BELL BULLITT を買ってみた

2023_0824-8.jpg
2023_0824-9.jpg

ここ十数年はオフロードバイクにばかり
乗っていたので身のまわりのアイテムは
それ系のモノばかり。

R18に乗り換えるにあたり、
ソッチ方面のアイテムに関して
ほとんど浦島太郎な私には、
見るものすべてが素敵に見えてしまう。

どちらかと言えば機能一辺倒の
オフロード・ギアとは違い、
ストリートカルチャーの要素も
ふんだんに採り入れた
コッチ方面のアイテムはオサレ度重視。

とはいえ、事がヘルメットなだけに
機能性を無視するわけにもいかない。
被り心地などの快適性も重要だ。
となれば多少オサレを我慢してでも
機能性の高い国産品を選びたくなる。

でも、R18に乗るようになり
「もうオレはそこに縛られない」という、
おかしな自由を得てしまった私としては、
そうした小さなことに囚われることを
拒否したくなってしまう。

ほとんど厨二病を患っているわけなのだが、
良く言えば視野はだいぶ広がった。

国産の枠に囚われなくなると
それまでは目もくれなかったアイテムたちが
どんどん視界に入ってくる。

2023_0824-6.jpg
2023_0824-13.jpg

『BELL BULLITT』もそのひとつ。

チンガード部が異様に細かったり、
ほとんどビンテージなデザイン。
これまでオートバイのアイテムで
こういった方向に惹かれることは
ありませんでしたが、今では
コッチ方面がカッコ良く見えて仕方がない。


特に
ラインナップされるグラフィックが
どれもいちいちカッコ良すぎる。

正規に輸入されてはいないようで、
BELLを扱う品揃えの豊富な大型用品店
でもBULLITTを見ることができない。
こういうとき、私という人間は
逆に勢いづいてしまう傾向にあり、
いよいよ実物も見ずにポチってしまった。

2023_0824-10.jpg

カッコばかりかと思いきや、
被ってみると、とにかく視野が広い。
視界はほとんどジェットヘルメットのそれだ。

内装に本革が奢られていて
香りもステキ。とっても高級感。

ただ、前後に長くて左右に狭い、
明らかな欧州人の頭型に合わせられている。
アジア人は横幅が広く上から見て丸型。
なので縦長の欧州型はフィット感がイマイチ。
正規に取り扱いがない理由は
だぶんこれだろう。

形状が欧州型であることは
事前に調べが付いていたので
ワンサイズ上げてXLにしたのですが、
それでもかなりタイトな被り心地。
私は眼鏡を使用するので
一緒に使う眼鏡を選ぶのが玉にきず。

2023_0824-12.jpg

シールドの固定は下側に付くタブに
装着された磁石で行われる。
わざわざ帽体に鉄を仕込んでまで
この仕様を選んでいることにも
感心させられるが、
用意されるシールドカラーに合わせて
このタブの色、ボタンドットの色まで
変えるこだわりよう。

ちなみにフラットシールド以外に
バブルシールドも用意される。

そんな機能よりも見た目を重視した
ヘルメットに対して、
私が一番に懸念していたのは風切り音。

軽量化以外でも、騒音対策や
空気抵抗軽減に関しても
国産ヘルメットに一日の長があると
私は先入観を含めて思ってしまう。

んで実際、60km/hを超えるあたりで
「ピューピュー」と周波数の高い不快音が
そこそこの音量で耳に届く。
高速道路ではもう我慢ならないレベル。

帽体とシールドの隙間から発生している
ものと思い、サッシなどのスキマを埋める
テープを貼って対処してみたが
それでも音は治まらなかった。

走行中にそのスキマを埋めるように
手を置いてみると音は止んだので、
やはり隙間風が原因かと思ったのですが、
何かのきっかけで、ヘルメットに置いた手を
後ろにずらしても音が止むことに気がついた。

2023_0907-b87.jpg

そこで、後頭部にあるエアダクトを
マスキングテープで塞いでみたら
「ピューピュー」音が見事に治まった。

この部分の空気抵抗によって発生する
音を抑えているのではなく、
ヘルメット上部に手を置くことで
ヘルメットの表面の空気の流れを変え、
このダクトから内側の空気を
吸い出していた気圧差を抑えた
ということなのだろう。

「ゴーっ」とか「ボワ〜〜」とかいう
風が前面に当たる衝突音はもちろん残るが、
それは国産ヘルメットでも同じことだ。
つまり国産レベルまで
静粛性を上げることができたというわけだ。

加えて、風圧で頭がどちらかへ
持って行かれるようなこともなく、
意外なんて言ったら失礼だが、
こんなビンテージな見てくれであっても、
空力的な設計がきちんと施されている
ことが分かった。

2023_0917-28.jpg

そのあとマスキングテープではなく、
通気孔をゴム素材で埋め直し見た目も維持。
ただ、このダクトを塞いだことで
通気性は下がっただろうけれども
正面の額の部分に4箇所空けられた
通気孔が想像以上に効いていて、
額に涼しさを感じる事はできている。
何より、耳障りな高周波の音を
消すことができた事の方がよっぽど重要だ。

エアダクトを塞いだことが
原因かどうかは不明だが
シールドが曇ることがあった。
これに関してはどのフルフェイスヘルメット
であっても、起こりうる現象なので、
冬になる前に何か対策を考えておいた方が
良いかもしれない。

最後に、これはこのヘルメットの
問題でも何でもないが
カッコ優先で買い足した
スモークシールドは確かにカッコいい
のですが、老眼に加えて乱視の私の場合、
ナイトランに大きな支障が出たことは
報告しておく・・・

というわけで、機能面で見ても
内装の形状にまつわる装着感の悪さ以外は
とても気に入っている。ほぼ満点。
何よりこのカッコ良さは
何ものにも代えがたい。
唯一無二と言っていいだろう。
大満足であります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次