HP2 Enduroの時にさんざんお世話になった Trafukoさん改めササキさんが
小淵沢でカフェをはじめられたという。
小淵沢と言えば、R18で久しぶりに行きたい
と思っていたビーナスラインにも近いし、
これはまさに渡りに船。
早速お邪魔することとなった。
ランチをいただこうと思い、
昼頃に着ければと家を9時に出たら
中央高速はすでに小仏トンネルを先頭に
20km以上の渋滞。相模湖 I.Cまで国道20号線を
走ったのは、渋滞回避もさることながら
大垂水峠を走りたかったこともある。
話は逸れるが、今回、中央道の舗装が
最悪だということを知った。
突き上げの強いR18の足回りを
修正しようとしている最中なので、
余計に神経質になっていることを
差し引いても酷い舗装だと思う。
車体が飛び跳ねるような段差が
山ほど残されてる。危険だとすら思った。
手前の韮崎 I.Cで降りて、
ササキさんリコメンドの道を走った。
いきなりグッドロード。
秋晴れも相まって、八ヶ岳を臨む
素晴らしい景色が3割増し。
ア〜キモチイイ。
ちょうど昼頃に『Lyrical』に到着した。
ツーリングでお店の前の七里岩ラインを
走っていらっしゃったときから
この場所に目を付けていたのだという。
そもそも別荘のように使おうと
ここにエアストリームを持ち込み、
先にこちらに移住されていた方に
仕事のための小屋を
隣に建てていただいたことがはじまり。
その後、奥さまの要望もあり
カフェを併設させたのだそうだ。
そしてもちろん、
こいつに触れないわけには行かない。
フル・レストアされたモノホンの『HPN』。
こちらへの通勤の足としても活躍している
完全な現役だ。HP2 Enduroもきれいに
乗られていらっしゃったが、こちらもビカモン。
博物館レベル。これを観るだけでも
ここまで足を運ぶ価値がある。
それにしても、エアストリームにHPNに
カフェって、そのスジの男の夢の
98%は達成しちゃってますよね。
美味しいガーリックライスをいただいた。
添えられているのは地元の方からお裾分け
していただいたというチェリートマト。
甘くて美味しい。ほとんど果物。
お仕事中だったので、多くは話せなかったが、
冬の間お店の方は閉められていて、
その間は別荘として過ごされているということ
なので、またゆっくり話しに来ようと思う。
そうして心とお腹を満たしてから、
ビーナスラインを目指してLyricalをあとにした。
ビーナスラインも30年ぶり。
林道にばかり行っていた期間が長いので、
本来飽きてしまっていても仕方のない
こうしたツーリングのメッカみたいな場所が
逆に楽しくて仕方がない。
ここも高原を走る道なので、
ツーリングには夏の方が合っているのかも
しれないが、この時期は標高1,500mから
上で紅葉が見頃を迎えているので
この季節ならではの景観の中を走ることができる。
気温はほとんど一桁台。もちろん寒かった。
革ジャンの下にWIDDERの電熱ベスト
を着る選択肢もあったのですが、
雪山で使うミッドレイヤーを上半身に、
アンダーレイヤーを上下に着用し、
グローブを冬用にしてなんとかしのいだ。
革ジャンって意外と使えるな。
そして、はじめてR18の
グリップヒーターのスイッチをON。
やっぱりあるとないとじゃ大違い。
素晴らしい景観がこれでもかとつづく。
誰が呼んだか女神の道。
ホント良い道だ。
三峯の尾根を越えると陽が隠れ、しかも
雨が降っていたようで路面は濡れていた。
美ヶ原まで行きたかったのですが、
到着する頃に日没してしまうだろう。
ウェット路面の狭いワインディングを
暗闇の中走らせるのは避けたい。
残り10kmの扉峠で美ヶ原は断念。
この晩の宿を取っていた松本に向けて
ハンドルを切った。
何とか明るさを感じられるタイミングで
麓まで走りきることができた。
この道もできれば明るい時間に走りたい
とても良い道だった。
18時にホテルにチェックイン。
もちろん松本の街に繰り出した。
どの店も美味そうで目移りして決められない。
もちろん土曜の夜なので満席で入れない店も多く、
混み合う繁華街を3周して、
やっと見つけたお店の暖簾をくぐった。
「松本と言えば馬刺し」ということで、
何はなくとも馬刺しを注文。旨し!
もちろん〆に信州そばを戴く。
これまた旨し!
大人のツーリングって楽しいなあ〜
歳取って良かった、と思うことは
少ないかも知れないが、
味わい深いエンジンを奏でながら、
趣味で通じ合った知人に会いに行って、
素晴らしい景観を堪能して、
土地の旨いモノを食することに
悦びを感じられるようになったことは、
間違いなく歳をとったおかげだ。
良い年の取り方をしたとは
口が裂けても言えないが、
そうした不届き者にも
こうしたギフトは届くのであります。
この日の総走行距離:280km
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