Japan Mobility Show 2025 観て歩記【後編:トヨタの巻】

CENTURY COUPE

トヨタは自社の最高級車「センチュリー」を、レクサス同様にブランド化した。
その旗揚げの存在として発表されたのが、この『センチュリー クーペ』。

「さすがトヨタ」と言わざるを得ない。
これも比較的すぐに市場に投入できそうな出来栄え。
ランクルもそうでしたが、こうしたクルマはまだクルマに萌えられるマーケットが燻るうちに投入しなければ、未来の市場を開拓できないことをトヨタは本当によく解っている。
もちろん他メーカーもそんなことは百も承知なのでしょうが、「そんなこと言われても、こうしたクルマできちんとビジネスができる世界市場や経営体力がないのだから仕方がない」と反論されそう。
私はそうした企業規模の話がしたいのではなく、だったらその地点から描ける最高にワクワクできる夢を描いて提供して欲しいと言っているだけだ。
販売する気も、売る体力もないような、ショーのためだけのハリボテのスポーツカーをデカデカと展示するような、昭和体質を打破して欲しい。

というわけで、今回のモビリティショーで一番観たかったのがセンチュリーのブース。
センチュリーのブースはトヨタから独立されており、同じ空間にありながらも入口は別に用意されていた。
入口には待ち時間20分の看板が設置されており、前回の「HONDA × SONY : AFEELA」を展示したブースにつづく長蛇の列を思い起こさせてかなり嫌な気分になったが、ありがたいことに10分程度でセンチュリーのブースに入ることができた。
ちなみにAFEELAの列には並ばなかった。あれこそ本当に売る気あるんですか?っていうか完全な周回遅れですよね?
正直、あのとき列に並ばなくてほんと良かったと今でも思っている。

すでに発売が開始されているセダンとSUVは、ビスポーク仕様の特装車が展示されていた。
コレ、コンセプトモデルでも限定車でもなく、この通りにしたければオーダーができるという一例。

話は逸れるが、トヨタは現在ミッドシップのGRヤリスを開発している。
こういうのヤバいな〜〜〜こういうことにリソースを割ける余力があること自体が王者の貫禄。
トヨタファンになりそう。っていうか、もうなってる???

TOYOTA LANDCRUISER FJ

そんなトヨタで私的最注目モデルが『ランクルFJ』。
ランクルの中でも小型だと言われてましたが、十分デカい。
ランクルを名乗るだけあって、『RAV-4』とは一線を引いた本格派として生み出された様子。
これも売れまくるんだろうなあ。
買えないって話は棚に上げて言うが、これも長〜〜いウェイティングリストができちゃうだろうから、気の短い私にはさらに縁遠いモデルだ。

LEXUS LS CONCEPT

センチュリーがベツバラになった今、トヨタの最上級サルーンは事実上『アルファード』&『ベルファイア』なので、これもさもありんなん。
とはいえ、レクサスの伝家の宝刀『LS』をミニバンにするとは!!しかも6輪!!!
これは世界中のお金持ちに刺さりそう。
お抱え運転手(もしくは自動運転)で、後部座席に座ってスノーボードに行くのって夢があるよな〜〜〜

LEXUS SPOTS CONCEPT

トーゼンのようにLEXUSの新たなスポーツカーも発表された。
ただ、超デカい。
近頃はもうこのサイズがスポーツカーの世界標準なのかもしれませんが、私には高速道路かサーキットのような道幅に余裕のある場所でないと扱いきれなさそう。まあ私のような年老いた貧乏人はそもそも相手にしていないだろうが。
とか、イジケた話はさておき、内装が窺い知れない黒く塗りつぶされたウィンドウが嵌め込まれたコンセプトモデルなど、トヨタにはあり得ない。好評であれば短期間で市場に即投入できる。ガチめのリトマス試験紙。そういう決意と気概がとても素晴らしいと思う。
マジ、リスペクト。

2回では収まりきらなかったので、次回【オマケ編】で紹介させていただこうと思う。

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