ツーリングマップルを眺めてたら走ってみたくなった道を見つけた話

福島にサーフトリップしたその翌週。
まあまあ抜け殻になっていた私でしたが、じっとしているのにもすぐに飽きた。
っていうか、R18に乗りたい。

身軽で無責任な私ですが、サーフィンでもスノーボードでも、出かけるにはそれなりの決意や意志の強さが必要になるが、玄関を出たところから趣味の時間が始まるオートバイは、天気以外にほとんど気兼ねがない。私にとって、それもオートバイ趣味の良いところ。

それだけに、唐突な思いつきでも行きたいと思えるツーリング先が残っていない。
こうなったら、贅沢言わずに通い慣れた榛名山でも奥多摩でも、山中湖でもいいから行っちゃおう。
と思いながらもツーリングマップルを広げて悪あがきをしていたら、軽井沢に抜けるこれまで走ったことのないルートを発見した。

いつも軽井沢に向かう時は254号線をそのまま北上し、松井田妙義から碓氷バイパスか、旧道の中山道を通って行くのですが、今回は254号線を寄居のあたりから長瀞に向けて左折し、神流湖を抜ける十国峠街道と、下仁田上野線を走り、下仁田から軽井沢に抜ける『紅葉ライン』を繋ぐルートに決めた。

このルートのメインディッシュはまだ先なのですが、長瀞を過ぎたあたりからすでに、気持ちの良い道がつづいた。
このときすでに「来てよかった〜〜」となっており、元はとった気分になれている。

渇水気味の神流湖畔で小休止。

女性の幽霊が出ると噂の心霊スポットとして有名らしい『金比羅橋』。
入り口が入り組んでてクルマでは入りづらいところがまたそれっぽい。
夜に来るのは躊躇われますが、日中なら無敵な私。

十国峠街道では多くのライダーたちとすれ違った。
結構有名なツーリングルートだったようだ。

このすぐ近くに『御荷鉾スーパー林道』という関東のオフロードライダーなら知らない人はいないと言われる超ロングダートを誇った林道がある。
多分に漏れず、私も学生時代にかなり通いましたが、私が行っていた頃ですでに、行くたびに路面が変わるほどものすごい勢いで舗装化が進んでいた。今ではどうなっているのだろう。むしろR18で走り抜けられるくらいになってたりして。切り立った尾根上を走る快走路だったので、もしそうならぜひ走りたい。

真夏のウェアリングでは肌寒く感じるくらいの曇り空の下、埼玉を出発しましたが、北上するにつれて天気も良くなり、穏やかな気候になってまいりました。

地図を凝視しているとこういう良道が見つかる。
効率的に最短距離を進むGoogle Mapでも良道との出会いがあるが、地図はそこへの創造力を刺激してくれる。

道の両端にもみじが群生している。『紅葉ライン』の名はダテではなさそう。
紅葉のタイミングでもう一度来ないとならん。再訪決定。

上信越道の和美沢橋。
こんなの作っちゃうんだから人間ってスゴイなー
と、素直に思える景観。

話はそれますが、画像は現在建設中の新東名の新秦野〜新御殿場間に架かる、高さ約125m、日本最大級のバランスドアーチ橋。
名称を公募で募集しておりましたが『山北天空大橋』に決定したのだそう。
橋もダムもそうですが、超巨大な建造物はその上に立つよりもこうして見上げる場所から眺めた方がずっと楽しい。
ここも見に行きたいな〜〜

そこを過ぎると急に軽井沢感が。

軽井沢プリンスショッピングプラザで昼食。
レストランはどこも混んでいるので、いつも屋台のようなキッチンカーで済ませるようにしているのですが、前回はケバブのスタンドで買って食べた。「同じだとつまらない」と、すぐ隣にあるこちらのハンバーガーのスタンドにしたのですが、正直に言ってあまり美味しくなかった・・・
これを目当てにここまで走って来たわけではないのですが、なんかすごい損した気分。

悔しいのでさっさと帰ることにした。
碓氷バイパスでさっさと家に帰ろうとも思ったのですが、なんとなく予感があって来た道を引き返すことにした。

十国峠街道を走っていると、目の前の山のかなり高い位置に吊り橋が架かっているのがチラッとだが見えた。
そのすぐ先で『上野スカイブリッジ』という間違いようのないベタな名称の看板を見かけたので寄ってみることにした。するとそれは観光用の吊り橋だった。

走って来た道を見下ろす。なかなかの高度感。
橋を歩くには往復で100円。入り口にお賽銭箱みたいな無人の料金箱があり、人の善意に頼る作戦。
素通りすることもできたが、もちろん私は払った。ふるさと納税的な。
さておき、これも同じ道でも逆向きに走ると見えていなかったものが見えてくるという好例。

こちらは行きの道すがらにすでに見かけていて気になっていた『神流町 恐竜センター』。
これも町おこしの一環なのだろうが、恐竜とはまた大きく出たな。
スカイブリッジと同様、地域の必死さが伝わり過ぎて少々心が傷む。

北海道にツーリングに行った時に、時間が余ったので立ち寄ってみた『三笠市立博物館』と同じタテツケ。
『野尻湖ナウマンゾウ博物館』など、ツーリング中の私は、行った先で見かけるロマン物件に弱い。

R18と一緒に写っている赤い羽の生えたサンチュウリュウなど、ここで発掘された恐竜の骨の展示もないではないが、見た目に映える全身骨格は基本レプリカ模型だし、大昔に地続きだったという薄〜〜〜い繋がり頼りでモンゴルに生息していた恐竜推しだったりする。なんという面の皮。
三笠市立博物館も目玉展示はレプリカの骨格中心ではありましたが、アンモナイトなど三笠に生息していた古代生物の展示を中心にしていた。
とか、皮肉を言ってはいけない。そういったへそ曲がりな考えは心の奥底に仕舞い込んで見れば、なんとか入館料¥800を回収できるだけの展示内容を備えている。ココかなりお金かかってます。

というわけで、地図を眺めたときの思いつきで走り出してみたら、なかなか面白いルートだったというお話でした。
またやってみよう。と、その前に、私の『ツーリングマップル関東版』は2010年版。新しいの買わなきゃ。

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