『UNIT GARAGE R18 サイレンサー』にプリントされている「UNIT GARAGE」のロゴマークの位置は左右で北半球と南半球くらい位置が違う。

ざっと見積もってもそれぞれ40°はズレている。
駐車時にはサイドスタンドで左側に大きく倒れるため、斜めに倒れた状態で左右ともロゴがちょうど視線の正面に来るので、もしかしてこれは狙いなのでしょうか?って、そんなわけない。
メーカーホームページにある同製品の画像では、真横より少し上向きになっている。対して私の方は下を向いている。
左側に関してはほとんど天を仰いでいる。えらい違いだ。
誰が見ているわけでもないし、左右同時に見ることもない場所なので「こういうもんだ」と、見て見ぬふりもできなくもないのですが、どうにも気持ちが悪い。
逆向きにではあるが、左右がそれぞれ水平に対して同じだけ傾いていることは偶然ではないようにも思える。

ジョイントパイプはほぼ同じものと思われるパーツが2個同梱されて来た。
サイレンサーはロゴの向きがあるので間違えようがないのですが、このジョイントパイプに関しては間違い探しクイズのレベル。
左右で同じパーツでいいわけがない。と思いはするものの、これが届いてしまったのだから仕方がない。
念のため左右入れ替えてもみましたが、どちらも同じ結果になる。

こちらの画像は左側を車体下から見ているところ。
ロゴマークは上を向いてしまっているので、サイレンサーを後ろから見た時に左回転させたいのですが、ご覧のようにジョイントパイプとサイレンサーはスプリングで固定されており、位置関係は変えられない。
ジョイントパイプごと回転させるにしても、ご覧の黒いステーで位置決めされているのでそれもできない。
サイレンサーを左回転させるにはこのスプリングフックの位置を変えるほかない。
そこで、ステンレス製のジョイントパイプの上側に、スプリングフックを溶接で追加してみることにした。
もちろん私に溶接はできない。だからこそ「溶接ができたらカスタムの可能性は無限大に広がるのにな〜〜」と思うことはこれまでにも多々あった。
なのでこれもいい機会だ。お試し企画としてはちょうど良い規模感。

探してみると一個から溶接を受けてくれる工場が近所にあった。
その名も『溶接ドクター』。

ドのつく短気な私は施工に何日もかかったり待たされるのは絶対にイヤ。
夕方過ぎにメールで連絡したら「じゃあ明日の10時とかどうですか?」と、素晴らしいレスポンス。
追加するマフラースプリングフックはAmazonで購入して持ち込んだ。
その場で15分程度で作業完了。とってもコンビニエント!加工費は税込¥3,300。


左回転させた時にサイレンサーのスプリングが来る位置にフックを追加した。

早速装着してみると、今度は気持ち下向き。
ステーに取り付けるジョイントパイプの土台の位置あたりが正解なのですが、もちろんそこには取り付けられない。
ただ、フックの位置は対照位置になり、ロゴの位置は右側と同じ斜め下向きになった。
この結果を見るに、ジョイントパイプの形状は左右同じでも、左側のスプリングフックの位置は左右対称となるこの位置が正しかったのではなかろうか?

さらに左右それぞれ20°ほど回転させてロゴマークを水平位置まで動かしたい。
右側は後ろから見て左に、左側は右へ、それぞれ20°ほど回転させてロゴマークを水平位置まで動かしたい。そこで、取り付け穴の位置を2cmほど下げてパイプを回してみることにした。
傷だらけの取り付けステーが物語るように、左側に関しては、この仮組みまでの道のりも山あり谷あり。軟鉄であることをいいことにあっちにひん曲げ、こっちにひん曲げを繰り返して、なんとか取り付け穴の位置を揃えた。
そこに汎用のステーを追加して2cmぶんパイプを回転させることにした。
本音を言えばこの程度のパーツなら汎用ステーなど追加せず、丸ごと作り替えたいところですが、それでも私にはハードルが高い。

ただ、ジョイントパイプは「く」の字に折れ曲がっているので、回転させると今度は上側に来る取り付けステーを留めるボルトの頭とサイレンサーが接触してしまう。そこで低頭ボルトで当たりを避けるように変更した。
これを勘案すると追加ステーで移動させる取り付け穴の距離は下に2cmが限度。
同じジョイントパイプが届いたと申し上げましたが、実は「く」の字の屈曲が若干違う。
この時点で右側に着けられている方が左側のものよりも屈曲が大きく、回転させても取り付けステーを留めるボルトから離れる方向に出ていってくれるため、右の方が余計に回転させられた。
これに関しては単に手作業による個体差だろう。なんてアバウトなの。
これで右側に関しては「UNIT GARAGE」のロゴマークが真横を向くまで修正ができた。

左側に関してはこれでもまだ右回転が10°ほど足らない。

パイプの屈曲の差もあり、左に関してはロゴマークが真横を向くまであと10°ほど足らない。
マフラースプリングを元のフックの位置にして、ロゴマークが上を向いている状態からジョイントパイプを左回転させてロゴマークの位置を下げれば水平にできるのですが、そうすると今度はサイレンサーが下を向いてしまうため、バンク角が足らなくなってしまう。ここが限界。「く」の字の屈曲の大きなものが2個届いていたら万事解決だったと思うと実に悔しいが、屈曲の小さい方が2個届いていたら・・・と考えると背中に冷たいものが滴るのでこれで勘弁してやる。
といった大手術を行ったわけですが。

強引にジョイントパイプを上方向に回転させたわけですが、この位置でエキパイカバーとの隙間は適正になっている。
回転させる前は「く」の字の部分が下を向き、ここが接触していた。
ということは、これでそもそもUNIT GARAGEが設定した場所に適正化されたということではなかろうか?
だとすると取り付けステーの設計が間違っていることになる。
BMWの純正マフラーの取り付けステーに仕様変更でもあったのだろうか???


左側に関してはあともう少しなんだけどな〜〜〜
というわけで、お金と時間と手間を遣って(それなりに)正しい製品に作り変えたというわけだ。
ブログのネタを提供してもらっていると、前向きに捉えることもできなくもないが、もちろん私だって何の問題も手間もなくポン着けできるパーツの方がいい。
海外パーツってホント悩ましい。
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