今週も日本海側に大雪警報!だったら八海山でしょ!

成人の日の三連休の週末も日本海側に大雪警報が発令された。
すっかり警報級の大雪予報に敏感になってしまった私は、我慢ならずに木曜の晩からリモートという名の隠密行動に打って出ることにした。
ARAI、妙高、斑尾に加えて、野沢温泉で先週のリベンジを果たすプランも頭をかすめるが、前回の戸狩からの帰りに石内のあたりをクルマで走りながら「そういえば」と八海山のことを考えたら、もう深雪の八海山のイメージが頭から離れなくなってしまった。
ただ、この日の新潟県の山沿いには風が強くなる予報も出ていて、パルコール嬬恋、野沢温泉と、ここまで二週続けて強風にゴンドラを止められている私の頭の中には「二度あることは三度ある」というアラートが鳴り響く。
それでもネガティブな気分より深雪の誘惑が上回り、八海山に行くことに決めた。

ただし、なにせ警報級なので二輪駆動のクルマに乗る私の場合は尚のこと、辿り着けないなんてオチも充分にあり得る。夜のうちから積雪量が増える予報だったので、そうと決まればさっさと出発したいところなのですが、こういう時に限って20時なんて時間にリモート会議が入ってしまう。
そのためこの日は仕方なく高速道路を利用する(もちろん深夜割引)ことにした。
まあまあドキドキしながら関越道を北上すると、湯沢I.Cを過ぎたあたりから雪が降りはじめ、石打を過ぎたあたりからは積雪が増し長距離トラックを中心にした車列はジワジワと低速走行になりはじめた。
それでもスルッと六日町で高速から降りることができ、その先は特に難もなく、0時前には八海山の駐車場に到着することができた。

翌朝。クルマには20cmほどの積雪があった。
このところ埋まるほどの積雪を経験してきた身にはあっさりして見えましたが、八海山のスキー場トップと駐車場とはかなりの標高差があるし、前日までの積雪もキャリーオーバーされているはずなので、充分に期待できる。
狙ってパウダースノーを当てるのはハンター冥利に尽きるね。って、私はハンターじゃないけれど、私でも狙えるくらい今シーズンの降雪は分かりやすいので、だったら狙わな損ソンってことだ。

通常営業開始時間よりも30分早くロープウェイに乗れる「ファーストトラック」ですが、平日だったのでないだろうと思っていたら現地で受け付けをしていた。「空いてるし通常営業でも大丈夫でしょ」とか、強がって見せるものの、単にファーストトラック代金の¥1,000をケチっているだけで、思いっきり後ろ髪を惹かれた。
結局、朝イチに集まった全員が通常営業の始発便に乗車することができた。
つまりロープウェイの箱一杯分の人数。それくらいの混雑具合。充分空いている。

というわけで、慌てて非圧雪コースに向かっても、すでにファーストトラック組にラインを刻まれているだろうから、あえて圧雪コースを滑ってまずはコース脇に積もる端パウとピステンに乗った薄パウを美味しくいただくことにした。深雪斜面も美味しいけれど、硬くしまっていることの多い新潟のスキー場では、足応えのよくなる薄パウの載ったピステンは価値が高い。

そうして中段からの非圧雪に文字通りに飛び込む。ヒザあたりまで埋まる深さ。
これだけ空いていると、こうして深雪斜面を慌てずに撮影することができる。
深雪はどこで滑っても気持ちがいいが、八海山で滑る深雪の素晴らしいところはその斜度にある。
水分量の多い新潟の雪質の場合、パウダーボードなら尚のこと、足応えは強めで気持ちは良いものの斜度が緩いとなかなか加速させられない。
その点、八海山はしっかりと斜度があるので一発当て込んで速度をストールさせても、またすぐに速度を稼げるので当てまくれる。ただし、距離が長いのでボトムまで脚力が保てば。ではありますが。

ロープウェイ2本目からスキー場トップから滑れる非圧雪コースに飛び込んでも充分ノートラック。
この頃には血眼になっているため画像はありません。

申し遅れましたが、この日の相棒は『MOSS Q545』。
『UNION STRATA』が見慣れない色になっている件についてはまた今度。
それはさておき、近頃Q545がかなり調子イイ。
深雪では『Q57』と同様に、ボードの中央、私の真下から突き上げるように雪面を感じる感覚が持ち味。
Q5454は圧雪斜面でもボードセンターから回転していく感覚があって、テールがルースに動き出す。それによって数値よりも更にボードが短く感じるほど。
そうしたQ57、Q545の持ち味を活かすために、少々後足を強めに意識して回転軸を後ろに持ってくるように意識して乗るようにしてやると、適度なルースさと高速レスポンスを出し引きできたりする。

ゆったりとした大きなターンは兄貴ぶんのQ57に譲るものの、ツリーランの時にQ545のクイックネスの有用性は確実に兄貴を上回る。
それにしても八海山の疎林具合は素晴らしい。あ〜〜楽し。

スキー場上部では雪が降り続き足応えは軽くリセット。
この日もノーエンド・パウダー。やめられましぇん。

スノーボードをきっちりとやり切ったので、午後からはスキーにモードチェンジ。
これだけ積もっているのだから『GENIUS』出すっきゃないでしょう!
というわけで、GENIUS Narrowで滑る初めての新雪斜面。

さすがにこの時間になると斜面はトラックだらけになっておりますが、GENIUSは「それがどーした」と言わんばかりに突っ切っていく。まるで雪上車だ。
ツリーランも試しましたが、この日くらい雪が深いと、まあまあタイトに木が並ぶ場所でもとてもコントロールがしやすい。こりゃ面白い。
同じ状況で同じ時間に比較していないので、正確なインプレにはならないが、記憶にある『LINE SAKANA』よりもコントロール性は高いと感じた。雪面からのプレッシャーを受け流すSAKANAに対して、“硬さ”、“ハリの強さ”による高いレスポンスで雪を跳ね除け、雪面からのプレッシャーを打ち返していくGENIUSとの違いを感じさせた。

もちろんそうした特性にも良い面と悪い面とがあり、この翌日にGENIUSの悪い面をきっちり味わうこととなるのですが、この時はかなりの有頂天。まさに知らぬが仏。

スキーも2時間以上滑り、15時に上がることにした。ロープウェイをきっちり8回山。
ありがたいことに下半身が仕上がってきたのか、体力的にはまだ腹八分目といったところ。
絶好調に楽しかったことも合わさって、少し滑り足りない気持ちもあったのですが、こういう時に限って余計な怪我をするのでこれくらいで止めておく。オッサン危うきに近寄らず。

初めて伺った『金城の里』で温泉をいただき、

夕飯には飽きもせず、へぎ蕎麦『中野屋』で美味しいへぎ蕎麦と天ぷらをいただいた。
何度食べてもやっぱり美味い。は〜〜〜〜〜〜〜〜満腹。
この日も18時にはCar居酒屋が開店。
Amazonプライムで『SPY×FAMILY code : White』を観て20時には寝落ちした。
なんて素晴らしい休日・・・失礼、平日。

さて、明日はどこに行こう。
(つづく)

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