野沢温泉でたらふく新雪を食らった翌朝。
前日の予報では降雪はないはずだったのに、車中泊していた道の駅レベルで薄っすらと積もる程度の積雪があった。とはいえ薄っすらですので、流石にこれをして山の上はゴン降りだとは思いませんが、前日の積雪の結晶を維持できるくらいには気温が下がっていただろう。
というわけで計画通りに斑尾に向かう。
斑尾もEarthHopperなのですが、ナナナナなんと!
本来は別料金となるタングラムも滑れる『マウンテンパス』が発券できる!
しかもだ!保証金なしでICカードパスが発行され、それなのにICカードを返却すると律儀に500円返金、否、500円くれる!なんて太っ腹!
ちなみに窓口発券のみの特別サービスで、自動発券機で発券した場合はエリアパスとなるので注意が必要。加えてこれは今シーズンだけの大盤振る舞いなのだそう。
調べると、タングラムも滑れる『マウンテンパス』が¥8,000に値上がりされ、今シーズンから斑尾だけしか滑れない『エリアパス』から一日券がなくなり、日をまたいで使用できる時間券が、5、7、14、24時間と選べるようになっていた。ひょっとしてこの今シーズン限りのこのサービスはEarthHopperからの撤退を匂わせるものかもしれないのですが、EarthHopperのチケットを2枚要求してくる居丈高なスキー場よりずっと印象がいい。
さておき、こうしたシーズンを通して1時間ずつ消費できる時間券を導入するスキー場が増えてきている。『ぐんまPowder5』など、こうした時間券を組み合わせて行き先を組み立てるのも良さそうに思う。
これはつまり、シーズン中に繰り返し通ってもらうことを意図した方針に転換したものと思われ、そうしたことに気づいていただくためのこの限定サービスなのであろう。と、広告屋の私は勝手に推察する。なので、拙いながらも続けているいちブロガーとして、感謝の気持ちを込めてここで皆さんにお知らせしておきます。
マーケティングってこういうことだと思うんだよな〜〜
EarthHopperでなくなっても斑尾にはまた行きたいと思います!って、今シーズン中にもまだ行くし!
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ピステン+端パウ処理がメインだと踏んだこの日の相棒は『MOSS Q545』。何だかデビッド・ハミルトンばりにソフトフォーカスかかっててごめんなさい。
前日に『Q57』に乗っていると、ものすごくこいつに乗りたくなる。逆にQ545で新雪を滑っているとQ57のことを思い出す。この2本はそういう関係。
そして、このあと遭遇する斑尾のツリーランでそのクイックネスが本領を発揮する。
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まずは薄っすらと新雪の載ったピステンを美味しくいただく。
今シーズンは滅多にお目にかかれない薄く新雪の載った雪面を滑れる機会が多い。幸せであります。
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そうこうしている間に非圧雪コースの核心部に向かう第13リフトの営業開始時間が近づいてきたので、いそいそとリフト待ちの列に加わる。すると我々の後にはあっという間にこの行列。
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そうして『Powder Wave2』にやって来た。
すると、この前の日も空いていたようで、我々が野沢温泉で熱狂した積雪量がそのままキャリーオーバーされた上に昨晩降った10cmほどの新雪が載っていた!なんて日だ!!!
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ちょうどその頃から陽が差しはじめて来た!さらに視界良好!
バフバフとはいえお世辞にも面ツルではないツリーランなので、視界の良さ以上に助かるものもない。
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まさに天の恵み。の極み。
こりゃタマラ〜〜〜〜〜ん!
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斑尾をおおよそ食い荒らした頃にタングラムに向かい『Tree Run』へ侵攻開始。
面ツルやんけ〜〜〜〜〜〜もう10時過ぎてるのに〜〜〜〜〜
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トーゼンおかわり。こりゃ〜たまらん!
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天気もいいし、せっかくなので野尻湖テラスから妙高〜黒姫のスキー場群を見渡す。一応お約束ねこれ。
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そしてやっぱり『Tree Run』に舞い戻って残飯処理。
残飯とは言ったものの、その足応えは充分にパウダースノーのそれ。
やっぱり気温が低いって大事。空いているって奇跡!
ただ、ここはまあまあ木と木のスペースがタイトなので、特に疲れてきた頃は木に激突しないように注意が必要。
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11時過ぎにタングラムでランチ休憩してから斑尾に戻り、名物の『SAWA』をいただく。
こちらは非圧雪コースの豊富さで鳴らす斑尾の中でも一番と言っていい名物コース。
だったら早めに来ればいいのに。と思うかもしれないが、グルメなOYくんは「硬く締まった頃が食べ頃」と言って聞かない。
とはいえ、そこそこの長さを誇るナチュラルパイプなので、体力を使い切った頃に来るとかなり削られる。
案の定太ももが破裂寸前にまで追い込まれた。
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そこからまた第13リフトでトップまで上がり、まっすぐ斑尾のボトムに滑り込んで上がりましょうか。なラインを最後に選択。
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斑尾の高度感もなかなかのものだ。
奥には野沢温泉まで見渡せる。絶景かな絶景かな〜〜
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こんな奇跡のような日はそうそう訪れない。
もちろん最後の一本まで残飯処理に精を出す。
それにしてもだ、もう14時ですよ??それなのにこの新雪具合。
体力があったらまだまだ滑っていたい。
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それを滑り切ったところでOYくんは引き上げて行ったのですが、あまりに名残惜しい私は、最後に圧雪斜面を滑りたくて一人スーパークワッドリフトに乗り込んだ。
のですが、スキー場下部の雪はすでにカチコチのガタガタだった・・・
ここまでの良いイメージをわざわざ削減させてしまったような・・・食い意地を張るのもいい加減にしておかないとならない。いい歳してこの有様だ。
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それにしてもスンバラシイ2日間となった。
ここまで木曜日あたりに警報級のまとまった降雪のあるルーティンが続いたが、ちょうどこの翌週から昇温予報が出されている。実際に東京では3月並みの暖かい日が続いている。もちろん先のことまでは分からないが、また同じような降雪が戻ってくるかどうかは神のみぞ知るところ。
そんな中、きっちり新雪の恩恵に預かれたことには感謝しかない。
この先の降雪が少なくなったとしても、この時点ですでにここ数年で指折りのシーズンに入ることは間違いない。
ホント良いシーズンを過ごさせてもらっている。
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