【BMW R18】エキゾーストパイプを黒く塗装したい!の巻

やっぱり私のR18のエキパイは黒くなければならない。
そもそもは、さまざまなパーツがブラックアウトされる2023年モデルの『Design Package Black』を手に入れたことに端を発することなのですが、細々と残されたメッキなどの“黒くない場所”を、黒くすればするほど好みの見た目になっていくことに気づいてから「こうなったら隙間なく真っ黒にしてやる」という、ほとんど怨念に近い感情に囚われてしまった。
そうしたことはメーカーも計画していたことのようで、ハンドルポストヘッドライトトリム、メータートリムブレーキ/クラッチレバーエンブレムと、これまで私がちまちまとブラック化してきた部分は、2025年モデルでは標準化されてしまった。せっかくの苦労を台無しにされたような気がしてなんだか悔しいのですが、2025モデルからリアホイールが私の好きな16インチから18インチにインチアップされてしまったので、これらに関しては看過ごせる。そんな私でも、マフラーの全てがブラックメッキ化されたことは看過ごせないトコロ。これは素直に羨ましい。

というわけで、黒くされていないパーツの中でも、最大級に黒くない、ピカピカメッキの施されたエキゾーストパイプのブラック化は積年の課題。
バンテージを巻いてお茶を濁しておりますが、“決心さえつけば”いつかは黒く塗装したいと思つづけてきた。
これまでは決心がつかないでいたのですが、飛騨高山から帰った翌日から4日間続けて雨模様となり、乗りたくてもR18に乗れないそのあいだに沸々とやる気が湧いてきて、あれやこれやと塗装のための作戦を練り始めた。

何がそんなに決心を鈍らせていたのかというと、まず一つ目は「塗装してしまえばもう後戻りできない」ということ。ただ、これに関してはノーマルのフィッシュエンドのマフラーに戻すことはもうないだろう。と、飛騨高山への道中で腹を括ることができた。ただ、決意だけではどうにもならないのが二つ目の問題。

R18のエキパイを外すのはまあまあ、否、かなり面倒。
R18のエキパイには左右にニつずつのラムダセンサーが装着され、左右一つずつのエキゾースト・フラッパー・バルブが装着されている。これらを外さないとエキゾーストパイプを外すことができない。
ラムダセンサーに関しては以前にも他のBMWで外そうとしたことがあり、あまりの硬さに根を上げた過去がある。
もちろん根元の接続カプラー側を外す手もありますが、アレコレと別のパーツを外さないとその根元にすら到達できない超のつく面倒案件。
ワイヤーを介してモーター駆動されるバタフライバルブをもつフラッパーバルブに関しては、触ったこともなければ、構造もよく分かっていない。完全な未知領域。

そのためエキパイを外さずに車体に装着されたまま塗装してしまおうかと本気で考えたのですが、それだとフランジが塗装できないなど、仕上がりが中途半端になることが分かっていたためさすがに却下。

こういう時は案ずるより産むが易しの精神。
なかなか決心がつかなかったのですが、サイレンサーを交換していよいよ決心が固まった。
とはいえ、これまで通り「無理そうなら途中でも引き返す」の精神でいくことにする。

やってみたら意外と簡単にラムダセンサーは外れてくれた。
ラムダセンサーはスパークプラグと同じ形状なので、ナット部にレンチを咬まして「エイヤっ!」と回せば良いのですが、かなりのトルクで締め付けられている上に、熱膨張を繰り返すことで固着してしまう。
加えて、狭いところで作業しなければならず、大きなスパナやレンチが使えないという不具合も重なる。
恐る恐るやってみたら硬いは硬かったのですが何とか外すことができた。ただ、一つ外れただけで喜んでもいられない。あと三つ外さないとならないので油断はできない。と、気を引き締めてかかったのですが何とか四つとも外すことができた。第一関門突破。

ただし、フラッパーバルブを外すのは諦めた。
要はアクセルワイヤーと同じ構造なので、バラそうと思えばバラせるのですが、元に戻せない可能性(危険性)があまりにも高いため、サーボモーターごと外してしまうことにした。なし崩し的に第二関門も突破。

それらさえクリアできれば、エキパイを外すのはわけない。
ラムダセンサーとフラッパーバルブの件が片づけば、エキパイ自体はフランジと差し込み式のステーで留められているだけなので外すのはワケない。
フランジ部に少しだが廃棄漏れの跡があった。カスタマイズ作業はこうした不具合箇所や、ネジの緩みなどを発見する良い機会でもある。

言ったようにフラッパーバルブのサーボモーターとワイヤーは接続されたままなので、2本のエキパイを別々にすることができない。

というわけで、ふたつ同時に塗装する。

丁寧に脱脂してからスプレー塗装。
エキパイのカバーを塗装した時と同様、今回も『オキツモ 耐熱スプレー』を使用した。
タレやにじみ、ムラになりにくく、塗装面の粒子も均一で、しかもとても微細。超おすすめの耐熱塗料。
本来ならサンドペーパーで足付けをした方が塗料のノリが良くなるのですが、メッキに傷をつけるのが忍びない。っていうか、この期に及んでもまだ元に戻す可能性を残したいセコい気持ちがある。
ただ、エキパイカバーも下地処理なしでメッキの上から塗装しましたが、塗装面のひび割れやカケなどは発生していない。何より、何かあれば重ね塗りすればいいだけの話だ。今回も自信を持って下地処理なしで行かせていただく。

もちろんフランジも真っ黒にする。ここがシルバーのままだとしまらない。

一晩乾燥させたら即装着
耐熱塗装は熱を入れた方が塗膜を強固にでき、理論上、耐薬品性などの耐久性を向上させることができる。いわゆる「焼き付け塗装」というやつなのですが、焼き付けのためのブースなどうちにあるはずもない。
艶消しの耐熱塗料はヒートガンで温めれば、一晩で触れるくらいに乾燥してくれる。そこまで乾燥させたらさっさと装着してエンジンの熱を入れてしまった方が良いわけだ。簡易焼き付け塗装。

もちろん、外すよりも着ける方がラクチンなのは言わずもがな。
ラムダセンサーは本体側の配線も外さずそのままなので、6回転くらいケーブルを逆回転させて捻っておかないと、ねじ込んだ時にケーブルが捩れてしまうことを、組み立て時にはお忘れなく。

画像にはありませんが、フランジ部分には専用のガスケットが仕込まれていて、それの留め方に知恵の輪的なコツが要りましたが、何とかできた。もう覚えたので次の機会があればもうラクショー。
こうして今回もまた多くのR18のナレッジを収集することができた。
愛車への理解が深まるのは、とても良いことであるのは言わずもがな。

早速走らせて塗装を乾燥させる。
言ったように、走らせて排気熱で熱を入れてしまった方が乾燥が早い。
早速片道1時間ほどR18を走らせた。

こういう時のために。っていうのは半分嘘ですが、いつか行こいうと思っていたご近所ネタに出かけることにした。
一つ目は『ラーズ・ヌートバーのMLBマンホール』、二つ目は、関東圏ではもう関越自動車道上り線の高坂サービスエリアでしか食べられない『COLD STONE』のアイスクリーム。
MLBが日本出身の12人の現役選手を讃え、それぞれの出身地やゆかりの地に特製マンホールカバーを設置するプロジェクトのひとつ。ヌートバーの母上が埼玉県東松山出身で、その縁でヌートバーのマンホールは東松山にある。ただ、観光資源化されており、どうもマンホールの蓋としては機能していない様子なのが悲しい。
冷やした石状のまな板の上で、アイスクリームやトッピング具材をその場でミックスして提供するコールドストーンですが、今では三重県にある三井アウトレットパークジャズドリーム長島店だけ。高坂SAにあるのは店舗ではなく自販機なのですが、それでも何でも近所で食べられるのは超ウレシイ。高坂SAには高速には乗らずとも一般道から歩いて入場することができるのでまさにご近所。

やっぱりブラックのエキパイはカッコイイ。
という散歩ツーリングに出かけたわけですが、その道中、信号待ちなどでエキパイから有毒チックな匂いがプンプン漂ってくる。ただ、想定通りに乾燥が促進されている証拠なのでむしろうれしい。

やっぱりエキパイも黒くなると、一層、統一感が増すな〜〜
少しずつ、と言うにはここのところ堰を切ったように矢継ぎ早にカスタマイズを重ねておりますが、これでまた一歩、R18は私の理想に近づいた。
今回もカスタマイズの玉突き事故のひとつなのですが、玉突かれたのは私の背中。諦めずにやってみてホントよかった。まさに成せばなる。であります。

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