ここのところ夕方にゲリラ豪雨になる日がつづいていた。
この土曜日も埼玉県南部の天気予報では15時以降に雷マーク。
トーゼン海に行くことも考えましたが、波もイマイチ整わないこともあり、R18を走らせたい気持ちの方が上回った。何より、我が家の食事当番としては、夕飯の用意もあるので15時までに帰宅するのは望むところ。
というわけで、8時に自宅を出発し、まだ涼しさを残す東北自動車道を北上した。
去年は沼田から金精峠を走り、日光に抜けるルートでしたが、今年はその逆回り、日光まで東北道を走り中禅寺湖を抜けて金精峠を走るルートにしてみた。
旅の後半に「宇都宮餃子のみんみん」を食べることができないのは残念だが、ゆっくり食事をしている時間がないので仕方がない。
その代わりというわけではありませんが、今回は日光口PAでブランチ蕎麦。
名店というわけでもなく、ただのパーキングエリアの蕎麦スタンドなのですが、無性に美味く感じるのは旅先の魔法か。
というわけで、去年下りだったいろは坂を今回は登る。
屈曲がキツく、ロングホイールベースのR18に合ったワインディングでは決してないが、逆に連続するつづら折りのコーナリングは攻略感満載。
交換したフロントタイヤはまさに「最高」の一言。
ベストな状態で走らせるR18が楽しくないわけがない。
そんな気持ち良さを後押しする良い天気。
そろそろ気温が上がりはじめる時間帯ですが、いろは坂で標高を上げると気温はグングン下がってくる。
ザ・夏旅。
中禅寺湖に到着。
まだ昼前だからか、はたまた盆休み前だからか、道も観光地の駐車場も空いていた。
何より、観光バスが少ないのでとても走りやすい。
気まぐれにオートバイを停め、森を抜けて中禅寺湖までハイキング(50m)。
水辺って海でなくてもアガるわ〜〜〜
飛び込みたい気持ちを抑えて道路に引き返す。
中禅寺湖から先は、まさに高原の気候。
爽やか〜〜〜〜〜〜〜
「戦場ヶ原」は伝説上の古戦場。「千畳が原」が語源との説もあるらしい。
さておき、広大な原野を一直線に走り抜ける爽快な道。走り応え高し。
後ろに見えるのは中禅寺湖ではなく「湯ノ湖」。
湯ノ湖を過ぎるとその先が金精峠。
正面に臨むのは「笈吊岩(おいづるいわ)」。
金精峠はコーナーの屈曲も緩めのいわゆる高速コーナーがつづくためR18にはおあつらえ向きのワインディング。
距離はそんなに長くないのですぐに走り抜けてしまうのが残念なところ。
さておき、金精峠の直下を抜けるトンネルの標高は1,840m。
トンネル内が冷蔵庫並みに寒いのは当たり前として、トンネルを越えた群馬県側もかなり涼しいのですが、下り坂になると分かりやすく気温が上昇してきた。
金精峠の先は丸沼高原。
サマーゲレンデでスキーやスノーボードを楽しまれる方々が多くいた。
皆さんのスキーへの熱意には頭が下がる。
「道の駅 尾瀬かたしな」で小休憩。
ここの標高は884m。中禅寺湖の標高は1,269mで、確かに400m近く標高が低いのですが、その標高差以上にここは蒸し暑く感じる。山に囲まれた土地柄か、それとも正午という時間のせいか。はたまたその両方か。
今年に限って言えば、ここはすでに涼をとりに来る場所ではない。今年の猛暑は最凶だ。
片品からは大間々に抜ける県道62号線を走る。
狭いワインディングですが、ここを抜けると灼熱の平地に出てしまい、ツーリング気分が強制終了されてしまうため、慈しむように走らせることにする。
山を下るとむっしむしの猛暑が待っていた。
17時過ぎまで山の上で粘れれば、もうちょっと涼しく帰って来られるのですが。
埼玉に入ったあたりで西の空にモッコモコの積乱雲。
積乱雲を見ても「夏らしい風景」とか思う以前に「雷空」にしか見えない。
ゲリラ雷雨に遭う前に帰ろう。
そうして予定通りに15時過ぎに帰宅。
シャワーを浴びて一息ついた17時頃に土砂降りとなった。
ゆっくり帰って来たらゲリラに遭っていたわけで、急ぎ足の旅にもいいことはある。
天気予報の精度の高さは近ごろ余計に頼りになるね。
いや〜〜〜楽しかったなあ〜〜
R18は旅のツールとしてベストな存在。
やっぱり今の私にとって、オートバイでする旅の醍醐味はハンドリングよりもエンジンだ。
1,800cc OHV ボクサーツイン以上に魂を揺さぶられるエンジンはないと思う。
これがワカル男になれてホントヨカッタ。
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