えていなかったので、おかげさまでほとんど初見の感覚で観ることができてしまった。
映画版を覚えている人の数より知らない人の数の方が上回っているからこそ、こうしてドラマ化されているわけで、自分の頭の悪さを棚に上げて、より詳細に原作に忠実になっているであろうドラマ版を楽しませていただいた。
敏腕検事のラスティは同僚の検事補キャサリンと不倫関係にあった。
キャサリンは何者かに殺害されてしまい、不倫関係にあったラスティに容疑がかけられてしまう。
ラスティの犯行を裏付ける決定的な証拠はないものの、ラスティを疑うに足る状況証拠は数多く提出されてしまう。
本件を担当する検事はラスティを毛嫌いするライバル検事で、キャサリンにも横恋慕していたり、ラスティを犯人にすべく立ちはだかる。
かといって、ラスティの無罪を証明できる証拠も見つからず、裁判の行方は裁判員の心証に委ねられてしまう。
妻や子どもたちの応援を得ることは出来たものの、殺人のあった数時間前にキャサリンに執拗にショートメールを送りつづけていたことや、自信家でカッとなりやすい性格など、地元で人気検事だったラスティの知られざる裏の顔も暴かれ、どんどん追い詰められていくラスティ。
決定的な証拠がなくても有罪となり得る裁判員裁判では、白いものも黒くなってしまうことだってあり得る。
ラスティが犯人でないのだとしたら、真犯人はどこにいるのか?
もちろん。黒いものも白くなってしまうのだが・・・
そうして衝撃のラストを迎えるわけなのですが、私の記憶力が弱くてホントに良かったと思える結末でした。
って言うか、映画版の結末もこんなどんでん返しだったっけ???
最後の最後に明かされる真実にはあっけにとられるほど驚いた。完全に想像のナナメ上から急降下して来た感じ。
映画版も観直してみるか。
(オススメ度:70)
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