成人の日はR18で横須賀までひとっ走り

三連休は金〜土で南魚沼で新雪と戯れ、成人の日の月曜日はオートバイに乗りたい気分に囚われていた。
そのまま日曜も滑って帰ろうかとも思いましたが、日曜日は家で過ごして気持ちを雪山からオートバイに切り替えることにした。というのは半分嘘で、単に筋肉痛が治るのに、いつも1日かかるというだけだ。

冬のツーリングは行き先がかなり制限されてしまうが、逆にそれがいいところでもある。
長距離を走らないとモッタイナイという貧乏な呪縛から解放され、積極的に短距離を楽しむことができる。
なんてことを常日頃から考えている私は、常々行きたいと思いながらも近過ぎて逆に足が向かない横須賀に、“潜水艦を見に行く”ことにした。

埼玉の私の家から横須賀まではちょうど100km。首都高に乗れば2時間弱で到着する。
家で昼飯を済ませてから向かっても充分に陽のあるうちに引き返すことができる。
そんな急がない真冬のツーリングにはちょうどいい距離感なのですが、旅の目的は横須賀という場所よりも実は湾岸線にあったりする。
そもそも首都高はどこを走ってもR18に最適な道ばかりなのですが、中でもレインボーブリッジから横浜ベイブリッジに至る区間が大好きだ。

特に羽田空港から横浜ベイブリッジまでの区間が最高だと思う。
羽田空港を過ぎ、アクアラインへの分岐となる川崎浮島JCTのトンネルを抜けた先にある横浜ベイブリッジまでの片側3車線の直線路が超気持ちいい。
ゆったり走らせることが気持ちいいR18とは種類が全く違うが、いわゆるスーパーカーやらハイパーカーをお持ちの方々もここを走らせるのはかなり気持ちがいいはず。そのまんま『湾岸ミッドナイト』。
特に夜に眺める湾岸線の左右に広がる京浜工業地帯の景観は、ほとんどブレードランナーの世界。

玉に瑕なのは海沿いのため風の強い日が多いこと。この日は向かい風。
軽量で重心の高いHP2 Enduroでここを走ると、フラっフラで気の休む間もなかったので、横浜に向かう時は積極的に横羽線の方を選んでいましたが、重心が低く直進安定性の高いR18なら悩み無用で湾岸線だ。
90km/h程度でも上半身にかなりの風を受け続けることになるが、それがどーした。ってくらいに、R18のエンジンの奏でる振動と戯れ続けるのは、北海道のオロロンラインと肩を並べるくらいに超絶気持ちのいい体験になる。

最初にやって来たのは『記念艦三笠』。

三笠は日露戦争中の日本海海戦において、東郷平八郎司令長官率いる連合艦隊の旗艦として歴史的な大勝利に貢献したという戦艦。イギリスの「ヴィクトリー」、アメリカの「コンスティチューション」とともに世界の三大記念艦と呼ばれているとのこと。艦内を見学することもできるのですが、今回は入館時間を過ぎていたため外から眺めるだけで我慢する。

その後、海上自衛隊 横須賀基地を見渡せるヴェルニー公園へ。
画像は最新鋭のフリゲート艦「もがみ型」。どことなくテスラのハイパートラックに似ている。

ヴェルニー公園の一推しは潜水艦。場合によっては4〜5隻の潜水艦が停泊している時もある。
こちらの潜水艦の型式および艦名は不明。
うちの近所にも陸上自衛隊 朝霞駐屯地、航空自衛隊 入間基地があり、戦車の展示や低空飛行する戦闘機をよく見かけている私でも、しれっと潜水艦が佇んでいる姿を見るのは頭がまあまあ混乱する。

呉に行った際に立ち寄った『大和ミュージアム』の前にある『てつのくじら館』には実物の潜水艦が展示されているのですが、やっぱり海に浮かぶ現役艦のインパクトは強い。戦争は意外と身近にも存在している。

念のため言っておくと、私に戦争を賛美する気は毛頭ない。
ただ、単一目的に絞り込まれて製造されたプロダクト、巨大な人工物が好きなだけだ。
オートバイにも同じ魅力を感じている。そういうものを巡る旅。

「さあ帰ろうか」というタイミングでちょうど日没。
私の真後ろにひょっこり富士山が見えているのですが分かりづらいか。
三浦半島から見た富士山って意外と大きく見える。
と思って調べてみたら、横須賀〜富士山山頂の直線距離は、うちからの距離と10kmも違わなかった。
単なる見晴らしの違いか。
どうでもいいことですけど。

さて、帰りは横浜に出て、第三京浜〜環八を走って帰ろう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次