母の日の日曜日。
できれば海開きをしておきたかったのですが、この週はどこの波もハードめの予報。
さすがにシーズン初日からハードな海に入るのは避けたい。
とはいえ、いかんともしがたい家の事情で、この先しばらくのあいだはこれまでのように急な思いつきで出かけることは難しそう。
なんて、同情を引こうとして盛った言い方をしていますが、用意周到な計画の上に出かけることはできる。これまでが恵まれすぎていただけなので、単にごく一般的な生活になるだけの話だ。
さておき、勝手気ままに休日を過ごせるのはこの日が最後のチャンスとなりそう。
海に行けないからと言って引きこもるわけにもいかない。
代替案はもちろんオートバイに乗ることなのですが、さてどこに行きましょう。
ステレオタイプに考えて、ツーリングといえば海沿いか山沿いに行くのがテッパンなわけですが、そう言ったわけで海は避けたい。
最近の傾向としては、こういう降って湧いたような日帰りツーリングの時は群馬方面に走りに行くに限るのですが、群馬には冬の間に通い詰めていたので、オートバイで訪れるのは間を空けたい。
となると奥多摩方面か山中湖か。
箱根は関東圏のライダーにとって、問答無用のテッパン中のテッパンなのですが、箱根から陽のあるうちに帰ろうとすると、高速道路使用が前提となるので、それを思うと向かうのが億劫になる。
奥多摩も山中湖も道程は途中まで一緒なので、走りながら考えることにした。
ちなみに山中湖の方が奥多摩に向かうよりも1時間ほど余計にかかる。


んで結局、山中湖までやって来た。
3月に富士モータースポーツミュージアムに行った際にも山中湖から道志みちを走って帰っている。
群馬の山に走りに行くのは間を空けたい。とか言った舌の根も乾かないうちにこのザマだ。


それでも私を山中湖に向かわせたのは、やっぱり『ほうとう小作』。
旨いもんの存在がツーリングの目的地として一番の決め手であることに異論を挟むライダーはいないと思う。
日帰りツーリング圏内に小作があることは、私にとってとてもありがたいことでありますが、いい加減他の旨いもんを見つけないとならないことは自覚している。とはいえ、それがなかなか見つからない。


ほうとうを食べたら、観光に訪れている方々を尻目にさっさとUターンして帰路に着く。
私にとって、本当の目的地は道だ。R18を走らせることが一番の目的。
景色は旅を彩るエッセンスのようなもの。
はるばるやって来て何もせずに引き返すことに一切の矛盾も疑問もありません。
そうしてR18のエンジンを味わえば、浮世のつまらない雑音など、バックミラーの中に消えてなくなってしまうのであります。
さあ、すっきりと気分を切り替えて、明日からはじまる面倒ごとに立ち向かおう。
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