2023-24シーズンファイナル Day-2 @栂池高原 5/14

さあ今シーズンもこれで最終日。
気を引き締めてまいりましょう!
というのはほとんどウソで、気負いもなくリラックスしたユルユルのリゾート気分。
ただ、終わりよければすべて良し。
来シーズンにつながるような良い滑りで締めくくりたい。

という思いを込めての栂池高原。
スキー場ボトムまでは滑り込めないが、全体の2/3程度を滑ることのできるゴンドラ中間駅まで、コースの雪は繋げられていた。
この日も気温は20℃超え。なんとか繋げられた雪も時間の経過とともにみるみるうちに痩せていっていた。
この日がガチのラストチャンスだったようだ。
良いタイミングで白馬に誘っていただいた。OY氏に感謝。

この日の栂池も多くのバックカントリー愛好家で賑わっていた。
っていうよりも、朝一のゴンドラに限って言えば、ゲレンデを滑る人の10倍ほどの人数が山に向かわれていた。
返す返すも今シーズンにバックカントリーに出られなかったことが悔やまれる。
この悔しい思いも来シーズンへの思い残しとして心に刻もう。

この日はOYくんに加えてHさん一家も合流。
楽しくシーズンラストを飾らせていただいた。こちらも感謝。

まずOYくんとゴンドラ降り場から中間駅まで、3kmを超えるシャウダーを一気に滑る。
昨日の八方のパノラマコースに負けず劣らずのナイスシャウダー!
もちろん総距離は比べものにならないくらいに長い。ザラメはつづくよどこまでも。文句なしに楽しい。

この日のベスト斜面はこちら。
「ハンの木」の後半、中間駅までの1,000m。

ここの雪質は、サーフボードを通して足裏に感じる、あの水の抵抗感とほぼ同じ感触。
エッジが深く食い込むほどに、柔らかく沈む、汚れも撹拌されて良く滑る面ツル斜面。
つまり、超絶キモッチの良いボトムターンやトップターンを、エンドレスに繰り返し繰り返し味わうことができてしまった。あ〜〜〜〜〜〜キモチイイ〜〜〜〜〜!

中間駅までの100mほどは歩き。
ほとんど晴天の散歩道。
これはこれでヨシ。

もちろんもう一本お替わり。
ただ、今度は栂の森まで上がってトップトゥミドル。
栂の森の迂回コースの面ツルもまた美味でございました。

Q545で素晴らしい春雪を満喫させていただいております。の図。
山への気持ちが切れかけていましたが、白馬まで来てホント良かった。
春雪は滑り手にとって新雪と同じくらいのご褒美だ。
食べなきゃ損。

バンクドスラロームのコースが残されていて、トーゼン美味しくいただく。
トップシーズンだとスピードをコントロールしきれずに飛び出してしまうこともしばしばですが、春雪だと適度に速度が殺されるのでリラックスして楽しめる。
むしろどうするとスピードが失わずに滑れるのか。そちらのゲームに切り替わる。

といった頃合いでHさんちのソウくんと合流。
スノーボードの腕前の方も、スピードに関してはもうほとんど大人と遜色ない。
キッカーにも入りたがるし、バンクドコースもノーミスで滑り降りてくる。
すっかりオトコマエな風格に溢れている。
私が追い抜かれるのはもう時間の問題かと思われるが、聞くところによると勉強もできる文武両道の精神の持ち主らしい。人間性ではすでにブチ抜かれているようだ・・・

ランチブレイクを挟んだ頃から、ご覧のような汚れの浮いた緩斜面で、かなり“ねっぱる”ようになってきた。

そこで、Kashiwax のスプレー式の簡易ワックス『Black Snow』を塗布してみた。
ゲレンデ滑走で使うのはこれがはじめて。
OYくんにソウくんのボードにも施工してみたところ、確かに初速の乗りはだいぶ良くなった。
ただやはり、ここぞと言うときの一発勝負用のようで、リフト2本で使い切る印象。
バックカントリーなどの「ここぞ」って斜面一本を、気持ち良く滑るのに適しているアイテムのようだ。

春雪の一番の問題は滑走面に付着する汚れだと私は想像している。
この前日に、年一回しかワックスを塗布しないOYくんのボードに乗って、湿雪でもそこそこ走ってくれることを感じた時、余計なワックスがない方が汚れが付着しづらいのではないか?と思うようになった。
もちろん雪温、雪質に合ったワックスを施工した方が滑りは良くなるので、これはあくまでも「止まりづらくならない」という意味なので誤解なきよう。
そう考えたときに、現場で生塗りで固形ワックスを塗り重ねるのは、汚れを滑走面の奥に押し込むように思えてしまう。シーズン後に必ずサンディングして滑走面をリセットするなら良いのだろうが、一本のボードでマシンサンディングは2回までと決めている私に、それはどうしてもできない。
一番良いのはリムーバーで汚れを洗い流すことだと思うが、現場での施工を考えたときにはスクレーピング、ブラッシングで汚れを取り除くのが現実的だろう。
とか思うへそ曲がりに簡易スプレーワックスは最適解。

そのあとH家総出動の合同演習に参加させていただいた。
こちらは颯爽とお滑り遊ばされるユコ姫の映像。
どこか気品に満ちあふれていらっしゃる。
冒頭に紹介したゴンドラ山頂駅〜中間駅間の3km超を難なく滑り降りてきた。
しかも同じコースを滑り降りるのはこの日2本目。
こちらも末恐ろしい逸材でございます。

朝一の状態と比較すると、雪がだいぶ痩せてきていることが分かる。
たった半日でこれだけ融雪が進むのか。もののあはれ。

そうしてゴンドラの中間駅に到着し、私の23-24シーズンは幕を閉じた。
返す返すも来て良かった。
結局、この2日ともスキーをしなかったは、単に駐車場が遠いので履き替えにクルマに戻るのが面倒だっただけなのだが、頭の何処かで「Q545で滑りきりたい」と思えたことも遠因に違いない。
やっぱり道具との出会いって、オジサンが遊びをつづけるためにとっても大切。
出会いへの直感力を萎えさせないように気を付けよう。

いろいろあった今シーズンの総括もまた改めてお伝えしようと思うが、今年もトラブルなく滑りきれたことにひとまず感謝したい。

OYくんにHさん一家のみなさん。
ご一緒させていただきありがとうございました。
それでは、次は海でお目にかかりましょう。

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