正月休みはきっちり介護業務に勤しんだため、事実上の寝正月。
思えば、親父が去年の元旦に救急搬送され、北海道行きを断念してから早一年。
入院した病室で能登半島地震の揺れを感じるなど、おおよそ正月らしくない正月を過ごしたことを思えば、ゆったりとした気持ちで正月を迎えられているだけまだマシだが、積雪豊富な今シーズンは尚のこと、長い正月休みに滑りに行けないストレスは想像以上にキツい。こういう時はSNSを見ないに限るのだが、暇すぎてついつい見てしまい、更にストレスを溜め込むことになる負のスパイラル。
こういう時こそオートバイだ。
さすがの都内であっても皆さん正月は家でゆっくりされているようで、郊外よりも都心の方がよっぽど道が空いている。東京という場所を、ツーリングで存分に味わうのに正月以上に適したタイミングもない。
ほとんどの店や繁華街も開いていないため、正月の都心部は観光にはまったくならないので、ただただ走り続けるだけのツーリングとなってしまいますが、元よりそれが望むところなので何の問題もない。
とはいえ長距離ルーリングは無理。日帰りが大前提なのですが、それであっても目的地という名の折り返し地点は決めないとならない。
こうした時に、環状の首都高速をぐるっと回って帰って来るというお手軽なテもあるにはあるが、せっかく都内の道が空いているのにわざわざ高速に乗るのはもったいない。
となれば、向かうは東京湾埋立地だ。


首都高湾岸線の外側のエリア(海から見れば内側)のエリアに緑色で描かれている部分が多いことがわかると思うが、ほとんどが未開のままの広大な土地が、埋立地には今もこれだけ残されている。
これから開発が進むものと思われるが、道だけはしっかりと整備されていて、想像以上に走り甲斐があったりする、誠に不思議なエリアだ。
東京湾臨海道路で大田区の平和島から江東区の新木場まで海の上を走り抜けられるなんてちょっとスゴいと思いません?
その途中にあるゲートブリッジから臨む海抜けの都心部の景色はかなり壮観。
令和島とお台場の間には青海縦貫線と東京湾臨港道路南北線の2本の道が走っており、サーキットのように巡回走行も可能。もちろんそのままレインボーブリッジを渡って行ってもいいし、東雲から銀座に抜けてもいい。
しかも全線一般道だ。まさにフリーウェイ。


というわけで、まずは羽田空港の滑走路を眺められる城南島海浜公園にやってきた。
飛行機を間近に見たければ京浜島の方がオススメなのですが、忙しくなく離発着を繰り返す空港を眺めたいのであればこちら。この辺りにはその昔、まだ原付を乗り回していた頃によく来ていた。もちろん夜中に。

羽田空港を堪能してから先述の道を巡回して、島の中を走る細かい道の探索を開始した。
行き止まりの道も多いのですが「それがどうした」と言わんばかりに走り甲斐のある直線道多数。
埋立地をしらみ潰しに探索するつもりだったのですが、あまりに広すぎて途中で諦めた。
それにしても、知らない間に埋立地の開発がものすごい勢いで進んでいたのには驚いた。
渋谷をはじめとした大規模再開発だけが東京の未来ではないのだなあ。とか、オートバイに乗りながらちょっとセンチな気分になった令和7年の正月でありました。
さて、いい加減、家族をぶっちぎって雪山に行くとするか。
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