翌朝『道の駅あらい』で目を醒まし、徒歩10秒で行けるローソンに行こうと車のドアを開けようとしたら、
ドアの下端以上まで雪が積もっていてドアが開かなかった・・・
完全予想外の事態にまあまあ面食らったが、スノーブーツに履き替え、
無理矢理ドアを開けて外に出ると、私のクルマはほとんど埋没していた。
OYくんはすでにローソンの脇にクルマを停めてコーヒーをすすっていた。
とはいえ私が寝坊したわけではなく、夜のうちに雪が降ることを想定できていなかっただけだ。
私がローソンで朝の用を足している間にOYくんがクルマの前の除雪を済ませてくれていて
私のFF車でも難なく脱出することができた。ありがたし。
スキー場施設内では
膳棚で昨晩からの積雪70cm
という注意喚起を促すアナウンスが流れる。
こうなれば¥2,000をケチっている場合ではない。今こそ『First Class』を利用するほかない。
OYくんの献身的な除雪作業のおかげで30人ほどの列の後ろに陣取ることができた。
さすがにファーストトラックを写真に納めるような気持ちの余裕が心の小さい私にあるはずもない。
ただただ流れに身を委ね、まずは一本、渾身の滑りに集中してしまった。
なので上の画像は2本目の『ビーフリー』。
1本目はモモ深のノートラック斜面をリフト乗り場までの約1,300mに渡って繋ぐことができた。
しかも、新潟にしてはなかなかに軽い雪質。
なので2本目もトラックを横切っても足応えに変わりなどあるはずもなく
私の心の目にははっきりとノートラック斜面が映っていた。
シーズン2日目でこんなことあっていいんですか??
しかも少雪だと言われるシーズンに!
申し遅れました。この日は悩み無用でMantaray。
さすがに足慣らしも済んでいない、シーズン2日目のクルマが埋まるような日に
TTを出すようなお人好しでは私はない。
結果的にはこの日の雪質を考えればTTでいけなくもなかったが・・・
やはり深雪でのMantarayのトップ部の反応の良さはこういう日に頼りになりまくる。
「もうちょっと反応落として速度上げてくれてもいいんだけど」と思うほど、
景色は私の横をスローに流れていく。
その瞬間にすべきこと、したいことを充分に精査する有り余る脳内時間ができる。
Big Mountainシリーズとも違う、ものすごいサバイバル性能。
あ〜〜〜おマンタさん、モッテテヨカッタ。
『アンコール』、『ビーフリー』を食べ尽くし、
エコノミークラスの人たちが上がってくる頃合いに『エキサイター』に侵略開始。
斜度が上がるとさっきまでの脳内時間はかなり短縮されるが
Mantarayなら縦に落としての操作でも充分に対処できる。
イージーすぎて自分がまったく偉くない気さえしてくるところがMantarayの弱点。
「あいつが偉いんじゃない。Mantarayが偉いんだ」という囁き声がテレパシーで届いてくる感じ。
「だってオジサンなんだもの仕方ないじゃん」という私の気持ちもまたオーディエンスには届かない。
あちこち残飯を漁るの図。
この頃には雲間から陽差しも覗いてきた。
残飯でもパウダーはパウダーだ。そこに上下も格差もない。
ウソです。ノートラックが最高です。
端パウもすっかりなくなり、
さすがのMantarayでも修行色が強まって来た。
お金持ちはこうなればサッサとゲレンデを後にする。
「もう未練などないサ」。
というのは半分ウソで、Google Earthを活用したOY研究員の地道な調査によって発見された
近所の雪板ポイントにサッサと移動したいだけだった。
スノーシューを履いていてもモモまで埋まるような雪の状態だったので、
登りながらウスウスは感じていたのですが、
案の定、雪板は埋まるばかりでまったく前に走ってくれなかった・・・
やっぱりもう少し雪が沈降してないとダメなのね・・・
残念ながら30分以上の深雪ハイクはただの徒労に終わった。
「せっかくなので昼メシを食べてから帰ろう」ということになり、
OYくんがGoogle Mapでなんとなく調べた近所のカレー屋さんがスマッシュヒット!!
さすがは自称 IT Boy。検索力がハンパないぜ!
あまりのオサレ店内に「野郎2人で来る場所じゃないっスね・・・」とOYくんは言うが、
すでに俗世間の慣例や通例などとは無関係に暮らすオッサンは、そんなことまったく意に介さない。
『山の家Cafe』超オススメです!
コメント
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[…] ロッテアライリゾートを滑ったときも深雪でしたが、その時乗っていた『MANTARAY』にはブレーキを感じるほどの下向きの抵抗感を感じたのですが、Q57にはそうした抵抗感はほとんど感じ […]