白馬村、小谷村、大町市にまたがり、“HAKUBA VALLEY”を標榜する雄大な山々に囲まれたこの地域には、じつに10のスキー場が並んでいる。
白馬はそんな目移りしてしまうほど広大なスキーエリアなのですが、これまでは「白馬と言えば」の『八方尾根』、コンパクトながら、斜度の塩梅の良い魅力的なコースの多い『岩岳』、五竜と合わせてスケールとコースバリエーションの豊富な『Hakuba47』を軸に行き先を組み立てていた。
そんな中、ここ数シーズン『栂池』が絶対に外せない存在とまでなったのは、スキーとの相性の高さを知ってしまったことが大きい。

パウダースノーが魅力の白馬エリアですが、栂池も「TSUGA POW」と称してコース外滑走のゲートを開いている。もちろんそうしたパウダースノーも栂池の魅力なのですが、私としては自身の滑りと向き合えるニュートラルなコースが多いところに強い魅力を感じている。
八方尾根が各コースを攻略するように滑る楽しさのある山岳コースであることとは対照的。
五竜のいいもりゲレンデも同様のニュートラルなコース設定が魅力なのですが、栂池はそのスケールが縦方向に倍になる感覚。
スノーボードでも飽きないコースも多く、白馬の中でもNo.1に「外さないスキー場」となっている。
そんな栂池ですので、今シーズンはこれで3回目の訪問。私にとって1シーズンに3回訪れるスキー場は栂池以外にない。それくらいお気に入りのスキー場。

しかも、この日は終日晴れ予報。存分に栂池のザラメを堪能したいと思う。

画像は朝の様子。
昨日は標高の高い場所で雪が降っていましたが、夜のうちは比較的低い場所でも降っていた。
しかも吹けば飛ぶようなとても軽い雪。
『Kashiwax C.W.D.』の方がこの日のコンディションに合っていることは昨日学んだ。
この日もその学びを存分に活用させていただく。
ちなみに。
昨晩はアレジオンを飲んでいるのに花粉症の症状が強目に出てくしゃみを連発。ぐっすりとは眠れなかった。今年の花粉はホント強烈。
ただ、滑っている時を含め、外にいる時にはほとんど症状が出ない。建物の中やクルマの中だと症状が出てくるので、そこにアレルギー源があるものと思われる。

というわけで、前日の五竜に引き続き『SLASHER II + GENESIS TT』からのスタート。
それにしても、この組み合わせは色味的にもGoodだなあ。タナボタ的なカッコ良さ。


朝のうちは雲も多く、斜面は気持ち硬さが残るが充分踏める雪面。
陽が当たり出すと一気に緩むだろうから、美味しい時間は意外と短いかもしれない。
さておき、今回は『Insta360 X4』を様々なマウントでカメラアングルを試してみようと思う。
X4は360°カメラなので、マウント位置による影響は少ない方ではあるのですが、とはいえカッコいい画角というのは限られる。
私としては何だかんだ言って自撮り棒を持って撮るアングルが一番好きなのですが、重くて長いものを持って滑ると、肝心の滑りの操作を阻害されるてしまうのが困りもの。滑りに集中できなければ本末転倒なので、できるだけ手をフリーにしたい。


まずは『バックパック マウント』から。
実は『Insta360 0NE X』を使っていた時に買っていたものなのですが、実際に使うのはこれが初めて。
バックパックに自撮り棒を刺して同じアングルを狙う方も多いのですが、こちらを使えばバックパックから後ろに向かってカメラを身体から離すことができる。
20cmほどの棒状のマウントが付属されるのですが、長さを調整したくて自撮り棒を組み合わせてみた。
こちらはバックカントリーで重宝するように思って手に入れたのですが、600gもあるため極力荷物を減らしたいバックカントリーでは、それこそ余計な荷物になってしまうので使えない。


つづいて、サクションカップを使ってボードに直接設置。
こちらのブログのファーストビューパネルの動画でスキーの先端に設置した映像は公開していますが、同じことを初めてスノーボードでもやってみた。
この位置だとやはりカメラはものすごい振動にさらされる。Insta360は手ブレ補正が強目に利くので画像には何の問題もないのですが、滑走中カメラがどこかに飛んでいってしまいそうで気が気でなくなる。
実際ポロッと外れてしまったのですが、サクションカップの吸着面が剥がれたのではなく、カメラマウントの根元が折れてしまってのことでした。幸い一旦撮影を終えて次に滑り始める時だったのでことなきを得ましたが、このままでリフトに乗っていたのでリフトからポロリと落とすところだった。重いカメラを支え、なおかつ振動に耐えられるマウントの強度については、念入りに確認する必要があることが分かった。
ただ、このアングルはかなりイケてる。気に入った。
というわけで、今回はバックパックマウントと、サクションカップマウント、それと自撮り棒での撮影をして画がわりを確認した。ちなみに、スキーで使う『スキーストックマウント』でスキー滑走動画も撮影してみたので、その様子はまた明日。

そしてこの翌週に開催された『第7回 BANKED SLALOM TGK』のためのコースも解放されていたので、バンクドスラロームを滑るところも撮ってみた。
何より、撮影するなら天気のいい日に限る。つまり最高の動画撮影日和。
というわけで、今回撮影した画像を編集してみたのでご覧いただきたい。
※音楽が流れます。ご注意ください。
個人的には言ったようにボードの先端部にサクションマウントで直接マウントしたアングルが一番気に入っている。
バックパックマウントはマウントする自撮り棒の長さを変えて撮ってみました。
長く(高く)した方が、被写体の全てが映るのですが、長くするとトーゼン滑りに影響が出てくるので、おのずと高さは決まってくる。
360°カメラは編集時に360°のアングルから画角を選べるのですが、アプリでの書き出し時に設定したターゲットをAIが自動で追尾する機能もある。
ただ、バックパックマウントの画角の場合、自分を追尾させてしまうと、画面内に私の体を納めようとしてしまうので、背景の映らない狭い画づくりになってしまう。追尾はさせずに画面方向ロックだけの画づくりの方が私の好みには合っていることが分かった。
今回自撮り棒以外に2箇所のカメラマウントを試してみましたが、確かに手が自由になるのは良いものの、視界にいないカメラの状況が常に気になってしまうため、気が気でないことに変わりはなかった。
そう言ったことを考え合わせると、結局のところ自撮り棒で撮影するのが一番手軽で確実であるわけなのですが、それはそれで滑りに集中できない。まさに痛し痒し。
明日はInsta360純正の『スキー ストック マウント』を試してみた様子をお届けしようと思う。
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