どうしても寝つきの悪くなるテント泊とは違い、昨晩はホテルのベッドでぐっすり。
ちなみに車中泊ならぐっすり快眠できている。なのでテント泊での快眠を妨げているのはマットの問題が大きいように思う。コットを使ったり、分厚いマットにすれば寝心地は良くなるのですが、代わりに荷物が増えてしまう。さてどうしたものか。
やっぱり繊細な私にテント泊は向いていない。とか、できるだけ弱音は吐かないようにしておりましたが、旨い飯に美味い酒そして大浴場を堪能できる宿泊の魅力には抗えない。
それぞれに一長一短あって、これからも宿泊とキャンプ泊のそれぞれの良いところを組み合わせていこうと思う。

そもそも計画していた山形ツーリングは、昨年の磐梯吾妻スカイライン〜福島の時と同様に、西吾妻スカイバレーを抜けて米沢で一泊して、また西吾妻スカイバレーを走って猪苗代に戻るというシンプルなものだった。
要は冬に訪れた『天元台高原スキー場』を通り抜ける西吾妻スカイバレーを夏に走りたいという単純なものでありました。そこに一泊と鳥海ブルーラインと日本海が足されたというわけ。
加えて、冬に食べた長井にある『拉麺 二段』にも行きたかったのですが、週末しか夜の営業を行ってはおらず、今回のルーティングでは11時半〜14時の営業時間に合わせることができなかった。
この日、二段に寄ってから帰ろうかとも思ったのですが、前夜の霜降り牛でまあまあ胃もたれしてしまっていたので素直に諦めることができた。
それに加えて、この日の山形〜福島の天気は下り坂。
東からやってくる雨雲と競争になりそう。そんなわけで7時起きで8時にはホテルを出発することにした。


というわけで、最終日になってやっと本来の目的地であった西吾妻スカイバレーを走ることとなった。
天元台スキー場まで繋がる林道があるのですが、冬季だけでなく夏も閉鎖されていた。
ロープウェイを営業してるんだから当たり前か。開通してたらみんなクルマで上がっちゃって商売上がったりだもんな。


雨には降られなかったが峠は完全に雲の中。
山形側の景色が良いらしいのですが、それはまた次の機会に。


福島側に出るとガスも抜けた。
七曲の先に見えるのは桧原湖。
道幅狭めでコーナーの屈曲のキツめな、R18に向かない窮屈な道かとも思えましたが、走ってみればそんなこともなく、西吾妻スカイバレーもまた素晴らしい道でありました。
こちらも天気の良い時にまた走りに来たい。


1時間で桧原湖に到着。

こちらはこの時点で確認した雨雲レーダー。
出発が1時間後ろにズレていたら雨に降られていた。なんとか逃げ切った様子。


そうして猪苗代湖までやってきた。
このあと猪苗代湖畔を走り白河に抜けたら今回のツーリングのメインディッシュは完食。
白河の先は酷暑に戻ってしまうし、家の近くで夕立に遭うかもしれなかったので、復路は道が混みだす前にさっさと帰ろうと決め、ひたすらに4号線を走って帰った。
ツーリングはいつも最後がしまらない。あれだけ素晴らしい道を走り回ったのに、10分渋滞路を、1分炎天下を走るだけですべて遠い過去になってしまう。
サーフィンもスノーボードも、帰り道でシラケてしまうのは同じなのですが、現場に向かう必要のあるサーフィンと違って、オートバイは家を出た瞬間から楽しいところが始まるので、その落差が尚のこと大きく感じられてしまう。
今回はとても良いタイミングでツーリングに出ることができた。
スノーボードは雪、サーフィンは波に左右される遊びですが、オートバイは何はなくとも天気だ。
そんな当たり前のことが改めて身に染みた気分。
数日間の天気を確保する難しさは、朝の数時間だけ雪や波に合わせるよりも何倍も難しい。
見極める眼力よりも運の占める割合の方が大きい。つまり行ける時を逃さずに動ける決断力の方が大事。
ホント、ラッキーだった。

そして、夏の山形もまた、素晴らしい場所でありました。
東北にはまだ秋田、岩手、宮城、青森とあって、さらに奥が深いのですが、埼玉からオートバイで行く山形との距離感は絶妙だと思う。
次は郷土料理の『あがらしゃれ』でも味わいに新庄まで行ってみましょうか!
というわけで、またすぐにでもツーリングに出かけたい!


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