雪山活動に興じる裏側で、トーゼンのように我がR18 Bobberにもアレコレ手を加えていたのですが、ブログサイトの引っ越しリニューアルもあり、すっかり紹介するタイミングを逸しておりました。
雪山の方も落ち着き、これでやっとお話しすることができる。
ハンドル回りに施した3つカスタマイズの中から、まずは再びミラーを交換したお話しから。
ミラーは見やすさ、使い易さを優先するとどんどん悪目立ちしてくるし、見た目をスマートにしたいと願うと見やすさが後退してしまう。
そして、シンプルな構造なだけに作り手のセンス、製造品質がモロに出てしまう部分でありながら、あまり高価にすることもできない。もし高額設定にするならよほどの説得感、納得感がないとならない、メーカーとしてはかなりの挑戦的開発エリアであり、できれば手を出したくない領域でもあるのだと思う。
ミラーは見た目の良さと後方視界の良さという二律背反する要素のどこで割り切るのか。
選ぶ方にもセンスを問うとてもメンドクサイパーツなのであります。
そんなわけで、バーエンドミラーはこれですでに4つめ・・・
でもやっと真打ちに出会えた。
それが今回ご紹介するMotogadget製の『mo.view』だ。
デザインセンスの高さと、それを高レベルで達成している品質感は圧倒的。
削り出しの仕方、アルマイトの仕上げからロゴプリントに至るまで、一切の隙がない。
それらと負けず劣らずと言っていい特徴が“ガラスレス”だということ。
こちらの鏡面は何と、アルミの削り出し素材を磨き倒してできたもの。
しかも、ダイヤモンド工具によるフライカッティングによって凸面レンズ化され、耐酸化性、耐腐食性に優れるプラズマコーティングが施される懲りよう。
裏面に施されたアルマイトもとても緻密で高級感に溢れている。
割れない、腐食しないことに加えて軽量でもあるわけだ。
ハンドル上面がスッキリするのは、ライダーから一番良く見渡せる景色なだけにカスタマイズ効果がとても高い。
もちろん、バーエンドミラーを下向きに設定すると、一般的なハンドル上面に接地されたミラーに較べて、視認性はかなり劣ってしまうわけですが、それを差し引いてもこの見た目にこだわる意義は高い。
確かに最初は運転中にミラーを探してしまうほど違和感があった。
慣れた今でも後方確認にかかる時間や手間は2倍ほどになるものの、安全確認をより丁寧に確実に熟すようになったぶん、安全運転という見地からは向上してもいる。
流線型のデザインのどちら側を外に向けるか、特に指定はないものと思うが、私はハンドルを握る手のかたちに沿うという理由からこのように尖った方を内側に向けて使用している。
取り付けステーがミラーの中心よりオフセットされているぶん、こうした方がミラー自体が内側に寄って来るので、この方が見やすいということもある。
この画像の親指の下あたりにミラーが来るのが一番視界が広く、見やすくなると思うのだが、もちろんそれは構造的にも不可能な設定。
ハンドルを交換している私のR18だと、ハンドルフルロックでのタンクとミラーとのクリアランスはご覧の通り1cmを切ってしまっているので、これ以上は内側に入れたくても入れられない。
むしろあつらえたようにビッタシ納まっていることの方に価値を感じてしまう。
とかなんとか、それっぽい理由を並べ立てましたが、もうすでにミエミエかとも思うが、このミラーに辿り着いた理由は別にある。
どうしても使ってみたかったそのパーツを装着するにあたり、ミラーもセットで交換せざるを得なかった。
と言うのが真相であります。次回はその主役のパーツの話をしたいと思う。
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