今季3度目の白馬は白馬五竜から。
Earth Hopperと後から買い足した『ぐんまPowder 5』以外には白馬岩岳と白馬五竜の早割を買っていた。
岩岳の早割はすでに使っているので、使いきれなかった早割の消化試合かと思われるかもしれないが、3年前に滑った春のいいもりゲレンデのイメージが最高すぎて、以来、春といえば白馬五竜な私なのであります。つまり、白馬五竜の早割はハナからスプリングシーズン用。
そんな春雪を期待していた3月30日の予報はなんと雪。まだ降るんですか?
今シーズンは本当に降雪に恵まれましたが、このタイミングでの降雪はそう喜んでもいられない。
この数日前には気温の上昇に加え、大量の黄砂も飛来しており、いっそ雨が降ってくれた方が汚れが流されて走る雪になったりもするので、余計な積雪になってしまうかもしれない。
であれば、愛用するKashiwaxの春用滑走ワックスの実力を測ってみるのもいいだろう。


スキー場上部には雲がかかっておりましたが、スキー場ボトムに位置するいいもりゲレンデは曇り。
朝一の斜面はちょい硬めで、コーデュロイの繋ぎ目の段差で『TT168 ミズメヒノキ』がすっ飛んでいきそうになりましたが、なんとかTT168 を機能させられる雪だった。
汚れも浮いてはいないようで、緩んできたらかなりヤバいぞこの雪!

去年も一昨年も雪崩ていたチャンピオン・エキスパートコースですが、今年も中腹に大きなクラックが入っていた。
これまでは雪崩が夜のうちに発生したおかげで大きな被害には至らなかったのですが、今年は事故を未然に防ぐためにコースの規制に加えて、下を通過するリフトも運休とされていた。


少しずつですが時間の経過とともに美味しいザラメに変わってきた。
ザラメって適度に抵抗感が増すから急斜面でのスピードコントロールも容易い。
2割り増しで上手くなったような気にさせてくれる。
それに、深めのザラメの生み出す適度な抵抗感は、トップシーズンのパウダースノーの深雪よりもサーフライクな乗り味になる。サーフボードで受ける水の抵抗感って、こんな感じ。
それもあって午前中はいいもりゲレンデをおかわりしまくってしまった。中毒性高し。

今回、TT168にはカシワックスの『プランタン OLD SNOW』を塗布して来た。
雪面の汚れが撹拌されリセットされたピステンバーンでも、非圧雪のバーンでも、朝の硬いバーン、そのあとの緩みはじめたザラメ、溶けたシャウダーでも、プランタンはよく走ってくれた。信頼度高し。

その後、ゴンドラでスキー場トップへ移動。スキー場上部はやはり雪だった。
しかもまあまあ本気の降り方。これ積もるやつですよね?この時期にこの降りはすごいなあ。
いつもHakuba47まで足を伸ばすのがルーティンなので、この日も47方面に向かったのですが、降雪によって最初の連絡コースからすでにストップスノー。
つんのめるほどではなく、気持ちブレーキがかかる程度なのですが、絶妙に気持ち良さを削いでくる。

「こりゃあダメだ」と47のボトムまでは滑り込まずにLine-Cのリフトに乗って急ぎ五竜に舞い戻った。

春雪で浮きがちな汚れの吸着を避ける性能を持たされた『Kashiwax C.W.D. (Coverd With Dust)』に、『Kashiwax ザラメ』で使用したシリコン系の新素材を配合したのが『プランタンOLD SNOW』なのだそう。
本来新雪が積もった場所では、万能性能を持たされた『SPRING BRAKE』か、SPRING BRAKEにシリコン系新素材を配合した『プランタン(NEW SNOW)』を試すべきなのですが、今回は持って来てない。
ただ、シリコン系新素材とやらのあるなしを試して違いを味わうぶんには面白そうなので、クルマに戻ってC.W.D. が塗布されたSLASHER IIを持ってHakuba47に出戻った。

すると、C.W.D.を塗布したSLASHER IIであれば、プランタンを塗布したTT168で減速してしまった箇所でも一切の引っかかりなく滑り抜けることができた。
ちなみに、この日の雪は汚れ浮きが少なかったこともあってか、ザラメになった箇所でもC.W.D.はきちんと機能してくれた。
雪質の地域性もあると思うので、一概には結論づけられないが、プランタン(OLD SNOW)よりもC.W.D.の方が、この時期の新雪に強いということが分かった。
ちなみに、SPRING BRAKEは、水分多めの関東圏のスキー場で使うぶんには、トップシーズンでもイケるほどの万能性を持たされている。そう考えるとSPRING BRAKEとプランタン(NEW SNOW)は、春用とは言えもっと気温の低い地域用と考えた方が良いのかもしれない。
プランタン(OLD SNOW)に関しては、この二週後に出会った新潟のザラメで、これまで感じたことのないくらいの素晴らしい結果を得たので、やはり機能する雪に地域性の違いはあると思う。

滑走ワックスに答えが出たところで、これでやっとGENESISの操作感に集中できる。
またまたクルマに戻ってSLASHER IIにBURTON GENSISを着け直し、改めてGENESISを吟味することにした。
6年ぶりにGENESIS TTを使ってみた感想はまた明日。


TT168と比較したことで、春雪でのSLASHER IIの楽しさについても改めて気づくこともありましたが、翻ってTT168 ミズメヒノキのザラメでの楽しみ方にも気付かされた。
そんなわけで15時過ぎまで、いいもりゲレンデのシャウダーを繰り返し味わってしまった。
おかげでモモ筋はすっかり売り切れました。あ〜〜〜春雪楽し〜〜〜〜〜〜〜〜
この翌日には晴天予報が出ていたので、大好きな栂池の春雪を楽しんだ。
栂池では『Insta360 X4』の様々な撮影アングルを試してみたので、その話もしたい。
つづく
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