いざ志賀草津高原ルートへ

敬老の日の三連休もR18に乗りたい。
いい加減サーフィンもしておかないと
下手クソになってしまう頃合いだが
それでも何でも走りに行きたい。

とか言うと「なんというオートバイ愛」と
思われるかもしれないが、
それは半分合っていて半分ハズレだ。
私がこういうことを言うときは
大概無駄遣いがらみだとそろそろバレている
とは思うが、いましばらくしらばっくれて
おくることにする。

そんなわけで、走りに行くのは
すでに決定しているワケなのだが、
山の天気はそんなこちらの気分など
お構いなしだ。

実は一泊で磐梯吾妻スカイラインに行こうと
画策していたのですが、
ちょうど良い加減の場所で宿が取れない。
もう出たとこ勝負で現地の観光組合に
電話でおねだりしようと思っていたら
それまで天気マークだった予報が
前夜になって雷マークに変わってしまった。

宿も押さえていないし、
それだったら予定変更と、
真夜中になって行き先を考えていて、
磐梯吾妻スカイラインと同様の
火山ルートがあることを思いだした。

そうして9時に志賀草津高原ルート
を目指し家を出発した。

渋川伊香保I.Cで関越道を降りて
35号線〜145号線を走るあいだ中
視線の先には真っ黒い雲が
かかり続けている。

雨雲レーダーを見るに雨は降って
いなさそうだが、高原ルートは
すぐに雲の中に入ってしまうので
気が気ではない。

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10時56分
『道の駅八ッ場ふるさと館』に到着。
ブランチにあんパンをいただく。

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11時30分
草津温泉の交差点は相変わらずの渋滞。
そこを抜ければ志賀草津高原ルートの
入口になる草津スキー場。

見上げる行き先は雲に覆われていて、
草津で天気待ちでもしようかと思ったが、
どう考えても天気はあとの方が悪化傾向。
待ちきれずに雲の中へ突入した。

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そうしていよいよお待ちかねの
志賀草津高原ルートへ。
草津スキー場を過ぎてしばらくは
ガスがかっていたが、
高度を上げると、上空は雲が多めながら
もガスを抜けることができた。

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12時00分
この日、
群馬側は曇りの予報でしたが、
長野側の天気予報は良好。
中央分水嶺を越えるや否や
真っ青な空が出迎えてくれた。
最高〜〜〜〜〜!

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群馬側には分厚い雲がかかるが、
青い空と厚い雲の織りなす
コントラストが、パノラマ感を助長して
圧巻の景観が広がる。

北海道から戻ったばかりの目にも
ここは特別に見えるほどの異空間ぶり。
ヨーロッパアルプスに行ったことは
ありませんが、家からの近さも考慮すれば、
決してアルプスにもひけを取らないものだ。
と思う。

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ほどなく『日本国道最高地点』に到着。
この碑の下正面がBCで滑った「芳ヶ平」

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また滑りたいな〜

さておき、志賀草津道路には
ガキの時分からオートバイで
走りに来ていたのですが、
こんな碑なんかあったっけな?
と思い調べてみると、
平成3年7月30日に国道292号となり、
国道最高地点となったのだそうだ。
そういえば、ずっと志賀草津道路は
国道ではなく有料道路だったっけ。
それまでは北八ヶ岳を越える国道299号
が国道最高地点だったのだそう。

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そのすぐ先に群馬県と長野県の県境。
映えるスポットが目白押しで
まったく走りに集中できないのが
玉にきず。

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12時20分
またすぐ先に横手川ドライブイン。

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ここからの景色がまた
スンバラシイのであります!
必見でありますぞ。

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12時50分
この日は一泊しようと考えていて
湯田中まで降りて飯でも食べながら
何処に宿を取るか考えよう。

とか思っていたのですが、
無性に走りたくなってしまい、
サンバレースキー場の前でUターンして、
再び志賀草津ルートを駆け上がることに。

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一泊して同じルートを
逆走しようと考えていたのですが、
明日もこんなに天気が良いとは限らない。
そう思ったらすぐに走り直したくなった。

向きが逆だと見えてくる景色も大きく変わる。
絶景ロードは往復が必須だ。

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13時47分
志賀草津ルートを右に折れ
万座温泉スキー場を抜けて
浅間白根火山ルートに向かう。

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ここは中高速コーナーが連なる
屈指の快走ルート。
レーサーレプリカでヒザを擦りに
よく来ていたものだ。
(有料道路なのでケー●ツがいない)

実はR18は重量のある低重心を活かして
かなり安定感の高い旋回性を持っている。
加えて、ドラッグバーに換装したことで
左右の体重移動がしやすく、
意外にワインディングでも
軽快な走りを見せてくれる。
R18の駿馬ぶりを
心置きなく堪能させていただく。

万座温泉から浅間白根火山ルートを
15kmほど走ると料金所に到着する。
が、そこで再び志賀草津高原ルート
に向けUターン。決して通行料金の
750円をケチったわけではない。
純粋にもう一度白根火山ルートを
味わいたかっただけだ。

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同じ道でも向きが変わると
見えてくる景色が本当に変わる。

ここは「万座空吹(空噴)」と呼ばれる
かつての噴火口あと。
映えまくりであります。

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そうして再び志賀草津高原ルートに戻ると
日本国道最高地点の手前から
雲の中に入ってしまっていた。
天気待ちなどせず、意を決して走り出して
ホント良かった。

充分に晴天を味わった身としては
このガスった景色も旅の大切なアクセント。
心の余裕が違う。

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視界不良であっても
気持ち良く走らせていただいた。
やっぱりここは良い道だ。
紅葉の時期もいいんだよな〜〜〜
また来ちゃおうかな〜〜〜〜

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15時33分
草津まで降りてから昼飯にありついた。
サクサク揚げたての地元産豚の
肉厚カツカレー。
時間も時間だったので
オーダーしてから揚げていただけた。
ありがたや。

一泊することなどもうすっかり忘れ
きれいに同じ道を伝って
家に帰ることにした。

今回も素晴らしいツーリングとなった。
最後にここに来たのは就職してすぐくらい
だから、かれこれ30年以上前のこと。
ホンダのCBR900RRだったなぁ。

とか、遠い目をして走らせていたら
八ッ場ダムの前の電光掲示板に
「ただいま放水中」の文字を見つけ
つい立ち寄ってしまった。

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16時15分
ここに来るのは実はこれで2回目。
もう来ることもないだろうとか
思っていたのですが、また来てしまった。

見学用のエレベーターは16時半まで、
慌てて飛び乗りダムの正面まで降りる。

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タウシュベツ川橋梁を
見てきた者としては
神をも冒涜するかの如き
巨大な神殿のような異様な様も、
いつか滅びる運命にあるように見えて、
心が痛む。

天文学的な巨費が投入され建設された
八ッ場ダムへの批判は未だに根強い。
ただ、線状降水帯などで発生する
集中豪雨など、突発的で長時間に
渡る大雨の危険度が年々増す昨今、
八ッ場ダムの治水能力によって
下流域の河川の氾濫を
未然に防いだとの報道もある。

嘘か誠かプロバガンダか、
私に真偽を確かめる術はないが
こうしてできてしまったものは
もう言っても仕方がない。と、
県外の人間ながら思う。
一見の価値はあるとだけ言っておこう。

そして、
この日も400km以上を走破してしまった。
初山別から網走まで走ったときに、
「もう400km以上一日に走るのは無理」
とか思っていたのに、またやっちまった。

翌日も腰やらヒザやらが痛むのだけれど、
それがまた清々しく感じるのは
私がMだからか、はたまた健忘症だからか。

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