そろそろサイズのある波で『Ellis Ericson First Model』を操りたい。
ここのところ南寄りの風とウネリが続き、特に千葉北方面で安定したサイズの波が届いている。
そんな7月の2週目の水曜日。
茨城もサイズアップは望めないものの、程度で乗りやすそうな予報が出ていたので茨城の海にも惹かれるところですが、ここは乗り高よりもサイズを求めて一宮を目指すことにした。


想像よりもセットの本数は少なめでしたが、サイズはコシ〜ハラ、たまのセットでムネと言った状況。
さすがは一宮。平日だというのにピークはそれなりに混雑している。
人数に対してセットの波数が少ないのは玉に瑕ですが、ゲッティングアウトが容易いので、それはそれで助かる。
前回からショートジョンにラッシュガードで海に入っているのですが、この日は水温が低くてまあまあ凍えた。最初の1時間は波数の少ない中でもまあまあ乗れていたのでウォームアップできていたのですが、波待ちが増えた途端に水の冷たさが堪えるようになってきた。
この日も日差しが強く、朝から気温はグングン上昇した猛暑日だったのですが、海の中と陸の上の寒暖差が激しすぎ。焼けるような日差しの下、指先は凍えている。暑いのか寒いのかワケのわからない状態になる。

思った通り、First Modelはサイズが上がったときの方が動きの良さが際立つ。
いつもテイクオフ後に状況を見極めるのに一拍開いてしまう私でも、刹那に踏み込みを開始できるほど足元から動きたがっている様子が伝わってくる。それでいて安定感も高い。
機動性と安定性。乗り手それぞれに好みの案配があると思うが、Ellis Ericsonがシェイプするボード自体に私にとっての最適な案配を感じさせるが、まさに私の“今”にマッチするそれらのミキシングがFirst Model。
特にグーフィーサイドでの走りが良く、バックサイドにあまり踏み込めない私でも半自動的にハイラインをトリムしてくれるほど波のフェイスへの食い込み方が深く、即座にエッジが配水を開始して加速を開始してくれる。
こりゃあいいや。
入水から2時間ほどで潮が引いてギロチン的に波が速くなってきてしまい、乗りきれなくなって来てしまった。
寒さもあってそこで一旦ブレイク。
名誉のために言っておくが、本来速い波はFirst Modelの得意エリア。乗り切れないのは単に私の問題。
うまいことショルダーに入れれば良いのですが、すぐに巻きはじめるピークから入ってしまう。そうした場所取りの読みの甘さに加え、この日のように競争率が高いと狙ったところに突っ込めないため乗れ高は一気に下がる。
ある程度のサイズを狙うのであれば混雑は避けられないので速い波への対応は必須。何とかせねば。

2ラウンド目は入る場所を変えた(上の画像はそことは違います)。
一宮好きのatuからそちら側をリコメンドされていたので入ってみたのですが、こちらサイドの方が遠浅が決まっているようで、速めの波でありながらも比較的厚めに入ってきていたため、ピークから入ってもバレルを超えてその先に出ることができた。
それもあってこちらはロングさんが多いのですが、この日はブレイクが前後に散っていたのでアウトに陣取るロングさんたちをかい潜ってミドル付近のブレイクを狙えた。
そんな2ラウンド目でしたが、1時間ほどでオンショアが強く吹き始め、伴って面も荒れはじめて割れづらくなってしまった。
それでもなんとかそこから4本ほど捕まえることができ、そこで上がることにした。


2ラウンド目はタッパーを着て入ったので、凍えることもなくサーフィンに集中できた。
何より、とても夏らしい波乗りに興ずることができた。
一宮ポイントは海水浴場なので、海開きとともにサーフィンはできなくなってしまう。海開きの前に来られてよかったのですが、ここ一宮に限らず海水浴場好きのビーチブレイカーとしては、そろそろ難民の季節。
行き先を考えねばなるまい。
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