R18 初めてのタイヤ交換

走行距離が1万キロを超え、そろそろタイヤを交換しないとならない。
特にフロントタイヤの摩耗が激しく、スリップサインが出るほど減ってしまっている。

なのに、リアタイヤはご覧の通りのバリ溝。ほとんど摩耗していないようにすら見える。
驚異的なのは、駆動輪であるリアタイヤなのに全周に渡って減っていないこと。
これだけ走っていたら真ん中だけ偏減りとかするでしょ?普通。
R18はトルクがあり過ぎてそんなにリアにトラクションかけなくても、充分以上の加速ができてしまうということも確かにあるのですが、この調子だとこのリアタイヤのうちにフロントタイヤをもう一本使い切れそう。
この前後タイヤ減り方の違いは一体何なのだろう。いくらなんでもこれは異常だと思う。

私がお世話になっているディーラーで納車されたR18 Pureの中で、どうやら私のR18が一番距離を稼いでいるようで、ディーラーでもR18 Pureのタイヤを交換したことがまだないのだという。
そのためこうした偏摩耗の情報もまだない。

ボバーキットを組んでいるのでノーマルよりもリアが軽いということに加え、ハンドルをドラッグバーにしていることで、ライディング・ポジションが前屈みになっており、私の体重ぶんも前タイヤに乗っているということもこのフロント偏重の減り方に一役買っているのだろう。
フロントからの強い突き上げと、フロントが切れ込むほどに重いハンドリングは、R18のフロントへの行きすぎた荷重傾向にあることは分かっていたのですが、ここまでフロントタイヤだけが減ってしまうとは想像できなかった。

リアの車高を下げて極力フロントを上げる方向で調整し、フロントの切れ込みとプッシュアンダーを克服することができているのですが、それくらい前荷重の増減に敏感な車体なので、タイヤの摩耗による1cmに満たない前下がりとはいえ、タイヤを新品に交換してその1cmを取り戻したら、かなりハンドリングは良好になるだろうコトは明白。

なんてことをディーラーの方と話していてふと気づいたのですが、私のR18 Pureはスポークホイールが装着されている。あれ?もしかしてチューブタイヤ仕様????
スポークがリムのセンターから生えるホイールなので、たぶんチューブタイヤなのだとは思うが、なんせ交換したことがないのだからディーラーメカニックの方も自信がないと言う。
メーカーのホームページを確認してもその記載がない。

というわけで、いつもならタイヤ専門店でタイヤ交換をしているのですが、今回は前タイヤのみですが、手堅くディーラーで交換していただくことにした。
チューブも用意いただき、もしもチューブレスだった場合はお代は要りませんとのこと。
タイヤ専門店と較べて少々割高(少々ではなくほぼ倍)ではありますがこの際それも致し方ない。

銘柄はリアと揃えたいので同じく『MICHELIN COMMANDER III TOURING』にした。
こちらはチューブ/チューブレス兼用タイヤ。
そんなに売れる銘柄でもないのだろう。取り寄せには3週間ほどかかった。

んで、やっぱりチューブホイールだった。
HP2 Enduroなら、現地で横倒しにしてタイヤ外してパンク修理もできただろうけど、R18だとそうもいかない。
上の画像にあるようにオイルパンとマフラーハンガーの2箇所をジャッキアップして、なんとかタイヤ交換ができている。ちなみにこれがBMW Motorradが正式採用するR18専用の整備用ジャッキ。
これに対応できるタイヤ屋さんはそうそうなさそうだ。こりゃあ旅先でパンクさせたらBMW Motorradのディーラーまでなんとかして運ぶしかなさそう。たかだかパンクでかなりメンドクサイ。
ちなみにオプションを含めてR18用のキャストホイールはチューブレスなのだそう。
むむむ〜〜ん。スポークの方が100倍カッコイイんだけどな〜〜キャストホイールの方が何かと安心だな〜〜

さておき、フロントタイヤの交換後はやはりハンドリングが格段に良くなった。
っていうか過去最高のハンドリング。完全にR18で過去一にハンドリングが良くなったと感じたRoctaneを完全に超えた。これまでのセッティングの方向に間違いはなかったようだ。

というわけで、早く長距離を走らせに行きたい。
早いとこ梅雨明けないかな〜〜って、オートバイ乗りにとって今夏の問題は雨というより気温の方。
やっぱり今年も涼しい高原を目指すっきゃねーな。

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