買っちまったぜ MOSS Q545

「もうスノーボードはアガリだな」「興味のあるスノーボードはもうない」など、さんざん周りにうそぶいてきましたが、ユウタくんに『PRANA PUNKS THE PEANUTS GROOVY』に乗らせてもらい「やっぱりスノーボードライフには新たな刺激って不可欠だよね〜〜〜」と、一瞬で宗旨替えしてしまいました。否、“元の木阿弥”か。

『THE PEANUTS GROOVY』に乗らせていただいたその晩にポチってしまったほど、GROOVYに乗ってみて気がついたことにかなり大きく影響されているので、昨日ポストした記事にも目を通していただいてからつづきをお読みいただきたい。

MOSS Q545には2022年に試乗会で乗っていたのですが、そのときはあまりピンと来ていなかった。
特にゴーカートの如きクイックな反応には当時の私ではまったく太刀打ちできず、乗りやすさの権化みたいなQ57に対して、Q545は特殊な状況で光り輝く“遊び道具”であることは良く分かったのですが、どう遊んで良いのやら、その時は皆目見当がつかなかった。

サイドカーブの入口から、きれいにレールに乗って滑らせるカービングにこだわっている私にとって、前からでも、センターからでも、テールからでもレールが反応して曲がり出すQ545の特性にまったく着いて行けなかった。

それから時は経ち、2024年。「あ〜〜やっぱりQ57ってステキだわ〜〜〜」と、シミジミとしていたときに、突然雷に打たれたようにQ545のことを思い出した。
近ごろ後ろ足荷重について、アレコレと試行錯誤を繰り返しており、Q57のリア側を強めに踏み込んで深めのカービングをしていたときにカタログにあった「Q545は3D地形での面コントロール性能と速いターンスピードを求めたシェイプ」という一言が思い出された。

試乗会の時にまったく歯が立たなかったQ545でしたが、もしかして後ろ足で蹴っ飛ばしてやるとグイグイ行くんじゃねーのか?
もしかしてQ545も『リアステア系』なんじゃねーのか?
なんてことをGROOVYに乗らせてもらった際に思いついたらもう、早くそれを確かめたくて気が気ではなくなってしまった。

ちなみに、『リアステア系』についてもう少しお話ししておく。
よく「前後荷重はイーブン」「ボードのセンターにきちんと重心を合わせる」とか言われますが、そうした操作を必要とするボードを“ノーマルステア”としたときに、センターへの重心の意識はそのままながら、舵取りのための荷重を、主に後ろ足に分担させる“リアステア”をさせるよう設えられたボードがある。と、私は仮説を立てていて、それがここでいう“リアステア系”ボード。
これはあくまでも私のもつ私の滑り方へのイメージですので、ほとんどの方々には通じない内容だと思われますが、今の私の滑りに対する悩み事や困り事を整理するときに、このイメージがとても役立っている。

家に帰ってQ545のスリーサイズをQ57と比較してみると、意外と細くないことに気づくのと同時に、深くえぐられるように配置されたサイドカーブが浮かび上がった。
私は頭が悪いので、数値だけを眺めていても、まったくこのイメージに達することができなかった。
この閃きはQ57に乗っているからこそ得られるもので、やっとこのサイドカーブと、そこにフラットキャンバーを組合わせる、TTとはまた違った“狂気”の存在が理解できてきた。

Qシリーズには『Q』、『Q505』など他のモデルもあって、私の記憶が確かならそのすべてがフラットキャンバーだったはずだ。だったらそちらのモデルでも同様の狂気を感じられたのではないか?と思ったりもしますが、それらとQ57、Q545は別のラインのような気がしている。
そして、この2つは根っこが同じなような予感がしてならない。

Q57は、スノーボードとして、しっかりとした正統な立ち位置を目指して作られたボードだと思う。
それは“前足を使える”という意味の正統な立ち位置。
そのQ57をベースにして、後ろ足で舵を切るリアステア系の遊びゴコロを足した(もしくは、正統性を引いた)ものがQ545なのではなかろうか?
徹頭徹尾こだわり倒してQ57を生み出したからこそ、Q545の遊びゴコロの存在に気づけたのではなかろうか。

つまり、Q57から引き算することでQ545が成立している可能性がある。

Q57のカービング性能の延長線上にQ545があるのだとしたら・・・
Q57の立体地形での動きの延長線上にQ545があるのだとしたら・・・
そしてそのいずれもが、Q57を遊び道具として成立させるために、過激に味付けされていたとしたら・・・

なんてことを想像していたところに、同じように試乗はしたものの、その特性をまったく理解できなかったTHE PEANUTSを、数年の時を経てやっと共感するに至ったGROOVYモデルに乗れてしまったせいで、そこへの興味は一気に確信めいたものへと加速してしまったというわけだ。

そして、これまでのエメラルドブルーなカラーはちょいと苦手でしたが、今季から導入された淡いブルーグレートーンがドンピシャに好みだったこと、間違いなく『UNION ULTRA』のBONE WHITEが似合うであろう確信も、この無駄遣いに拍車をかけてしまった。

果たしてその想像は正しかったのか、否か。実際に乗ってみた“答え合わせ”はまた今度。

実は、ちょっとしたあぶく銭を手にしてしまった私の“散財の旅2024年版”はこれでだけに留まらず・・・
・・・詳細は来週月曜を待て!(その前に明日投稿予定の映画の感想も読んでね〜〜〜)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次